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【#ざっくりレビュー】2020 J1・第7節 北海道コンサドーレ札幌vs横浜F・マリノス

akira(@akiras21_)です。
今回は暴論編です。

今節の先発メンバー

仲川輝人、マルコス・ジュニオール、エリキ、チアゴ・マルチンスといった主軸の選手たちが負傷の影響からか出場回避。サブメンバーにも仙頭啓矢、和田拓也、渡辺皓太が名を連ねるなど徐々に入れ替わりが始まってきた予感です。

ちなみに札幌は便宜上こういうシステム表記にしてます。はいそれじゃいきますよ。

ブドウ糖が必要だ

ぶぁかもーーーーん!!!!!(CV:永井一郎

言いたいことを言ったところで端的に試合を振り返ります。概ね札幌の狙い通りだったのではないでしょうか。ビルドアップ封じ、前後分断、ロングフィードの回収とミドルサードでの奪回。徐々にボールの出しどころがなくなるジレンマと迫り来るプレスに、マリノスの選手たちは「頭が疲れる」ような圧力を感じていたのではないかと思います。森永のラムネあげたい。3ケースぐらい。

そんなところでいいですか。ダメですか。始まったばっかりだもんね。それじゃもうちょっとだけ見ていきましょう。

攻守のつながり

札幌のビルドアップ封じは単純明快で、センターバック(畠中・槙人)→ディフェンシブハーフ(扇原・喜田)へのパスを遮断するためにFW(チャナティップ・駒井)とインサイドハーフ(荒野・中野)の4枚を中央に配置。これによってマリノスはサイドバックのポジショニングが下がり気味になったり、あるいは梶川まで下げてロングフィードを出す方策を打たざるを得なくなりました。あと、奪いどころは畠中〜ティーラトンのあたりに設定されていたのではないかと思います。

梶川のロングフィードはおよそ両ウィンガー(遠藤・水沼)を狙っていて、そこはそこでマークを付けて競り合い→セカンドボールを回収。もともとビルドアップ封じに掛けていた中央4枚構成を利用してトランジションしつつ、ファーサイドへのロングボールなどで視線をズラしてフィニッシュ…というのがおおよその流れ。札幌は攻守にわたって連動した動き方をしていたなぁという印象です。

対してマリノスはというと、ビルドアップ封じを脱出するために重心低めなポジショニング。かつ札幌の守りの間を突くために非対称的・流動的な動き方をして撹乱を狙いますが、それゆえカウンターを仕掛けられると守備組織の脆さを露呈してしまう展開に。

これを「織り込み済み」として「リスクをコントロールするためにミスを減らす」というのがボスの考えだろう、というのは5節・鹿島戦でも触れました。札幌はその「織り込み済み」な脆さを大いに引き出し、また逆手に取るような対策を打ってきたわけです。

「頭が疲れる」シーズン

こうした相手に、マリノスの意図的な前後分断は効きません。むしろ構造的欠陥を突かれやすくなる悪手だと考えます。逆に効いていたのは密集を作り出したとき。得点シーンの少し前、7分46秒ごろからの動き方です。

スローインから右サイドで密集を作り、いったん槙人までボールを下げてからティーラトンへとつなぎます。密集を作った影響でティーラトンの前方にはポッカリとスペースが生まれており、ティーラトンはノープレッシャーで縦パスを敢行。水沼が一歩早めに動き出してスペースに入ってボールを受けるフリをして相手の注意を惹き、AJがその裏へとランニング。そして、水沼がスルーしたボールをAJが拾って仕掛ける…という流れでした。こうした動きは試合中何度か見られました。

つまり、相手の意識をどのように引っ張る・惹きつけるのかがポイントだったということ。バッチリと対策してピッタリと付いてくる相手に対して、1人で2人のマークを惹きつけてしまうような個人の質を抜きに恒常的な優位性を作るのは難しい。ならば瞬間的に優位性を作り出してはどうか、という話です。そのためには「ミスをなくすこと」や「良い距離感を保つこと」。できていることの回数を増やして、精度を高めることではないでしょうか。

…こうした判断を、毎試合ピッチに立ってその場で判断し、それをチーム全体で共有できなければ勝つのが難しいというシーズンをマリノスは過ごしています。しかも判断は相手の出方によって千差万別。相手が消してくるマリノスの優位性はおおかた決まってきているのに、その消し方がひとつに定まってないからこそ選手たちは「頭が疲れる」のでしょう。これもディフェンディングチャンピオンの運命、連覇の難しさです。

おわりに

どれだけ平静を保とうとしたって負けは悔しいもんです。悔しくないならサポーターやってません。悔しさの噛み砕き方は人それぞれ。クラブ公式アカウントに苦言・暴言をぶつけたり、それを嘲笑ったり、収まりのつかない気持ちをなんとかして収めようとするのは見るのも辛く、痛々しいことです。このレビュー紛いの感想文もだけどね。

ポジろうがネガろうが勝手です。好きなように向き合ってください。越えちゃいけないラインだけは越えないでください。でも、そんなラインを越えてまで何かを表現しようとしてる人たちを見てると「俺と同じじゃん」と思います。みんなマリノスに対して関心があり過ぎて仕方ないんだなって。

あくまでも自分の場合の話をします。なんでこんなに悔しいかって、マリノスに対して「勝ってほしい」という願望を強く抱いているからで、「こんなはずじゃない」と大いに期待しているからです。

あんなに強いマリノスを見せてくれたじゃないか。あんなにワクワクするサッカーをしていたじゃないか。俺たちのマリノスはこんなもんなのか?あの日々を走馬灯にするにはまだまだ早いんじゃないのか?…などなど。すごく青臭くて、すっごく醜い感情だなぁと我ながら思います。

でも、閉ざされたドアを開くのは、そしてその向こうに自分自身を後押しするのは、そんな青臭くて醜い、でも愛しくて堪らない感情だったりするのかなぁとも思います。

そうやって日々を重ね、歩みを進めてきたからこそ夢を見ることができたし、夢が叶った。だからまた夢を叶えたくて夢を見る。そうやってこの先もサポーターを続けていくんだろうと思います。この先、どんなステージに立ったとしても。

 

 
 

さーて、来週のサザエさんは?

波平です。ゆうべ仕事から帰ったらタラちゃんが泣きついてきたので話を聞いてみると、カツオと何度ジャンケンしても勝てないと言うのです。ずっとグーを出していたらそりゃパーを出されて終わりだよと諭したのですが、タラちゃんはグーで勝つことを諦めたくない様子でした。それならいっそグーでカツオを殴り倒してしまえとアドバイスしたのですが、果たして今日は勝てたのか…高山善廣vsドン・フライ並みの熱戦を期待しましょう。さて次回は、

中5日で休養十分
杜の都で8ゴール
遠藤溪太よベルリンの稲妻となれ

の3本です。

来週もまた見てくださいねー!ジャン・ケン・ポン!
ンフフフフ♪

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