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今さらですが、読書の秋(田柴子)⑳最終回 白蔵盈太さん

「勝手に誰かのお話または記事を読む月間」、本日がラストです。
何とか20本いきましたーーー!!!
まあ3日に2本書いたと思えば、上出来でしょう。
おかげで最近「書きモード」で固定されていたアタマが、だいぶ「読みモード」に変わってきました。いいこっちゃ。

ではラストはこれで!

白蔵盈太さん『あの日、松の廊下で』です!

これはもう、前からずっと読んでみたくて。
まあタイトルを見れば、かの有名な忠臣蔵をモチーフにしたお話、ということは一目瞭然ですね。

でもこの小説を書いた白蔵さん、ある意味、すごい勇気だと思うんですよ。
今の時代はさほどじゃないかもしれないけれど、『忠臣蔵』っていうのは長い間日本人の心にふかーく根付いて、ある種の禁足地帯みたいなところがあったと思うんですね。「侵すべからざる日本古来の武士魂(キリッ)」みたいな。それに手を付けるというだけでも、もはや尊敬しかない。

さて読んでみますと、ですね。
いやあ、笑うわ、笑うわ。でもめちゃめちゃ納得して頷きまくるわと大変でした(笑)
でもただ笑う、面白いというだけじゃなくて、いろいろ考えさせられることも多いですね。日本という国のいいとこ/悪いとこって、実は古来から現代に至るまでなんも変わってないちゃうんか、みたいな気になります。

「絶対いるやろ、こういうヤツ。ほら、アンタのすぐ近くにもさ」

ページをめくりながら、ずっとそう言われてる気分でした。

一般的に吉良上野介っていうのは悪の権化みたいに言われることが多いけど、実際には名君だったという話は過去に聞いたことがあります。
また彼の地元(愛知県吉良吉田市)ではものすごく人気が高いんだよ、とその地域の方に教えていただいたこともあります。

歴史に限ったことではないですが、やはり物事はいろんな面があるんでしょうね。ぱっと目につく一面だけ見て物事を判断するのは、いささか危険だなと感じます。この物語自体はフィクションなんですが、まるで現代の様々なてんやわんやを見せられているようで、なかなか考えさせられました。

続編もありますので、ご紹介させていただきます。
個人的にはこちらの方が好みですね(笑)


さて、1か月に亘って書き続けてきたこのシリーズも、本日をもって終了となります。読書日記というよりは「秋しば推しの宣伝」みたいになっちゃいましたが、変わらずお付き合いくださいまして、本当にありがとうございました。

またそろそろ書きモードに戻りますが、せっかく読む習慣も思い出しかけたのですから、これからもちまちまと読み続けていきたいと思います。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!!!

*この記事は、以下の自主企画のもとに執筆しております。

#10月これやる宣言
#クリエイターフェス

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