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〈桜〉の作り方

こんにちは。秋田県由利本荘市でごてんまりを作っています〈ゆりてまり〉です。

今日は〈桜〉の作り方をご紹介したいと思います。
〈桜〉は他の柄とは大きく違うところがあります。それは土台作りです。

まず、#90の赤いミシン糸で縦横無尽に巻き、球形を作ります。
芯は何でもいいです。今回はストラップ用の小さいまりなので、芯は綿を使っています。

赤いまり 桜

その後、天地に虫ピンを刺します。

さくら 肉巻き

ここで刺した虫ピンを軸にして、赤のリリアン糸を細くほどいた糸で一方向に巻いていきます。
一方向に巻くため、軸の部分が軽く盛り上がり、球形というより紡錘形に近づきます。

肉巻き さくら 二つ津

レモンというか、ラグビーボールみたい?
両脇にピンが刺さっているので、骨付き肉のようにも見えますね。

この骨付き肉、もとい紡錘形の赤いまりに10等分の地割を施します。

桜 割り方

地割の線は縦線が金、横線(赤道ともいいます)には赤を使います。
あとはこの地割線に従ってリリアン糸を刺していけば、桜の完成です。

さくら ストラップと作りかけ

〈桜〉のまりは、土台作りが独特なので、見た目も他のまりとは異なります。
一番上には細くほどいたリリアン糸を使っているので、ツヤツヤと輝いて見えます。
また写真では分かりづらいですが、(正面から撮影することがほとんどなので)実際に見ると花の中心部がツンと尖っているのが分かります。

緋桜

今回のまりは小さくてやりませんでしたが、本当は金の糸でフレンチノットで入れ、めしべを表現します。
大きいまりだと迫力もあり、ツヤツヤとした表面もよく分かります。
本荘ごてんまりの中でも一、二位を争うほど人気の柄です。

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