印象派展2024 美術知識ゼロのわたしが何倍も楽しめた話
今回所属ているコミュニティ
mラボの東京セミナーに行ってきました。
(講師はmラボの校長けんけん先生と
外部講師めめちゃんです。)
せっかく東京に来たのだから!と
翌日は、東京都美術館に
ものづくり仲間でデザイナーのミルフィーユさん
といっしょに行ってきました。
行く前に、『見た後はアウトプットしようよ!』と提案してくれたおかげで、
美術鑑賞が何倍も面白くなったので、
noteに書きたくなりました。
美術知識のないわたしの楽しみ方
かというわたしは、
普段はiPadで絵を描いていますが
美術作品に関して全くと言っていいほど
知識はないです。
美術作品って、『知識がある人が見るもの』
のような先入観が若干あった気がしますが、
ほんとうに誰でも楽しむことができます。
わたしは、
絵を見る→感じたものを言葉にしていく→
確かめる。の順で絵を見て行きました。
心に残る3つの絵画
→ アノル川の眺望、フィレンツェ近郊
印象的な作品は本当にたっくさんあるけれど
心に残った3つの作品をあげるなら…
トマス・コール
『アノル川の眺望、フィレンツェ近郊』(1873年)
展示会に入っていくと、
一番先に目に入ってくる絵なのですが、
引きつけられて
ふいに涙が出てしまいました。
絵を見て泣いたのは初めてだったので
自分に驚きました。
しずかな優しい光に目がいきました。
朝なのかな?
(船の中に人がいるから、もしかしたら午後?)
太陽の光が、これからの人生の始まりを表しているようにわたしには感じて、考えるより先に体が自然に反応していました。
たくさん他にも人がいて
涙を流してるのが、恥ずかしいと感じてしまい
場所を移動しました。
(もっとその感情に浸っていてもよかったのかも)
→幸福の谷
寂しい色と感じた絵の題名を見ると
なんと題名は『幸福の谷』
ジャン=バティスト=カミーユ・コロー
(1873年)
わたしは明るい色合いで描くことが多く
茶色や黄土色などで
幸せを描くという考えがわたしの中になかったことに気づきます。
もしかしたら描き手が幸福を感じていたり
懐かしくて幸せな頃の風景だったのかな?
実りの秋だから?
など帰ってきても想像は止まりません。
→睡蓮
モネの睡蓮は
近くで見ると水面のようにくねくねとした
筆の跡が見えます。
水面に背景の山(?)が写っているようにも見えます。遠巻きに見ると右側に光があるように
見えました。
グレーの背景に
モネの睡蓮があって、そこへ吸い込まれていくたくさんの人たちも含めて絵だった。と
ミルフィーユさんのアウトプットを聞いて
そういう見方もあるのだ!
と目から鱗が出るような新しい発見でした。
途中、もう一つモネの描く
『関税史の小屋、荒れた海』
荒れた海の絵があるのですが
恥ずかしながら
一瞬、雲海が頭に浮かびました。
だけど、雲も奥にあるし、、
よく目を配っていくと
小屋の横の草は横になびいているから風が強いんだなあ、、
やっぱり海かな、そしたらこの黄色や描き方は
プランクトンか何かが発生してるのかな?
と想像しました。
その後、荒れた海だと知り、
スッキリしたような気持ちになりました。
黄色は光彩を表しているのだそうです。
自分の中で、海は青や緑で描くという思い込みがあったことに気づきました。(単純すぎですね。)
そうなって気になる作品を見て行き、
立ち止まって感じ、
言葉にしていくので集中力は消耗します。
何点も絵画がありボリューミーなので、
全ての絵をじっくり見ることは諦め
気になる作品を深めました。
(わたしは気軽に行けないので東京在住の方が
本当に羨ましいです、、!)
アウトプット〜対話の時間〜
カフェで気になった作品の
どこにどんなことを感じたのかを
ありのままお互いに話して聞き合うと
自分との違いに気づき、それがまた刺激になりました。
さらに、これで終わりではなく
自分のものづくりへ活かしていく
そこまでがアウトプット。
絵をしっかりと習ったことがないことに
コンプレックスがあったのですが
だったら学んだらいいし、
もっと技術を磨こう!とミルフィーユさんとの対話からたくさんのヒントをもらいました。
無意識のインプットが多い現代に必要なこと
いまって無意識のインプットが多くなってる時代でアウトプット(表現)したい人は多いかもしれないね。
とその日の朝に、大学時代の戦友と
喫茶店にて話したことも回想されました。
表現の方法は様々あって
書くことや描くこと、ダンスやカメラ、裁縫などなど。
評価を気にして、
ある程度形になっていないと表に出してはいけないような気持ちになるけれど、
本当は気軽に自由に出していい、表現していいんだよなあ、、と思うのでした。
そして何より
アウトプット=出すこと、表現することは、
そんな頭にいっぱい溜まったものを出すから
気持ちがよくて、楽しいことなのです。
そういえば小学生の頃、
描いた絵に祖父がつけた評価の点数が
従姉妹のお姉ちゃんより低かったことで
悔しくて悲しくて泣いたことを思い出しました。
そういう経験からも
わたしは子どもの描いた絵に対しては
なるべく上手いね!
と言わないようにしています。
緑で描いたんだね。
丸で描いてあるんだね!
ここはシマシマに塗ってみたんだね!
と工夫しているところを見つけ、伝えます。
今回のミルフィーユさんと行った展示会で、
絵を見ること
そして表現することの楽しみは
気軽でいいんだよなあと改めて思いました。
そして一緒に伝え合える仲間がいると
なお深まります!
なんの知識もないわたしでも
本当に楽しかったので、
誰かと一緒に行って
感じたことを聴き、伝え合うこと、、、
めちゃくちゃおすすめです!
今回の展示にわたしなりのテーマをつけるなら、
『光を感じる展』でした。
ここには書ききれない作品の多くに
たくさんの光を感じました。
トマスコールの絵が
始まりの光に感じたように、
スタートラインはここからだ!と決意を新たにしています。
今年も行動の1年にしていきます!
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