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溢れる、吉田カレー愛

僕が愛してやまない荻窪にあるカレー屋「吉田カレー」

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今日はとうとうこの話題でnoteを更新してしまいます。

はじめに

僕の常軌を逸した吉田カレー愛は周知の事実だと存じますが、それゆえに吉田カレーについて聞かれ、魅力をお伝えする機会がわりとあるんですけれどもその時に、いまいち納得のできるプレゼンができておらず歯がゆい思いをしてきました。

そのため、このnoteに思う存分吉田カレーについて書き殴っておき、聞かれた際にはこのnoteを見てもらうよう促すことで自分自身、聞いてくれた人、そして吉田さんの三方よしの関係が形成できると思い、執筆に至りました。

少々長くなる可能性はあるかもしれませんが最後まで読んでいただけると幸いです。

吉田カレーとの出会い

そもそも吉田カレーとの出会いについて軽く話そうかなと思います。
大学3年の夏頃、今もだけど、当時は人生で一番健康に配慮してたと記憶してます。
こだわりだすと突き詰めてしまうタイプの僕はいわゆる度を超えた「健康オタク」でした。(今もだけど)

その一方で、美味いもの自体に対する探究心も底抜けだったんで、そこの葛藤でもがき苦しんでいた僕は健康に配慮したありえなく美味い店を食べログ内で探しさまよってました。

そこである時、食べログでカレー百名店を上から順番に調べて行ってた時に例のお店がヒットしたんです。

いいなって思っても結局行かなかったりすることが多い僕が、なぜかこの時はいくしかないというマインドになってましたね。運命ってこういうことを言うんだろうなー。(冷静に当時のことを分析すると、吉田カレーのレビューには味についてとは別に、必ず記されていることがあって店内のあちこちに貼られた注意書きであったり、気難しい店主、半分しまったシャッターという尖った部分への怖いもの見たさ、好奇心が僕を突き動かしたんだと思います。笑)

何はともあれ、これが僕が吉田カレーを知り、足繁く通うこととなったあまりにも平凡で運命的な出会いでした。

健康に良い吉田カレー

せっかくだからとっかかりは出会いのキーワードでもある健康という観点から吉田カレーについて話します。

素材にとことんこだわり、添加物を使わない、出来合いのものを使わず全て素材の組み合わせで作る、塩分や油は普通のカレーの半分程度で、野菜や果物をルーに溶かし込んでいるなどなど
これらの健康に対するこだわりパワーワードに見事に惹きつけられました。

健康と美味しさの二兎追いは非常に難しいとは思うんですけど、こだわりと斬新さの追求、掛け合わせでこれを実現させてしまうという離れ業。
素晴らしいものがありますね。

吉田カレーの魅力

そして皆さんが気になっているカレー自体の話をしていきましょう。

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この写真はある日の僕がオーダーした一皿なんですけど、これを召喚させるには「辛口多めMIXキーマダブル豚ダブルポテサラダブル中華アチャール納豆チーズ」と唱える必要があります。
※ポテサラは限定トッピングです。
※初訪問、数回程度の訪問でこのオーダーは間違いなく断られるので注意

自社製造のレトルトカレーはお店の味そのままのクオリティを誇ってはいるんですけど、レトルトを食べただけで吉田カレーを知った気になってはいけないです。
なんなら店に数回行っただけでもおそらく吉田カレーの真の素晴らしさに気づくことはできないでしょう。

なぜか、
それは吉田カレーのキーマ、グレービー共に個性豊かでここでしか食べられない味なのは間違い無いんですけど、あのテレビの音だけが響き、小さな物音ですら気になるような厳かで研ぎ澄まされた空間と芸術的な盛り付け、そしてここのカレーと抜群に相性のいい多種多様なトッピングたちが演出するあの独創的なおいしい幸せ空間こそが吉田カレーの真髄だからです。

味について

魅力について味という観点からもう少し深掘りしていきますかね。

吉田カレーはこのたくさんのトッピングたちが織り成す、神秘的とも言える味のハーモニーがたまらないんです。

と、ここですぐにトッピングの話をしてしまうのはナンセンスだということに気がつきました。先に米とカレーの話をしなきゃ。

日本人ならカレーライスのイメージが根強くてカレー=主役、主食って先入観が働くと思うんです。

でも、カレーとライスは切り離して考えるべきで、カレー自体ってもともとは、あくまでも主役を引き立たせる役割であり、一種の調味料だとかおかずだとかの分類に属するものっていう認識は落としこんどかなければならないと思うんです。

