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【#ざっくりレビュー】2020 J1・第13節 ヴィッセル神戸vs横浜F・マリノス

akira(@akiras21_)です。

さっそく参りましょう。本日の先発メンバーはこちら。

仲川が先発復帰。おかえり。

チームは3連勝中で波に乗り始めたところ。試合毎にポジティブな収穫が多く、今日もそんな調子で試合に行ってみよう!というところでしたが…

勝ち点2を落としたと言わざるを得ない試合でした。なんともったいない。

本題に入る前に、少し振り返っておきたいことがあります。

確かに滑りました、ハイブリッド芝。わかりやすいところだと、ジュニ男が1点モノのチャンスを逃しましたね。あのシーンはタイミングを窺ってバッチリのところで飛び出してただけにめちゃくちゃ惜しかったです。もったいない。その他にも両チームともトゥルットゥルに滑っとりましたな。

でも、勝てなかった要因というか勝ち切れなかった要因というか、注目すべきはそこじゃないです。違う違う、そうじゃない(CV:鈴木雅之)。もっと別のところです。

この2失点目のハイライトはサンペールが左サイドの酒井高徳にフィードするところから始まってますが、実際はこの前から前線のプレスがハマっておらず、そこにこそ押さえるべきポイントがあります。

サンペールのボールを扱う能力が高いのは周知の事実。前節フル出場だったこともあり、この日はベンチスタートだったわけですが、神戸のフィンク監督は後半から酒井、西、古橋とともに投入。この4枚代えまではマリノスが試合のペースを握っていたので、フィンク監督からすれば起死回生を図る一手だったかもしれません。

話を戻しますが、このサンペールが脅威であるというのにマリノスは何も手を打たなかったのでしょうか?いえいえ、そんなことはありません。後半飲水タイム明けに投入したAJをサンペールの見張りに就かせました。「AJが消えていた」というのが攻撃面での話ならそれも無理はなく、AJは攻撃に絡むというよりもサンペールに仕事をさせないために奔走していたからです。

が、しかし。そこに綻びがありました。ここから先は扇原が語ってくれているので、彼のコメントを引用しましょう。

(後半、いつものプレー強度が保てなかった要因については?)後半の途中から交代選手が入って来て、いつもならもっともっと強度を高くやれていたはずですけど、今日はなかなかスイッチが入らず、行けなかったというのが事実です。行かなかったのではなく、行けなかったからああいう展開になってしまったと思います。やはり、もっともっと前線からスイッチを入れないと、ボールホルダーをフリーにするとこっちのラインは高いので、サイドに振られて、クロスにまで持っていかれるシーンが多くなってしまいます。そこのファーストディフェンダーのところは修正が必要だったと思います。また行けないなら行けないなりに、チームとして賢く守らなければいけなかったと思います。

(行けなかった理由については?)前線の選手も代わったので、どこに行けばいいのかが迷いがあったのかもしれません。ちょっと迷いながらプレスに行ってるように感じました。誰か一人でもはっきり行ってくれれば、もうちょっと勇気をもって行ければ、2人目3人目と続いていけるんですけど、1人目がなかなか定まらなかったという点はあります。先ほども言ったように、行けなかったら、チームとして賢く守らないといけなかったです。そして奪った後の自分たち時間をもっともっと長くするべきでしたが、そこでもミスがあったので、もったいなかったと思います。

ファーストディフェンダー、つまり守備における「最初の一手」がそもそもちゃんと出せていなかった、ということです。前述した神戸の4枚代えで出てきた面々のうち3人はビルドアップに関して大きな力を持っている選手たちで、彼らがいっぺんに出てきたことでどこを押さえるべきかという意思疎通がズレてしまい、よーく見ると後方では人数が余っていてダブついているにも関わらず、前方ではプレスを掛ける相手を見誤ってしまい、サンペールを経由してボールをサイド、サイドへと振られてしまいました。

で、当時のマリノス前線メンバーはいずれも今季のチームに合流して日が浅いか、あるいは新たなポジションに挑んでいる選手たち。先発メンバーはむしろキチンとプレスバックしていたりして効果的な働きをしていただけに、代わって入った彼らとのコントラストが浮き彫りになってしまいました。

この試合、本当にコメントを聞きたかった選手たちは試合後のインタビューに応じなかったようですが、試合の経緯を改めて振り返ってみると、ボスのコメントはまたひとつ聞こえ方が変わってくるのではないでしょうか。

質問:後半いつものように3枚代えをしてから、いつものようなプレスの強度が保てなかったと思うのですが、その点はいかがですか?
「それ以上に、5点は取れたゲームだったと思います。
最終的には5点、6点取れたシーンがありました。本当に、決定的なチャンスも4回ぐらいあったと思います。そういうところで決め切れないと、自分たちを苦しい状況にしてしまいます。
1失点目は自分たちのミスからでしたが、それ以外にも集中力という部分、特に自分たちのボックス内での集中力です。相手にもいい選手がいますので、そこでミスを犯してしまえば苦しくなります。
そして、それ以上に自分たちが決定機を逃してしまったのが引き分けの要因だと思います」

今節のドローが持つ意味、落とした勝ち点2の対価についてはこの先の試合内容で測ることとしましょう。まずは水曜に札幌・厚別でルヴァンカップ準々決勝、その後中2日で川崎フロンターレをホームに迎えます。9月前半は難しい相手が続きますが、まだすべてを失ったわけではありません。粛々と、タイトルを目指して応援していきましょう。

ルヴァンカップの試合はレビュー書きません!それじゃここらでアスタ・ラ・ビスタ。

<引用元>
https://www.f-marinos.com/match/report20200829

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