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人生万事塞翁が馬−11

心の在り方

人生百年時代とは、いったいどのような時代なのか。

50歳が終着駅であった時代とはまるで違う「新しい世界」をどの様に生きていくのか。

この時代、人は本当に幸せに生きられるのだろうか。

平均寿命の延びと反比例する形で私を含めてほとんどの人が、希望よりも不安を多く感じており、それは、経済面、身体的な面、介護等の問題等であろう。

しかし、もしかしたら、その側面ばかり考えて悲観し続けるよりも、羅針盤も地図も無いこの時代をどう生きていくことを考えてみたほうが,ある意味、生産的なのかもしれないと思ったりもする。

一寸先は誰にもわからない。

悲観や心配よりも、どんなことが起こっても、世の中がどのように変化しても、その状況を乗り切るためには、我々自身の「心の在り方」が大切になってくるだろうし、そういう意味では、人としての幸せは、「その人の心の中」にあるように思えてならない。

幸せであるために重要なことは、社会がどんな風に変化しても対応できるだけの「柔軟な心」を持つことではないだろうか。

社会における役割や生々しい生存競争の世界から一歩ひいて、澄み切った秋空のように

静かで自由な境地に暮らす時期、いってみれば人生の収穫期といえるかもしれない。

これまで蓄えてきた自分の力を信じてこの高年期をどの様に生きていくのかということを改めて考えてみる必要があるだろうし、結局、幸せになれるかどうかの解は、つまるところそこに行き着くように思える。


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