となるとカレーが引き立たせる主役ってのは、構成される成分のほとんどを炭水化物で占めるもの、つまり米やパン。カレーという観点から言うとナン、チャパティとかがあるわけだけど、吉田カレーにおいての主役は米。
※じゃー「日本人なら〜」からここまでのくだり必要だった?っていうツッコミ必須

で、吉田カレーの米について、米は青森県産の「まっしぐら」というブランドだそうで、減農薬でやってるところから仕入れ、それの3分づきと玄米をブレンドしているらしいです。

玄米を使っている理由は血糖値の緩やかな上昇を促すため、つまり健康に気を使ってのことだそう。

それももちろんありがたいんだけど、硬いものと玄米が大好きな僕から言わせてもらうと、玄米の噛んだ時に芯がある感じがより僕を虜にさせる、味に関しての大きなチャームポイントになっているんですよね。一兎追って捕まえたらもう一兎ついてきちゃったみたいな、何いってるかわかんないですけどようは最高ってことです。

そしてカレー、カレーといってもキーマとルーがあって、それぞれ独創性があって、唯一無二であり、至高なんですよね。

キーマは端的にいうと中華系?味噌ベースの旨味ダダ漏れ究極甘辛ひき肉って感じです。
意味わかんないと思うんで店行って食ってきてください、意味わかんないんで。

ルーについて、最大の特徴はバナナが香るフルーティーな甘みですね。バナナの分量は特に決めていなくて、その時入荷したバナナの質を考慮して都度調整しているらしいです。意味わかんないですね。

恥ずかしながら、ねっとりしてるから今日は南米産のバナナを使用しているなとかそこまで詳しく言い当てるとかはできません。

でも、日によっていつもよりなんとなくクリーミーだなとかいつもよりスパイス感強めだなとかそういう気づきはあって、そういった部分も楽しみの一つです。

※クリーミーなのはおそらくバターの分量によるものだし、スパイス感についてもスパイスの配合によるものだからバナナの分量とは関係ないっていうツッコミ必須

同じ品質のものをどこでもどんな時にでも提供することをよしとするシステム化、簡素化されたマクドナルド化社会においてこういった点も血が通っているような感じがして魅力的なポイントですね。

ちなみに変化っていう観点で言うと中華アチャールもそういった楽しみ方ができます。酸味だとか、オイリーな感じとか若干違うんですよね。

アチャールはキレって表現が割としっくりくるんですけど、キレッキレの日は舌から伝わってくる味覚情報を脳がうまく処理しきれずにパニックを起こしますので注意してください。

若干脱線しましたね。説明したようにバナナのフルーティーな甘みっていうのが代名詞ではあるんですけど日本人が大好きな出汁の旨味、そして後を引く香辛料のスパイシーさがルーに深みを出していて、こちらに関してはいつ何時でも舌から伝わってくる味覚情報を脳がうまく処理しきれずにパニックを起こすことができますのでご安心ください。

なんかまだ言い足りない感じするけどそろそろトッピングについて話しましょうかね。

レギュラートッピングにはチーズ納豆のようなどこでもいただけるものもある一方で(ちなみにアホみたいに相性抜群)、中華アチャール、煮込み豚あたりはここでしか食べられない唯一無二なものになってる上にこれらが意味わからんぐらいすごいです。どのくらいすごいのかというと安易に「おいしい」という表現をするのが恐れ多く、あえて「すごい」という汎用性が高くて抽象的な表現を使わざるおえないあたりで察してほしい。

吉田カレーの魅力を人に伝える時にいつも感じることなんですけど、吉田カレー用の新しい表現が必要だと思うんですよね。

コロナのどさくさに紛れて検察庁改正法案を持ち出すぐらいなら吉田カレーのための新しい日本語表現について議論し、頭を悩ませるべきだということに国民全員が気づいた方がいい。

