KING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-を見た
小さい秋が見つからなかった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
最近、私はKING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-という映画を見に行きました。
この映画は、応援上映という観客がペンライトを持って声を出して応援できる画期的なシステムの映画で、名前はよく聞いており前々から気になってはいたのですが、友達から誘われたのをきっかけに見に行ってみたところ、ドハマりしてしまいました。
今回はそのハマった理由をつらつらと書いていこうと思います。雰囲気をつかみたいなあという方はとりあえずこの冒頭映像を見てください。本当に冒頭です。信じてほしい。(期間限定公開のため、読んでいる時期によってはリンクが機能していない場合があります)
⚠️以下本編ネタバレ注意⚠️
まず私がKING OF PRISM -Dramatic PRISM.1-(以下、キンドラ)にハマった理由が、大きく分けて2つある。順番に紹介していこうと思う。
①人それぞれの個性を尊重し、受け入れてくれる世界であったこと
この話をするにあたってはまず私自身の話をしなければならないだが、私は所謂マイノリティ側の人間で、なかなか社会に馴染めず理解もされずに長年過ごしてきた。というか、社会において今でもずっと偽りの自分で生きているような居心地の悪い感覚に陥っている。
そんな中で、この映画を見た。まずどのキャラクターもとにかく個性豊かで魅力的だった。冒頭映像にもあったが急にケツからはちみつの壺を出してきて夢小説を再現してくる3人組、そして歌舞伎役者、お祭り男、金持ちチャラ男などたくさん出てくる中で現れたのが、今まで出てきた中でもとびっきりかわいい立ち振る舞いの「西園寺レオ」君だった。
レオ君は、パフォーマンスの中で「らしさは人それぞれ」「わたしらしく胸を張っていこう」とありのままの自分で生きることを肯定してくれて、背中を押してくれた。客席には綺麗なお花が咲き乱れ、自分の好きを貫いたパフォーマンスをしながら幸せそうに笑っていた。
私はそれを見て思わず泣いてしまった。今までの人生でずっと自分の考えが誰にも理解されなくて、何回も人に傷付けられて、自分の「ありのまま」を貫く事が怖くなってしまっていた自分にとって、レオ君が歌ったり話したりしてくれるひとつひとつの言葉がとにかく心に沁みいった。それと同時に、「この作品はどんな個性も尊重し、受け入れてくれる世界観なのだろう」と感じ、一瞬で大好きになった。
②キャラクター達がとびきりの優しさで包んでくれたこと
2つ目は、最初の話題にも通ずるところがあるが「とにかくキャラクター達が優しい」ところがものすごく魅力的だった。
また自分の話になってしまい恐縮なのだが、最近私は会社でパワハラを受けてしまい、とにかく人間不信に陥り憔悴しきっていた。元々悪かった体調もそのせいで悪化してしまい、家から1歩も出ないような日々が続いていた。
そんな最中で、この映画のクライマックスシーンを見た。クライマックスでは観客が主人公の一条シン君とその所属チームのキャラクター達と結婚をするのだが(意味がわからなかったら見てください)、その際にひとりひとりが誓いの言葉を言うシーンがあった。
シン「僕は誓う!あなたが悲しい気持ちに襲われた時、一生懸命あなたを笑顔にすることを!」
もうここで号泣した。ダメだった。今まさに、悲しい気持ちに襲われて絶望した日々を過ごしている自分が、彼らのおかげで笑顔になっているところだったからだ。この後も全員の言葉が心に響きまくり、大号泣してしまった。
キンドラは、応援上映のために普通の映画と比べても観客と直接対話をするシーンが多いと思う。そのような仕組みなのもあってか、「観客の皆を笑顔にする」というコンセプトでかつてないほどの優しさを浴びさせてくれる。
そのコンセプトが、とにかく弱りきった私のような人間にめちゃくちゃに響いたのだろう。
キンドラはキッスやハグなどサービスシーンもそこそこあるが、自分は彼らが伝えてくれる「言葉」が本当に大好きだった。
あの冒頭映像を見て、ただおもしろくてトンチキな事をし続ける映画だと思って見に行ったのもあり、余計に衝撃を受けて大好きになったのであった。
おわりに
現在の自分はキンドラを既に3周しており、今日は過去の劇場版も全て見て、アニメ(通称スッスッス)も追い始めた。
今後も予定が会えばまたキンドラを見に行きたいなと思っている。
ちなみに私の最推しは十王院カケル君です。チャラ男で秀才で、ドフラミンゴみたいな格好でパフォーマンスしてくれるし、天然ガスが出る。
ぜひここまで見てくれた皆さんも、彼らの優しさに触れ、救われてきてほしい。
ちなみに、見に行く際には一応多色ペンライトを1本持っていった方が良い。その方が楽しい。2本あったらもっと楽しい。あとはそのまま予備知識無しで見に行ってほしい。自分はそれでまんまとぶっ刺さって帰ってきたから、これを見た人も何かしら刺さってほしいなと思う。というかキャラが多いから誰かしら刺さる人はいると思う。本当にオススメ。
おわり
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