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【#ざっくりレビュー】2019 J1リーグ第30節 サガン鳥栖戦

akira(@akiras21_)です。
あのトップページから漂うアングラな雰囲気、今でもよく覚えています。

【前節の振り返り】

【vs鳥栖 前回対戦の振り返り】

あきらめないでどんな時も君なら出来るんだどんな事も!優勝目指して今節こそ勝ちに行きまっせ!ということでメンバーは以下。

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前節の湘南ベルマーレ戦途中で負傷退場した仲川はなんとか間に合ってサブメンバー入り。そんな仲川に代わって先発したのは、ジャンプ漫画の主人公気質があると巷で話題の遠藤渓太でした。祝・日本代表新ユニフォーム着用モデル抜擢!

それじゃ今節も元気よくいってみよう!毎度思うけどいかりや長介感あるよなこの段落!

ざっくり雑感:勝負は時の運

勝ったさ!今季4度目の3連勝!

リーグ戦に限ってみると、実に4年ぶりとなるベアs…じゃなくて駅前不動産スタジアムでの勝利でした。ちなみに前回対戦時は金ユニでした。もうそんなに経つのね。

さて、いきなりですが今回は運の良さで勝った気がしてます。ゴールシーンはいずれも決定機をちゃんと決めることができてた反面、鳥栖は惜しいシュートを連発。ゴール・ポスト選手やクロス・バー選手のおかげでかろうじて失点を免れていた状態で…

ちなみに、鳥栖のやり方は至ってシンプル。

▼ 4-4-2ベース、縦幅は狭め。攻撃時はサイドハーフも前線に参加
▼ 球際はアグレッシブに、展開はスピーディーに
▼ 最終ラインはボックス幅を維持しながらボール基準で左右にスライド

だいたいこんな感じでしたね。マリノスの対戦相手あるある+ガツガツさって具合でしょうか。前半はともかく、後半は比較的支配されていた印象。ハーフタイム明けから飛ばしてきたのと、途中出場した豊田陽平がとにかく動き回ってたせいでしょう。

そんな中で気になったのはハーフスペース…というより、厳密に言えば「チャンネル」と呼ばれるエリアと、この夏から何かと話題を提供してくれている、ボタフォゴ(←パルメイラス)から来た陽気なブラジリアンFWエリキでした。今回はこの2点だけサクッと見ていきたいと思います。

チャンネルが最早キャナルに

「センターバック〜サイドバック間の縦のスペース」のことをイングランドでは「チャンネル」というそうです。チャンネルと聞くとテレビのあれを連想したりしますが、もともとは「小川」という意味です。そうです、あのイメージが大事です。想像しましたか?

さて、似たようなエリアの呼び方に「ハーフスペース」があります。ただし、ハーフスペースはピッチそのものの区切り方であり、動いたりしないという点で「チャンネル」とは異なります。「チャンネル」の基準となるセンターバックとサイドバックは人なので、試合中に動きます。そして、彼らを基準にするということは「チャンネル」というエリアの位置も、そして広さも当然変動します。小川の如く流れがあるわけです。それっぽく言ったけどそれほど大して的を射てません。

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空けときゃ空けたで「いけるやん!」とチームびっくり人間・マテウスに狙われるし、

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閉じたら閉じたでチームびっくり人間・マテウスにゴリゴリ突破されると。

ちなみに、マリノス1点目のシーンもチャンネルを使った牽制が見られました。16分25秒ごろ、すでに取り上げている高橋祐治〜金井貢史間のチャンネルにまずはマテウスが走り込み、金井を惹きつけます。すると、タッチライン際のティーラトンが走れるコースが表れました。この高橋祐〜金井ラインはかなり狙ってたよね。

ボールを持っていたマルコスは溜めを作りつつ、ジリジリと前進。そしてペナルティボックスの延長線上に差し掛かった頃にパスを出して、ティーラトンがクロスを選択。後はご存知のとおりです。

エリキいいよエリキ

21分にチーム2点目を挙げたエリキですが、得点シーンでのシュートの巧さもさることながら、実は他にも光る動きをしてました。

さきほども取り上げた1点目のシーン。ここ、よーく見るとニアサイドに突っ込むフリをして相手CB高橋秀人のマークを惹きつけることに成功してたんですね。いや、ほんとはニアでシュートを決めたかっただけなのかもしれない…と、思うじゃないですか。この1点目が決まる前に、実はほぼ同じ形の攻撃があったんです。

12分45秒ごろ、センターライン付近でティーラトンがボールを持つと、これまた左サイドのハーフスペースないしチャンネルにスペースを見つけたマルコスが裏抜け。ティーラトンからボールを受け取ると再度深くまでドリブルし、そのままクロスへ。このときもエリキはニアサイドに走っていました。ちなみにボールはこの時も遠藤のほうに飛んでったんだけどね!

てなわけで「クロスが飛んでくる場面はニアに走り込む」のはエジガルがいたときからの約束事なので、エリキもようやく、というかさすがに身に付いてきたようです。知らんけど。

この他にもプレスを掛けるときに2度追い3度追いを披露したり、マルコスと同じタイミングで相手ゴールキーパーにプレスを掛けたと見るや、自分はちょっと逸れてパスコースを消しに行ったりと、少しずつですが確実に改善の兆しを見せていました。あとは試合最終盤のあのチャンスさえ決めててくれれば…!

おわりに:ラインが高けりゃリスクも高い

てな具合でいいところを中心に取り上げてきましたが、最後にひとつ、ここは要確認なシーンを。2点リードした後の時間帯、24分26秒ごろの出来事です。

鳥栖はこの時点で「リスクを冒してゴールを狙う」と割り切ってるもんで、実質4トップ状態。一方のマリノスは特に中盤が結構グチャグチャなんですよね。おまけに畠中のマンマークが中途半端になってしまったため、松岡大起が一瞬フリーな状態→ガラ空きの反対サイドで2人がフリーに…という流れ。

ハイライン+サイドへのオーバーロードを仕掛けるなら、反対サイドへのケアを考えた配置も疎かにしてはいけない…という好例でした。もともと反対サイドに振られる攻撃には弱いですが、これを突かれると結構痛いです。

今回は鳥栖が縦圧縮+ハイラインを仕掛けてくる相手だったので、いつも以上に選手の個がモノを言う展開だったなと思います。ゴリゴリ抜けてった場面や、ドンピシャなパスが通ったシーンからチャンスが生まれたり、あるいはその反対で無くなっていったり…と、ある種クッキリとしていました。そして、最終的には運良くゴールの枠にも救われて、結果的に3ポイントを横浜に持ち帰った…と。

何はともあれ、まだまだ首位グループは勝ち点1差の中で3チームがひしめき合う展開。負けられない試合が続くマリノスですが、次節ホーム・三ツ沢で迎える北海道コンサドーレ札幌戦は、今季初の4連勝を狙う最後のチャンスに。気付けばもうそんな時期、残すところ4試合です。

何度でも言います。優勝したいです。世界で戦うマリノスが観たいです。そのために次節もマリノスの勝利を見届けまっせ!それではアスタ・ラ・プロキシマ!

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