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世界の子供たち ~ケニア編~

ケニアは、アフリカのいわゆる猛獣達が弱肉強食を繰り広げる、サバンナのある所である。

ここに生活する主な部族の1つに、マサイ族がある。マサイ族は、昔からこの猛獣達の住むサバンナに暮らしている。

おそらく珍しいことだが、ケニアの空港を降りると、不思議な緊張感を感じることができる。危険な香りもする。理由はマサイ族と話してすぐにわかった。

信じられないことにマサイ族は、木の棒でライオンを仕留める。しかもそれは、一部の屈強な人だけではなく、男子全員の成人になるための通過儀礼だそうだ。

中途半端な武器を持つ人よりもずっと強い男たちがこの国はいるー。それがこの空港を不思議な緊張感で包んでいたわけだ。

私はマサイ族の村に行った。すぐに歓迎してくれて、歓迎のダンスを踊ってくれた。踊りにもまぜてくれた。

マサイ族の村で会った少年はジェームズ君とアレックス君。2人は村の中を案内してくれた。

牛のフンで塗り固めた家々。昼は暑いが夜が寒くなるので防寒にとてもいいそうだ。

生活に必要なものは、大体サバンナで揃えられるが、無いのは、電気とサラダを食べる習慣だそうだ。

だからかもしれないが、

百均で買って行った懐中電灯とライオンの牙を惜しげもなく交換してくれた。

着ているのは、赤のチェック柄のマントのようなものだが、これは今はメイドインチャイナだそうだ。安いし軽いそう。

街に出るときには、彼らは民族衣装ではなく、洋服になった。なんでも、今は、マサイ族も民族衣装をずっと着ている人は少ないらしい。

「あれはマサイビジネス」だそうだ。

それでもやはり、ライオンを仕留める通過儀礼は大切にしているらしく、ライオンを仕留めた、お兄さんの話など、誇らしげにしてくれた。

マサイ族の子たちは、超人的に目が良い。視力が7.5とかあるそうだ。3、4km先のほぼ点にしか見えない動物を「かば」か「ぞう」か当てることができる。

私には  。← にしか見えなかったが、「あれはかばだね」と言い、近くまで行ってみると、確かに「かば」だった。

こんなに、ライオンを倒してしまうほど強くて、遠くまでよくものが見えるマサイ族と、日本人の子はどれほど渡りあっていけるだろうか。


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