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誕生石のごてんまり

こんにちは。
秋田県由利本荘市でごてんまりを作っている〈ゆりてまり〉です。 

以前宝石をイメージしたまりを作り、12ヶ月分の誕生石を作ったことがあります。

しかし「もっと良いデザインを」と改良を加えていった結果、当初のデザインとはまるで違った雰囲気になったものもあります。
そこで改めて12ヶ月分の誕生石のまりを作ってみることにしました。

マイナーチェンジしたものもあり、全く変わっていないものもあります。
サファイア、ルビー、パール、ターコイズなどは変わっていないですね。
ガーネット、ペリドットは色味自体は同じで、作り方に多少変更を加えました。
10月の誕生石は、トルマリンよりオパールのほうがメジャーだと聞き、石自体を変更しました。
ピンクの地色にエメラルドグリーンとピンク、白を重ねて、オパール独特のちゅるちゅるした感じを表現しています。

もっとも様変わりしたのは、11月のトパーズです。
色味を黄色から青に変更しました。
その理由は、あまりに11月生まれの人から「青いトパーズのまりはないんですか?」と聞かれることが多かったからです。

トパーズには実に幅広い色相があり、黄色、茶色、青、緑、橙、赤、ピンク、紫などがあります。
なかでもシェリー酒を思わせるような、オレンジがかった黄色の独特な色のトパーズは、「インペリアルトパーズ」と呼ばれて最上位に位置付けられます。
たくさんのカラーがあるトパーズですが、人々のイメージは黄色と青に二分されるようです。

わたしはもともと「トパーズと言えばイエロー」派だったので、黄色でトパーズを表現しました。
しかし「トパーズと言えばブルー」派の人も多いようです。
誕生石のまりを見て、「青いトパーズのまりはないの?」と聞かれることのなんと多いこと!
11月生まれの人から「青だったら買うのに‥」とうらめしい顔で言われることもあったため、思い切ってブルーにすることにしました。
 
わたしとしてはトパーズと言えば黄色であり、和名を「黄玉」ということからも、黄色で表現したかったのですが、お客様の意向を無視することはできません。
トパーズを青に変更した結果、12個ある誕生石から黄色のまりが一つもなくなり、青いまりが5個になりました。
12分の5が青なんて多すぎる気がしますが、正直青いまりの方が売れる、という事実もあります。

こちらの記事でもちょっと書きましたが、黄色味を入れるとなぜかまりは売れなくなります。
不思議です。
黄色の魅力的なまりを作れるようになりたいものです。
誕生石のまりも、今はこのバージョンですが、また変更するかもしれません。

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