舟を編むをご存知ですか?

舟を編む、聞いたことありますか?確か、10年ぐらい前に猫も杓子も読んでためっちゃ流行った小説なんですよね。当時、めちゃくちゃ斜に構えてて、そりゃもうマイケル・ジャクソンすら置き去りにできそうなぐらい斜めに構えてたんで、絶対つまんねぇーだろwと思ってたんですよね。ところが、事件が起きたんですよ。なんと、アニメ化されたんですね。え!?アニメ化できるような内容だったの!?という驚き。試しに見てみたんですよ。むちゃくちゃ面白い。そりゃあみんな見るわ。詳細は伏せたいんですが、ざっくり、辞書編集者の話なんですよ。辞書って多分、小中学ではめちゃくちゃ授業で使って、高校からは電子辞書で英単語引いてたと思うんですが、(紙の辞書が好きだったので、紙でした。ちな、多分学年でただ一人紙でした。)辞書ってあんまり引く機会って学生すぎたら本当にないと思うんですよ。ただ、手元に紙の辞書があれば、ぜひ、あから順に引いてみてください。何気ない言葉すらもいかに細部にまで気を払って作られているのかがよく分かると思います。特に、この作品を触ったあとだと、こうやって辞書って作られるのか・・・と見る目が全然変わります。で、色んな人が関わってできている結晶がこの紙の束なんだと興奮しますよ。最近では結構デザイン性が高い辞書も出てて、結構パケ買いじゃないけど、表紙で買ってしまいそうになるんですが、流石にそれをやるには価格が優しくないのでやりませんがw

で、辞書の中にはレジェンドがいて、言海という辞書があります。これがめちゃくちゃすごくて、大槻文彦さんって人が一人で組み上げた辞書なんですよね。こんなヤバイものを一人で作り上げるってどんだけ遠い道を歩くのかと怖くなりますね。編纂の経緯が確か他国が文化性の高さを示すために辞書編纂を盛んにやっていて、日本も続け!みたいな経緯だったと記憶しています。間違えてるかも。辞書がどれだけ力を持つものか見えてきますよね。続く話で、フランスが確か母国語が失われることを危惧して(たしか綴りがむずかしくて、日本語が変化してきたようなことが起こると収集つかないみたいな話だったはず)辞書を国家が編纂してるんですよね。今まで学校学習の1ツールとして見ていた辞書がこれほどのパワーを持った書物だと思うと心が踊りませんか?

また、辞書は発行したとこ次第で同じ言葉でも説明の顔色が違います。

このサイトでも紹介されていますが、三省堂の現代新国語辞典はかなりワードの例がヤバイです。めちゃくちゃとっつきやすくて、読み物としても遊べます。

また、この新明解国語辞典も説明が面白いんですね。そんな風にみたことないよwと突っ込みたくなるような説明でめちゃくちゃ引き込まれます。これもまた読み物として耐えうる面白さです。

このように、辞書にはドラマが有り、また、おもしろい辞書みたいなものもたくさんあります。たまたま知ってるのがこの2つですが、まだまだあると思います。タイガース辞書みたいな用例がすべてタイガース関係もあったはずです。学生を終えた人にこそ辞書に触れて見て欲しいです。舟を編むを読めば必ず久しぶりに引いてみようかなぁと必ずなると思います。

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