今年の慰霊の日に考えたこと

牛島中将が自決した日がなぜ慰霊の日なのか?納得していない私ですが、何らかの祈念日は必要なので仕方ないと思います。沖縄戦で亡くなった方々への鎮魂の日として。


慰霊の日、鎮魂の日が今年も終わりました。
鎮魂の後に私たちは何をすべきか?
やっぱり、学ぶことですよね。
沖縄戦だけでなく世界の戦争や歴史について、そしてこれからの戦争について。
前にも書きましたが、沖縄戦について、体験者でもなく、知識としても何も知らない多くの人が「戦争の悲惨さを子どもたちに伝えなければ」と言ってます。


「知ってるつもり」が一番怖いのに。


まるで小学生の作文みたいに、「みんなで考えていかなければならない問題だと思います」「これから学んでたくさん考えようと思います」「多くの人が知るべきだと思います」のオンパレード。


おそらく去年もその前の年も同じこと言ってたと思います。来年も。


沖縄戦をより悲惨にした原因のひとつに、沖縄県民の無知があると私は考えてます。多くの人にもう少し知識と教養があれば防げた悲劇も多い。


こんなこと書くと、死者を冒涜するとか、国や政治家や軍部の責任を曖昧にするのかという人がいますが、もちろん、それとこれは違います。
同じ過ちを繰り返さない。ということは、「戦争は絶対にやってはいけない」と誓うことではありません。そんな人は、世の中の空気が逆になれば、平気で逆の誓いをするからです。


学ぶとは、自分を外から見る視点を持つということ。
みんなが信じていて誰も反対できない正義の空気の中で、「それは違うんじゃないのか?」と思って行動できるようになること。

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