しずかちゃんとパパ

演出:松原浩、茂山佳則、岩本仁志、島崎謙太郎
出演:吉岡里帆、笑福亭鶴瓶、中島裕翔、稲葉友、藤井美菜、萩尾みどり、戸田恵子、木村多江 ほか
放送:NHKBSプレミアム 2022年3月13日 - 5月1日 公式サイト


聞こえない親を持つ聞こえる子ども「コーダ(CODA-Children of Deaf Adults)」の悩みや日々の出来事、将来のことが悲喜こもごもに描き出され、明るく楽しく切なく、共感しながら見た。


静(吉岡里帆)と純介(笑福亭鶴瓶)親子の手話のやりとりが、めっちゃいい。

手話を交えて、なにげない日常を自然に映し出していて、すごく良かった。

特別な家ではなく、ごく普通の家族として捉えている。そこが好印象。
というかそれが当たり前。ことさらに強調しなくていい。


聞こえない世界を身近に感じようとお風呂で顔まで浸かったり、相手の行動をつい読んでしまったり、一生懸命になりすぎてしまう静が、律儀な男性に恋をしたことで新しい世界に思いを馳せるように。

新たな道へ。


「種をまく」という住民の思いをデベロッパーはちゃんと受け取れよ!


切なさと嬉しさが入り混じった親離れ子離れのドラマを、人情を縫い込んで希望として提示。

名前の由来を話して背中を押すシーンに感涙。


伝えたいことを分かってくれて、それが続くといつしか便利と感じて、やがて縛りとなってしまいがち。
そこのループをいったん抜けることも大事。


手話を見る(聞こうとする)と距離感が縮まる。

コミュニケーションすることの発展性を、あたたかさを持って伝える人情のドラマだった。


いくつもの優しい世界の円形が重なり合う社会になっていけばいいな。







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