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NASを導入した話

おひさしぶりでございます、ましろうです。
今回はNASを導入したので経緯とかいろいろ書こうかと思います。

経緯

NAS導入には前々から興味があり興味本位で
「そのうち導入してみようかなぁ」
といったレベルでしたがGooglePhotoの容量無制限が終わるとの発表がありました。

個人的にGooglePhotoのバックアップは出先でも自分の撮った写真を簡単に閲覧できるクラウドサービスとして利用していたため、結構な痛手となったのが一点。

youtubeでドリキンさんが10GbEを導入されており、こちらも以前から気になっていたテクノロジー?ガジェット?であったのでうちにも導入してみたくなったのが一点。

本格的にAmazon prime photoにバックアップを投げたくなったのが一点。

ストレスからの散財が一点となっております。


要求仕様

上に書いた目論見からNASには

10GbE搭載もしくは、PCIeにて拡張可能な仕様

バックアップ目的ならコスパ的にもRAID5でしょ!
という安易な思考から

3ないし4スロット以上の仕様

ファイルサーバーの構築とかよーわからんしそこでトラブるのも堪忍して・・・という点
外出先から簡単に画像ファイル群にアクセスできるソフト付きが欲しいという点から

導入が簡単そうでわりと優秀そうなやつ

という3点を前提に考えてみました。


機材選定

NASに関しては「Synology」 「QNAP」 「Asustor」 の三社をなんとなしに事前知識として持っていたのでこの三社から選ぶことにしました。

synologyに関しては10GbE対応の製品がほとんどなく
あっても15スロット以上のお高いやつに拡張ボードという状態で予算的にも容量的にもオーバースペックすぎるかなぁというのが正直な感想で今回はパスすることに・・・。

Asustorに関しては割と値段もお手頃で最後まで悩みましたが、安定性やほかの二社に比べて情報がちょっと少なく、最初の導入にはハードルが高そうなイメージがありパス

消去法ではないですが、わりとなんとかなる価格で機能性も高いQNAPのTS-431KXを選定しました。

NAS本体から選び始めたので他の機材は割とサクッと決めちゃいましたが

ストレージとしてWDのNAS用であるREDを3枚

なんとなくキャッシュが欲しくなったのでWDのSSDのREDを1枚

NASの仕様上10GbEで接続するためにはSFP+に対応する必要がある点、
RJ-45での10GbEではチップの発熱量が割と多いらしい点から
PCへの接続もSFP+で行うためのNIC

NASをネットワークに接続するためのスイッチはグルドンで教えてもらった物を

そして接続に使うSFP+DACケーブルを2本

合計で15万円強の投資となりました。

セットアップ

HDDとSSD詰め込んで電源ON

あとはQfinder Proという専用ユーティリティでNASを認識して流れに沿ってセットアップといった感じ

ここは正直マニュアル読んでもらったほうがいいと思ったので割愛します。


ベンチ結果

無事セットアップも完了したのでおなじみのCrystalDiskMark8にてアクセス速度をベンチしてみました。

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SSDキャッシュなし

画像2

SSDキャッシュあり

正直最初は何が起きたのかまったく意味が分かりませんでしたがどうやらNASが自動的にRAMをキャッシュにしてくれているようで10GbEの理論値に近い値が出ていました。

書き込み速度、ランダムアクセスにはRAMキャッシュよりSSDキャッシュのほうが効果があるように見えます。

テストサイズをNASの搭載RAM以上にしてみると

画像3

以上のような結果になりSSD単体の性能よりは遅いものそれなりの結果になりました。

動画のようなサイズの大きなデータを扱う場合はSATASSDよりNVMeモデルを接続できるようなモデルのほうがパフォーマンスが出るのかな?といった感想です。
写真のRAWデータを扱う程度であればNASのメモリをアップグレードしてあげれば十分そうな気はします。


ちなみにSSDキャッシュOFFにしてRAMキャッシュも効かない設定にしてHDDの素の性能っぽい状態にするとこんな感じでした。

HDDのみだと10GbEにする必要はなさそうですね

画像4


実際の運用

PCにてカメラより写真を吸い出す
FreeFileSyncにてNASへデータをバックアップするバッチを作成しタスクスケジューラで自動化して運用してみています。
数回バックアップ実施していますが、特に不都合はなさそうです

Hybrid Backup SyncにてAmazon driveに写真の二次バックアップを自動でアップロードするようなタスクも仕込んでみましたが、正直amazon drive純正のバックアップソフトより使いやすい気がします・・・

google photoの代替手段としての動作ですが、さすがにアクセス等に時間はかかるものの割と希望通りに動いてくれています。
出先のスマホからのアクセスもやや癖はありますが今のところ問題なさそうです。

ですが、まだEOS R5のRAWである.CR3に対応していないようでサムネイル生成ができていない点ではちょっと残念・・・

スマホで撮った写真なんかをwin PCに送信する際にも使えるので結構活用の幅は広そうです。

まとめ

単なるバックアップストレージとしてみるとだいぶ高価に見えますが、写真のバックアップ用途としては十分な運用ができそうです。

自前でクラウド立てるコストとしてみると割とお安め?なんてのも思ってます。

また、自前の音楽ライブラリなんかをNASにアップロードしておけばそちらも外出先からアクセスできるのでストリーミングサービスにない楽曲なんかを自前でストリーミングしたりできるのは強みかなぁと・・・
今後そちらの方向でも活用していってみようと思います。



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