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今さらですが、読書の秋(田柴子)⑩ 菱山愛さん

「勝手に誰かのお話または記事を読む月間」10本めです。
本日は昨日に続いて、2番手のこの方!

やまなし文学賞佳作・菱山愛さんの『三日月』です!
過去にも同賞の佳作経験がおありだそうで、これが2度めとなるわけですね。

菱山さんはご自身も現役の医師であり、ご本人も過去に精神的に辛い境遇にあった、と授賞式のスピーチで仰っていました。
そのぶん今回の受賞は胸に迫るものがおありで、とても心揺さぶるスピーチだった記憶があります。
(もちろん個人としての菱山さんと、物語の主人公は別物であると敢えて申し添えておきます)

さてその記憶を持って拝読いたしますと、改めて医師という職業の苛烈さをひしひしと感じます。私も過去医療職に就いておりましたが、基本的には命の危険性の低い科でしたので、そこまでの切迫感はありませんでした。

医師といえども、個の人間です。
主人公が安らぎの住まいを手に入れることを応援したくなりますね。
「大丈夫」という言葉は、使う人や状況によって、この上もなく軽く、また重くなります。
日頃頻用する言葉への思いを新たにしたお話でした。
何となく続きが読みたくなるような終わり方も魅力的ですね~。


【ご注意】
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(お知らせメールもなく)

もしもhontoでお買い求めくださった方がいらっしゃいましたら、一度ご確認いただけますと幸いです。
Amazonでは購入可能となっているようです。
どうぞよろしくお願いいたします。

樋口一葉記念 第三十一回 やまなし文学賞受賞作品集

本日は以上です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


*この記事は、以下の自主企画のもとに執筆しております。

#10月これやる宣言
#クリエイターフェス

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