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映画評論YouTuber1位は米粒写経かもしれないという話

はじめに
 私は映画が好きです と言っても映画館には月1本 大作を見に行く程度のマニアとは程遠い頻度ですがそれでも「映画が好きだ」という気持ちは変わりません 今回は便宜上1人の映画好きの意見として文章を書いていきます 短い文章のブログですがよろしくおねがいします
 私にはもう1つ好きなものがあります それはYouTubeです ですのでよく映画評論・レビューのYouTubeというのを見るのですがこれがとても難しいジャンルでなかなかチャンネル数が少ないのが現状です
 今回はそんな中で私が最も面白いと感じるYouTubeチャンネル お笑いコンビ米粒写経「米粒写経公式チャンネル」から「米粒写経 × 松崎健夫 映画談話室」(以下:「米粒写経の映画談話室」)を紹介します

米粒写経の映画談話室とは
 「米粒写経の映画談話室」は居島一平(おりしま いっぺい)氏とサンキュータツオ氏の2人からなるお笑いコンビ「米粒写経」と映画評論家の松崎健夫(まつざき たけお)氏を招いた3人で近年公開された映画を中心に独自の視点で語り合うYouTubeチャンネル 映画評論家を本職とする松崎健夫氏の映画に対する確かな知識と見解 日本唯一の学者芸人と銘打つサンキュータツオ氏と博覧強記の言葉を体現するように歴史・映画などに幅広い知識を持つ居島一平氏のそれぞれの人柄と知見をベースにユーモアあふれる展開をする唯一無二のYouTubeチャンネルです

映画評論・レビュー動画の2つの必要条件
 私は映画評論YouTuberに必要な要素は大きく2つあると考えています
1.プレゼンスキル
 
映画をレビューする上で表現力 ボキャブラリー 抑揚 わかりやすい説明など知識だけではない楽しませるトーク力としてのプレゼンのスキルは必須です
2.ユーモア
 
リスナーの興味を引き 理解を深め 記憶に残る そして愛されるYouTubeチャンネルには「どこか面白い」と思わせる要素があります
 しかしこの2つの要素を兼ね備えた映画評論YouTuberは残念ながら多くありません
 ですが今回紹介する米粒写経の映画談話室というYouTubeチャンネルはこの2つの要素を完璧に兼ね備えたチャンネルです
 さらに3人のうち 誰かがプレゼンに長け 他2人がユーモアに富んでいるかというとそうではない 3人ともプレゼンスキル ユーモアを兼ね備えているのでとても稀有なチャンネルです

映画評論の2つ弱点と補完
 
映画評論の2つの弱点と米粒写経の映画談話室がどうやって補っているかを紹介します
1.「映画好きの解説・考察おじさん」になってしまう
 YouTube上で語る程の映画好きは中年男性が多く その中でどうしてもいわゆるおじさん特有の視点のようなものが入りやすいです しかしこの3名はおじさんの中でも極めて特異な3人なのでおじさんくささより先に奇人の不気味さが勝つ事でこの弱点を見事に打ち消しています
2.引用やたとえがわかりにくい
 適切でないたとえはリスナーの理解の妨げになります マニアックな専門用語を使い主観的な意見や自分の好み価値観で語ってしまってはリスナーは離れてしまいます
 その弱点を補い そして 米粒写経の映画談話室を語るにおいて特筆しなければならないのは居島一平氏のその博覧強記ぶりです 氏の映画評論はわからないものをわかりにくいものにたとえるのではなく わからないものをさらにわからないものでたとえていくのです 驚くべきはそれでも何故かおもしろいと感じる説得力がある事 元々の博学ぶりとお笑い芸人として培った巧みな話術でパワープレイかのごとく押し切り面白さに昇華しています ちなみに米粒写経の映画談話室は概要欄に自身のチャンネルを「よくしらないけどうまい地酒を呑んで酩酊」と銘打っています

3人のバランスの良さ
 また3名の構成がお笑い芸人2人と映画評論家1人というのも絶妙です
 そもそも映画評論・レビューというジャンルは解説と考察の狭間でどこに落とし込むかの線引きが難しくなる事があります あらすじの解説という表面的な映画の説明で終わってしまうか もしくは突拍子もない独自の視点を散りばめもはや陰謀論かのような映画の作品そのものから著しく乖離した考察になってしまったりします
 それを客観性と独自性を保ちながらリスナーを意識しつつバランス良く話をするので聞き手が飽きる事なく最後まで視聴出来ます

まとめ
 「米粒写経の映画談話室」は映画好きはもちろん 映画にそこまで詳しくない人にもおすすめのチャンネルです プレゼンの上手さと人間的な面白さを持った3人のトークをぜひ1度視聴してみてください

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