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秋田柴子
2021年10月1日 17:56
「よう、味噌煮込み。待てよ」 うどん大学新入生の味噌煮込みは、学食でいきなり後ろから声をかけられてびくりと立ち止まった。恐る恐る振り返ると、そこには四年の讃岐と三年の伊勢がにやにや笑いながら立っていた。 ――まずい。 そう思ったが足が動かない。立ち尽くす味噌煮込みの行く手を阻むように、二人はずいっと一歩詰め寄った。「おまえ、うどんで味噌ってマジ訳わかんねー」 讃岐が乱暴に味噌煮込みの肩