コピー機学習法でLoRAを作ってみる~丸メガネを差分学習で生成
LoRA作成で使われているコピー機学習法=差分学習法を試したくなりました。
コピー機学習法とは、LoRA作成で使うベースモデルに特定の「絵柄」を強烈に学習させたうえで、その絵柄との「差分」を学習させる方法。
LoRAの「学習のベースモデルとの違いを学習してファイルにまとめる」という仕組みを最大限有効活用する仕組みとなっています。
具体的な手順は
1枚の絵=Aを過学習したLoRAを作る。
LORAをモデルにマージする。
「A」に変化を加えたBを作成する。
「2」で作ったモデルをベースにし、「B」を素材にしてLoRAを作る。
差分LoRA完成
詳しい説明は「LoRA コピー機学習」で検索してもらえば、詳しい解説サイトがいくつか見つかるはずです。
で、このエントリでは、詳しい説明ではなく実際にコピー機学習を行ったときの学びなどを書いていこうと思います。
今回は「丸メガネLoRA」を作ってみます。
1:1枚絵LoRAを作る。
まずは1枚絵を強烈に学習させます。
AdamWで学習率1e-3にしてCosineでガっとやれば大丈夫。
2:マージしてコピー機を作る
1で作ったLoRAをSuperMerger使って適当なモデルとマージ。
モデルはなんでもOK。普段よくつかってるやつとか。
3:元絵を変更
1で使った絵をベースにして、変更したい要素を追加。
今回はメガネを追加。
4:差分LoRA学習
2のモデルをベースにして、3で作った絵を学習して完成。
パラメータは1と同じで、うまくいかないときは数値を適宜調整。
基本的には強め学習でOK。
丸メガネLORAですが、素材1枚でそこそこちゃんとメガネが出るLoRAはできました。
ただ、丸い感じにはなるけど真円にはならない…みたいな感じでした。
そもそも、プロンプトでもメガネは簡単にでるためLORAの必要性は低いといえます。
いっぽうで、LoRAを使うとプロンプトで出すよりも、形状の傾向をコントロールしやすいうえに出力も安定するので、LORAを作る価値はなくはないです。
「素材1枚でOK」「素材が少ないから学習時間が短い」など、メリットも多いので、やり方を覚えておいて損はないと思います。
以下、学習時に使用したコマンド&パラメータと、その解説。およびサンプルで作った丸メガネLoRAのバリエーションを、有料部分で公開します。
いつものように「他人がLoRAを作っているときのパラメータを知りたい」とか「時間をかけて学習するのが面倒くさい」方向けとなっています。
またメガネLoRAは、狙った形状が出たり出なかったりです。狙った形状を必ずだせるわけではありません。「丸メガネ」で綺麗な丸がでるのは珍しいです(丸っぽいのはまぁまぁ出ます)。
そのあたりの諸々をご了承のうえ購入して頂けると嬉しいです。
・コピー機モデルにマージするLORA作成用のコマンド。
・コピー機モデルで差分学習するときのLORA用コマンド。
・差分学習で作成したメガネLoRA。
(丸メガネ(赤・黒)、四角メガネ2種、その他)
・差分作成に使った元画像&差分画像12枚(近日追加)
メガネLORAサンプル画像(主にsukumiz mix。一部オリジナルマージ)
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