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ミニバスで習う最も重要なことは?

ミニバスでは、6年生が引退する時に卒団式が行われます。ヘッドコーチとして挨拶することがあるのですが、そこで伝えたいことを書いておきます。

中学生になるみんなへ

「ミニバスを頑張った皆には、ぜひ中学校や高校でもバスケを続けて欲しい。」という意見がありますが、僕は、そうは思いません。続けても良いし、続けなくても良いと思います。せっかく、上手くなったんだから続けたほうが良いという考え方もありますが、僕は、そうは思いません。勿体ないというのが理由ならば、続けない方が良いとすら思います。

ミニバスで習ったことは

なぜならミニバスで習ったことは、バスケだけではないからです。ミニバスを通じて習った最も重要なことは、全く初心者からバスケに興味を持って、バスケを始め、バスケまくなりたいと思って、バスケが一定できるようになった経験です。それを体験したことが一番重要だと思っています。誰だってレイアップシュートも、フリースローも、ドリブルも最初は全くできなかったと思います。それが、卒団する時には、一定できるようになったと思います。最初の時よりも、うまくできるようになったと思います。その好奇心。挑戦。憧れ。努力。継続が重要で、それを通じて「自分はできるんだ」という自信が、ミニバスで習った最も重要なことなのです。

君たちは何でもできる

だから、中学になって、ギターを弾きたいと思ったり、動画の編集をやりたいと思ったら、それをやれば良いと思います。全くやったことがないことに挑戦すれば良いと思います。大人になると、やったことがないことに挑戦しなければならないことがあります。そんな時に、前向きに考えて挑戦する大人になって欲しいのです。ミニバスの経験を、新しいことに興味を持って取り組み、そのために努力をして、達成できたという経験として昇華して欲しいのです。そう考えられたら、大人になっても新しいことに挑戦できるでしょう。小学校1年生で初めて体験参加した時はできなかったけど、6年生になったら上手くなった。だから、自分な何でも新しいこと挑戦できると思って欲しいのです。

初心者になることを恐れないで

もちろん、バスケを続けることが駄目だということではありません。中学や高校になって、もっとバスケをうまくなりたいと考えて、バスケ部に入って頑張ることも良いことです。バスケを続ける場合、気をつけて欲しいのは、新しい挑戦に臆するようにならないように注意して欲しいです。新しいことに挑戦すると、必然的に初心者になります。コミュニティも新しくなります。だから、多くの人は、初心者になることが怖くなったり、億劫になったりすることがあります。
例えば、小学校でバスケをやっていて、中学に入ってバレー部に入ると、バレー部は初心者からスタートしなければなりません。小学校でバレーボールをやっていた子に比べて、最初は下手なことは間違いないでしょう。そんな時に、初心者になるのが怖くて、ある程度上手くできるバスケを続けるのは危険だと思います。ミニバスの経験を、新しいことに挑戦するを怖がる心理に繋げて欲しくないです。

挑戦できる大人を目指そう

大人なって、転職をすることもあるでしょう。最初に就職した会社にずっと勤める人もいるでしょう。どちらも選択であり、個人の自由です。しかし、最初は、この会社が好きで続けていたのですが、いつしか会社は好きではないけど、今さら新しい会社に転職するのも怖いという心理で一つの会社で長く勤める方もいると思います。せっかく積み上げた資産や経験が勿体ないという考えもありますが、それは危険です。これまで長くバスケをやってきたんだから勿体ないと思うのが最も危険です。大人になると社会環境が変化していきます。極端な話では、積み上げた資産や経験が無価値になることがあり得るのです。だから、積み上げた資産や経験ではく、自分は挑戦できるという自信を大切にして欲しいと思うのです。初心者から始めても大丈夫。今からでも遅くないと思えるようになって欲しいのです。

ミニバスは大切なことを教えてくれた

ミニバスで「バスケを習った」と思うとバスケから離れることが怖くなるかもしれません。しかし、ミニバスで習ったことはバスケだけではありません。最も重要なことは、新しいことに興味をもって、全くできなかったことに挑戦して、努力をしてできるようになったことです。そう考えると、ミニバスの経験が、人生の大きな糧になると思います。ミニバス経験が、大切な原体験となり、人生を豊かにしてくれることを願います。


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