2024/5/28

音に囲まれて生きたいと思う。その音が、僕にとって雑音でなければ、の話だが。

生きにくい性格をしているもので、笑い声が聞こえると、僕に対して何か笑っているのでないかと思ってしまう。なんとなく、そんな妄想をするのが嫌なので、イヤホンをして音楽の世界に飛び込み一旦現実から離れる。音の作り出す世界が、自分にとっての楽園である。音楽が大好きだ。聴くことも、歌うことも。

音楽の授業が役に立つかという話題を聞いたことがある。将来音楽系の仕事に就かないからいらない、自分の聴きたいものだけ聴いて歌うときは楽しく歌えばいい、それぞれ好みがある、という理由で将来役に立たないと思うらしい。実際、将来の仕事に直接結びつく科目はむしろ少なくて、各科目の専門知識を仕事に使う・活かすことはあんまりないように思える。そして何よりも、後者二つの理由は、本当にそんな理由で役に立たないと思っていいのだろうか。
まずもって、自分の聴きたいものだけを聴くというのは自分の世界を狭める行為である。ただえさえ、CDやサブスクリプションで音楽を聴くとき、僕たちは自分の興味のあるものを優先し、自分の聴かないジャンルというのは日常の中で触れることがないように思える。そして音楽の授業は役に立たない、だって自分の興味あるものだけを楽しめばいいから、好みなんて人それぞれだから、と言われてしまえば、限られた音で紡がれた狭い音楽の世界で生きているように思う。少しもったいない。せめて、授業の間だけでも自分の知らない音の世界に飛び込んでほしいな、とも思う。

僕自身、基本的にJ-POPとゲームソングを聴いて、洋楽を全くもって聴かない。しかし、そのままでは、その音楽が好きな人の感性・感覚・好みがわからないので、授業の間で触れる音楽・芸術には不器用ながら自分なりの感覚を研ぎ澄ませて楽しんでいたように思える。好みがあって日常で触れないならば、かえって授業で知らない音楽を知るのも一興なのかもしれない。

音楽をはじめ、芸術は自分の感性を知り、自分の心を知ることにも通ずる。大げさだが、間違っていないかもしれない。

5/28は自分の姉、中学校からの親友、推しキャラの逢坂壮五の三人の誕生日である。みんなおめでとう。

『ずっと 鳴り響け 永遠に』
Forever Note/MEZZO”

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