DeNAを飛び出してまで「農家が報われる仕組み」を創りたかった理由
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DeNAを飛び出してまで「農家が報われる仕組み」を創りたかった理由

こんにちは!ビビッドガーデン代表の秋元です。

私たちは農業の課題に取り組むスタートアップで、生産者と消費者をつなぐオンライン直売所「食べチョク」を運営しています。

新卒DeNA→農業領域で起業、というキャリアなのですが、よく「なんで農業?」という質問を受けるので、この機会に詳しくまとめておこうと思います。

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はじめに、私の生い立ちの話をさせてください。

私は、農家の長女として生まれました。双子の弟と共に40歳の母の手ひとつで育てられました。

小さい頃の楽しい思い出は、祖父母の農園で弟と一緒に様々な種類の野菜を食べたこと。祖父は野菜づくりが上手だったそうで、栽培のノウハウノートには細かく栽培のポイントが書かれていたことを覚えています。

父が早くに他界していたこともあり、「いつか跡を継ぐかもしれない。」という意識は他の人よりも強かったと思います。

しかしある日、母からは「農業は継ぐな」と言われます。幼心では「こんなに良いものなのに、どうしてそんなことを言うのだろう?」と疑問に思っていました。

結局、様々な問題が重なり、中学の時に思い出の農園は廃業してしまいます。祖父の技術も、楽しかった思い出の場も、全部無に帰してしまいました。とても虚しく悲しい出来事でした。

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そんな廃業から時が経ち、大学卒業後はDeNAに入社。渋谷のヒカリエで農業とは縁遠い生活を送っていましたが、久しぶりに実家に帰ったとき、ふと家の窓から農園の跡地が見えました。その時、昔農園があったころの家族との思い出がよみがえり、それが失われてしまったことに、強烈な虚しさとかなしさが蘇ってきたのです。

「なぜ農業をやめらければいけなかったのか?」

そんな疑問が私を貫きました。いても経ってもいられなくなった私は農家さんを回るようになります。

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農家さんから農業の実態をヒアリングすると、どの農家さんも似た課題を口にしました。

「自分がこだわって創った野菜が、高く売れない。」
「儲からないから、子供には継がせられない。」

そんな言葉を聞いたとき、思わず涙が止まりませんでした。どうしてだったのか、当時はわからなかったのですが、今は理由がわかります。

苦労しながら私達双子をここまで育ててくれた母の姿と、苦労しながら、でも良い野菜をつくろうとしている農家さんの姿と被ってしまい、農家さんの問題が、とても他人事には思えなかったのです。

加えて、「後を継がせたくない」と言われてしまう状況も、10年前に私が経験した状況そのものでした。「このまま同じ状況を繰り返したくない」と強く思い、そこから先は、一心不乱でした。

DeNA時代のITサービスの知識を生かし、こだわりのある農家さんの野菜が、価値を認めてくれる消費者のもとに届く仕組みをつくりました。それが「食べチョク」です。夜行バスで全国の農家さんを巡り、0から関係を構築。サービス開始1年半で230軒を超える農家さんが登録しています。

※追記:2021年2月時点の登録生産者さんは3,700軒を超えました。月間100万人以上が訪問し、産直ECサイト(生産者が消費者の自宅へ商品を直送することを特徴とする生産者特化型のECサイト)において「お客様認知度」「お客様利用率」「お客様利用意向」「Webアクセス数」「SNSフォロワー数」「生産者認知度」の6つでNo.1を獲得しています

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構想段階から今に至るまで「誰もが考え付くサービス」「絶対に上手くいかない」と言われ続けていますが、事業の結果はタイミングや戦略、そして想いの強さ次第で全く違うものになると思っています。

過去の事例は真摯に受け止めつつ、私たちは私たちのやり方で、これまで何十年と解決されていない課題に本気で取り組んでいきます。


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秋元里奈@食べチョク代表

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ビビッドガーデン創業者&CEO. 1000軒の生産者が集うオンラインマルシェ「食べチョク(https://www.tabechoku.com)」運営。毎日Tシャツ。農家の娘→DeNA→起業。農業界のフレディマーキュリーになりたい。コロナでお困りの生産者さんはご連絡ください。