見出し画像

2021年 事始め

「生きていさえすれば!!」そんなことを思う新年である。

緊急事態宣言の発出をめぐり、繰り返されたような景色に頭がクラクラする。政府と自治体の知事との軋轢やすれ違い、感染拡大の責任のなすりつけあい。一方で、与野党も非難の応酬である。本来、ウイルスに対して私たちは1つになって立ち向かうべきだろう。にもかかわらず、一致団結するどころか、どんどんバラバラに、細かく、小さく、ちぎれていくようだ。

目の前にある危機をどう乗り越えていくか。そのことに集中できず、党利攻略が頭から離れないようなのである。こと、政治に関わるリーダーたちの誰しもが。

もちろん批判はあって然るべきである。桜を見る会をめぐる虚偽答弁? ふざけるなと叫びたい。いろいろ突っ込みどころが多すぎて、壮大な”漫才”のようだ。でも、大きな声がうるさすぎて、もう疲れてしまうのだ。

正確なこと、確からしいことを知るのが実に難しい。Go Toと感染拡大には因果関係があるのか、ワクチンは本当に打って大丈夫なのか、自粛と十分な補償はセットになるのか・・・。

ただ、ため息をついてばかりもいられない。可能な範囲で、1つ1つの事象を見定めて行かねば、自分がどこでどうやって生きていけるかもわからないのだ。気がついたときには、いろいろと破壊し尽くされてしまっているかもしれないから・・・。

しぶとく、生きていかねば。しぶとく、生きる。これがこの1年のキーワードになりそうである。

「生きていさえすれば!!」、また世界の素晴らしさを、自由に生きることの尊さを、愛を交歓しあうことの喜びを、ともに語り笑い合うことの幸せを、僕たちはまた心ゆくまで感じることができる、かもしれない。

かつての世界にはもう2度と戻らないのかもしれない。それでも、いつか新型コロナが収束して、半径5mの温もりのある世界に「ただいま」「おかえり」と言えるその日まで。しぶとく、生きる。

--
去年、秋田から東京にお引越し。いろいろと辛いこともあり、noteに向き合う余裕もなかったが、ボチボチ気長に書き連ねてみたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?