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幸せの時間軸~どうして長期的なものを買うことがいいのか?

幸せには大きく分けて2種類あると思う。

それは短期的なものと長期的なものだったりする。

短期的なものは即効性のある幸せで時間の経過とともに消えてしまうもの。
長期的なものは徐々に自分の人生において満足感、充実感が増していくもの。

結局どちらでも幸せになるのならどっちを取ってもいいのかもしれない。
昔の自分であればたいして考えもしなかったし、人それぞれのことだから幸せに感じるのであればそれでよかった。

幸せについて今ですら知られるようになってきたデンマークが大切にするHYGGE(ヒュッゲ)というキーワード。自分が落ち着いて心地よく感じることに関して追及する考え方。

人それぞれの心地よさはあり、今まで自分が得た経験をもとにつくられていく。
仲間と集うこと、何かに没頭すること、あるものを愛でることなど。

ただ自分の中で記憶に残る幸せは全て長期的なものであるということは確かである。
それは時間をかけてしか形成され得ないものである。

短期的なものには買い物や行きたい場所に行くなど瞬間的な消費や一時的な満足がある。
長期的なものには長年の夢の実現や他者に貢献することなどがある。

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幸せに感じている国々の方と話しをしているとどうも居心地がいい。
お金を持っているからとか欲しいものを全て手に入れているからではなく、考え方が長期的なのだ。

そんな人たちのインテリアに対する買い方は長く使えられるかどうかということの他に、家族や友人と一緒に素敵な時間を過ごせるか。自分の子供や孫に受け継ぐことができるか。そして自分が常に幸せに感じ続けることができるのか。
そんなことを考えながら自分の身の回りを整えていくのだ。
これだけ考えてインテリアなど選ぶのだから幸せに感じないわけがないと、感動したおぼえがある。

人それぞれだとは思うがインテリアやデザインで考えた時にとりあえずのものでは残念ながら短期的な幸せでしかならない。長く愛用できるものを買って使うことこそが長期的な幸せにつながりやすいのである。
そこには背景があり、ストーリーがある。人はこういう話はけっこう好きなものである。

インテリアデザインの世界にも長期的な幸せを願ってのプロダクトがたくさんある。
例えば名作チェアと呼ばれるものには50年以上受け継がれている作品もあり、多くの方々に使われてきた。チェア一つを取っても世に生まれては消えていく世界でゆっくりと時間をかけて、ろ過され、生き残ったデザインは至極の幸せを与えてくれる。

何をもって心地よく感じさせてくれるかは、表面的なものは置いておいて、
目まぐるしく世界が変わっていく中でも人としての本質は変わらない。

今この瞬間を楽しむことができるなら未来も楽しむことができる。
しかし、今この瞬間しか楽しむことしかできないのなら、もう少し先も楽しめるのか自分に問いてみるのもいい。また自分にだけではなく長期的にも相手に喜びを与えることができるのかという考え方、選び方もあってもいいのではないかと思う。


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