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フライト時刻が大幅に早まるなんてことがある!?最悪のスクート航空

みなさんはフライト時刻が遅れた経験はありますか?おそらくですが、一度も遅れた経験がないという方は皆無だと思います。管理人のフライトもしょっちゅう遅れます。むしろ「定刻通り出発したのことがあるのか?」と思うくらいです。

このようにフライト時刻が遅れるのはある意味当然のことなのですが、管理人はこれと逆、なんとフライト時刻が早まるという稀有な経験をしました。今回はそのときのことを書いていこうと思います。


スクート航空とは

シンガポール・チャンギ空港を拠点としている格安航空会社(LLC)です。質の高いサービスで人気のシンガポール航空とはグループ会社の関係性です。

LLCだけあって、機内サービスのほとんどは有料になります。また、各座席にモニターやイヤホンジャック等はありません。座席の間隔も狭いです(前後左右共に)。


管理人のフライトスケジュール(航空券購入時)

管理人は東京からマルタまでの航空券を所持していました。もともとの詳細はこうです。

第一便:2023年3月29日16時発「成田⇒チャンギ」(スクート航空)、同日22時30分着

第二便:2023年3月30日5時35分発「チャンギ⇒アテネ」(スクート航空)、同日11時55分着

第三便:2023年3月30日15時20分発「アテネ⇒ルア」(エーゲ航空)、同日16時着

各空港での乗り継ぎ時間もそれほど長くなく、理想的なフライトスケジュールでした。ちなみにこの航空券を購入したのは2022年12月31日、出発日の3か月前です。


変更後のフライトスケジュール(航空券購入時)

出発日の3週間前の3月8日に、フライトスケジュール変更のお知らせがありました。

スケジュール変更された便は第一便だけでしたが、その変更に目を疑いました。

2023年3月29日8時15分発「成田⇒チャンギ」(スクート航空)、同日13時50分着

なんと8時間も早まったのです!信じられますか!?

この変更により、空港に前乗り(前泊)しなければならなくなりました。公共交通機関を利用して朝5時に成田空港に到着するのは不可能だからです。この変更の了承を確認するため、発券会社から電話がかかってきました。

「フライトスケジュールが変更されましたが、これで変更確定してよろしいですか?」

元の時間帯に近いフライト便はありません。この変更を了承するしかないのです。すでにマルタ到着後の宿は予約してあり、変更することができません。こちらが変更できない状況になったのを見計らってから勝手に大幅なスケジュール変更をしてきました。最悪の航空会社です、スクート航空は。第二便、第三便に変更はないので、ただただ待ち時間が長くなっただけの、最悪の状況です。

布団でぐっすり寝てから旅に臨もうと思っていたのに、旅の初日から空港の固いベンチで寝ざるを得なくなりました。


空港前乗りで旅がスタート

前述の通りフライト時刻が早まったため、3月28日の夜には成田空港に入り固いベンチで寝ました。常時ある人の気配やアナウンス、照明のため眠れるはずもありませんが。

大行列のチェックインカウンターを通過し、機体に搭乗しました。1杯くらい水が無料で出るかと思っていたのですが、ペットボトルの水すら有料です。7時間のこの第一便は、人生で最も過酷なものとなりました。


無料の水を汲むために離陸時刻が遅れる第二便


利用客の評判がすこぶる高いシンガポール空港

16時間にもおよぶ乗り継ぎ待ち時間をなんとかクリアし、第二便の搭乗時刻です。しかしまたここで最悪の事態が発生しています。なんと、すでに保安検査をクリアした出国エリア内にいるにもかかわらず、機体に搭乗する前に、再び保安検査があるのです!ペットボトルに入っている水やジュースが捨てられていました。

これには乗客も文句を言っています。当然です。今ここで所持しているものには、なにひとつとして危険なものなどないのですから。出国エリアに入る際に検査され問題なしと認められたもの、もしくは出国エリア内で購入したものだけしかないはずなのにです。この保安検査は、事前の保安検査もしくはこの出国エリア内で売っている物が信用できないと言っているようなものです。しかし乗客は従うしかありません。

搭乗ゲートを通過した後にもまだ長い行列ができています。何かと思えば、冷水機から水を汲んでいるのです。スクート航空を利用している乗客はすべてわかっています。この航空会社の機内では無料の水が一切出ないことを。その水を汲む大行列のため、一向に乗客は機内に搭乗しません。おかげでどんどんと離陸時刻は遅れていきます。この状況を見かねた空港スタッフと、水を汲む乗客の押し問答が続きます。

空港スタッフ:「お客様!早くご搭乗ください!水は提供されますから!」

乗客:「いや、提供されない!俺は知っている!この航空会社は無料の水すらくれない!だから今こうして汲んでいるんだ!」

空港スタッフはスクート航空の職員ではないのでしょう。ですから適当なことを言っています。そんな適当なごまかしに乗客は惑わされることはありません。管理人もスタッフの声には耳を貸さず、しっかりとペットボトルいっぱいまで水を汲みました。

そして機内で水は提供されたかというと…されませんでした。他の乗客と管理人の考えは正しかったのです。このフライトは11時間を超える長丁場です。水すら飲めないことは死に直結する重大な問題です。冷水機で汲めば無料の水を、3SGD(シンガポールドル)を払って購入する人がいるのでしょうか。阿漕な商売です。

この乗客の水汲み作業のため、結局1時間遅れで離陸しました。スクート航空もこういう事態になることは予想できているはずです。初めてのフライトじゃないのですから。管理人が考える、この問題を解決する対策は2つあります。

1.搭乗ゲートを1時間早く開く⇒水汲みによるの時間ロスをなくす。

2.1SGD値上げして航空券を販売し、1本無料のペットボトル水を提供する⇒乗客は機内で飲み物が提供されれば文句は一切言いません。あらかじめその分上乗せで支払わされていたとしてもです。

こんな素人でも考えつくような対策も取れないスクート航空は、顧客満足度がとても低いことでしょう。

まとめ

今回の旅で初めてスクート航空を利用しました。水が出ない程度なら許容しますが、大幅なフライト時刻の前倒しは許容できません。よっぽどのことがない限り、二度とスクート航空を利用することはないでしょう。短時間のフライトならばまだいいですが、10時間を超えるようなフライトでは、とても「Enjoy your flight!」できるような状況にはなれません。

ちなみに第三便のエーゲ航空では、わずか1時間40分のフライトにもかかわらず、サンドウィッチとジュースとお菓子が無料で提供されました。スクート航空との対比のおかげで、エーゲ航空の対応が天国のように思えました。

この時のコーラの美味しさといったら、そりゃもう…

みなさんもスクート航空の航空券の購入を検討する際には、以上の点に注意してください。快適な空の旅を!

それではまた!

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フライト時刻が大幅に早まるなんてことがある!?最悪のスクート航空 - 日本人いない場所 (nihonjin-inai-basyo.com)
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