抗議すべき論点はそこなんですよ。

早め早めに手を打たないと収拾がつかなくなる。これはつい最近、安倍内閣総理大臣閣下をはじめとした日本国民全員が身を以て思い知ったことじゃないですか。

同じ過ちを繰り返してはいけない、一刻も早く吉田カレーの魅力をうまく表現できる日本語を全僕が求めています。

という茶番は置いておいて、中華アチャールについてはもう本当に食ってください、あなたの舌がまだ知らない何かであることに間違いはありません。

そして、もはや吉田カレーの名物であり、ダブル可の日は必ず僕がダブルにする豚、吉田カレー熟練者の方々はこの豚を口を揃えて、「神豚」と、そう呼んでいます。

ちなみに僕的吉田カレートッピングランキングで1、2を争う逸品です。一回食べてほしい、本当に。たぶんイっちゃいます。すみません。

僕の表現力(というかこの世に存在する言葉)ではこの豚の素晴らしさを存分に伝えることは不可能だと思うので店行って食ってきてください。そしてイったかイってないかの報告を僕にしてください。すみません。

そして僕的吉田カレートッピングランキングで豚と1、2を争うのがポテサラなんですよね。

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このポテサラはね、もう口に入れた瞬間に舌と脳がやられます。こんな感じで一般的なポテサラとは違い、真っ黄色です。もうシンプルな表現になってしまうんだけど美味い、本当に美味いんだ!それしか言えないけど結局それが真の理なんです。以上。

ポテサラは限定トッピングと言って、店主である吉田さんの気が向いた時にいただくことのできる代物です。

他にはチキンアチャーリー(鶏肉をアチャール漬けして低温調理したやつたしか)、ローストポーク(当たり前に美味い)、ハンマーカンマー(半熟ゆで卵のアチャール漬けたしか)、ねぎアチャール(ねぎのアチャール漬けでキレに全振りしちゃったやつ大好き)、クリームチーズ(そのまんま当たり前に美味い)、チキンクリームカレー(クリーミーで後からくるスパイスのキレハンパない大好き)、STO(トマトベースのカレールーでベーシックなやつと全然切り口違う)、他にも気まぐれでドライフルーツとかクランベリーとか変わり種もやったりしてくれます。(あとメニューには載ってないレギュラーメニューに鰹節カスリメティドライパクチールー増しなどがあるんですけどある程度通いつめてからじゃないと怒られちゃうかも笑)

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僕にとって吉田カレーとは

まーここまで吉田カレーを構成する要素といったわりと細分化したレイヤーの話をしてきたわけなんですけど僕にとっての吉田カレーとはを書きますね。

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写真を見てもらったらわかると思うんですけど、この一皿は食べる場所(トッピングの組み合わせ)によって全く別の顔を見せ、多種多様で未知なハーモニーを口いっぱいに感じさせてくれるんです。

だから、食べてる時の料理によって誘発される感情って「おいしい」とか味覚についてのものしか普通はあり得ないと思うんですけど、この一皿に限っては、「楽しい」とか「美しい」とか様々な感情を僕に与えてくれるんですよね。

となると吉田カレーは僕にとってもはや飲食店ではなく、レジャー、エンターテイメントの類に近い。

特に遊園地、アトラクション、オーケストラ、ここら辺を楽しむ感覚に近いものがあるのではないかと考察してます。

だから、僕は吉田カレーを「食のアトラクション」であったり、「カレーハーモニー交響楽団」と表現することがあるんですよね。

まーとにかく僕にとって特別な場所であるということです。出会えて本当に良かったと心の底から思うことのできる数少ない存在の一つです。

これから吉田カレーに行く人へ

ここまで読んでくれた人がいたとしたら結構行きたくなってるんじゃないですかね。そこで注意してほしいのがルール(至極当たり前なこと)やメニューはあらかじめ確認した上で足を運ぶこと、できれば一人で行くこと(大人数で行くところではないです)、客の方が偉いという概念を持たないこと。

まーここら辺に気をつけていれば吉田カレーを存分に楽しめると思います。

店主の吉田さんは自称短気なので店のルールにそぐわないこととかすると普通に怒られると思います。気をつけてください笑

ではでは、

#吉田カレー #荻窪 #愛


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