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中国ロリータ服との出会い!“四顧”の礼を尽くしたモデル・罪音子

2019年6月7日・8日の2日間、中国上海で開催された「Comicup24」で、中国ロリータ服とモデルに圧倒され、今日まで中国ロリータ服を取材するようになりました。とくに推している中国ブランドとモデルを紹介します。

古代風美人・罪音子さんとの出会い

「Comicup24」で一目惚れしたのが中国ブランド「不軌不軌」でした。今も華ロリが一番好きなのですが、中国蘇州に本拠地を置く同ブランドは華ロリが得意。中でも海派チャイナドレス(胸や腰の曲線を強調するタイトなデザイン、スリットから足を露出するのが特徴)の要素を取り入れたお洋服を数多く展開しています。

「轻罗小扇旗袍」/モデル:罪音子

同ブースでは、のちの大ヒット華ロリ「轻罗小扇旗袍」を身に纏ったモデルの罪音子さんが。数多くいる中国ロリータモデルの中でも珍しい、古代風美人です。ゲームが大好きで、定期的にゲーム配信もしています。

「Comicup24」は2日間開催で、1日目に罪音子さんが着ていたのは別のお洋服だったのですが・・・

日本から取材に来たと伝え、2日間とも撮影させてもらったのですが、私の中国語があまり上手じゃないのもあって、あまり信用されていない印象でした。帰国後、WeiboのDMで写真掲載確認はもらえました。それから半年後・・・

罪音子さんとの再会・・・しかし、覚えてもらえていなかった

2019年12月21日・22日の2日間、中国上海で「Comicup25」が開催。中国ロリータ服に対する知識、中国語、撮影スキルをこの日のために磨いき、再び「不軌不軌」ブースへ・・・そこには罪音子さんがいました。

再会の喜びに、「覚えていますか?半年前も撮影させてもいました!」と声をかけるもノーリアクションだったので、撮影後に「私ですよ!思い出しましたか?」と2度目の確認をするもリアクションが薄い・・・後から聞いたのですが、やっぱり、写真スキルも含めて信頼されていなかったみたいで、公式モデルとして対応するのに留めたようです。とりあえずその場は「明日も来ます!明日は別の服を着るのですか!?」と確認したら、頷いたので「撮影に来るので待っててください!」とめげずにアピールしました。

しかし、同イベントでは、ロリータモデルはずっとブースにいるわけではありません。ブランドが依頼した公式カメラマンや撮影が上手なカメラマンに連れられて、屋外の良いスポットでSNS用の写真撮影対応するのが一般的です。

四顧の礼を尽くす

2日目は他のブランドを回る間に、何度も「不軌不軌」ブースで罪音子さんがいないか探したのですが、タイミングも悪く、15時くらいまで見つけられませんでした。17時イベント終了だから焦って、同ブースの責任者に「このブランドが大好きで、罪音子さんを撮りたい」とアピール。

15時半くらいに戻ってくると言われたので出直したところ、罪音子さんはいたのですが、今から食事休憩に入るという・・・責任者には「気にせず撮っていいよ」と言われたのですが、さすがに申し訳ないので16時くらいに出直しますと伝えました。

3度目の正直だと16時にブースに行くも、罪音子さんの姿はありません。唖然としたところ、「ごめんなさい。お手洗い行ってます」とDMが来たのでホッと胸を撫で下ろしました。しばらくすると戻ってきた罪音子さん・・・4度目にしてやっと撮影することが叶ったのです!

やっと少し認められた?

三国志時代、劉備が孔明に三顧の礼を尽くしたエピソードがありますが、私も自身のタイミングの悪さが重なり、1日で四顧の礼を尽くした形になりました。しかし、それが功を奏して、罪音子さんがやっと普通に会話をしてくれるようになりました。私の胡散臭さが払拭されたのだと思います・・・たぶん。撮影は信頼関係がないと、良い写真が撮れないですからね。

中国カメラマンと比べてまだまだ実力不足だった当時の自分

普通の可愛いポーズをする罪音子さん

心を開いてくれたからか、お客さま対応モードから一変し、「こういうふうに撮って欲しい」と要望を出してくれる罪音子さん。ヒラみを見せるのが綺麗な衣装だったので、セルフヒラみのタイミングを上手く撮って欲しいと言われるのですが、自分が上手く捉えられません。「じゃあ、普通に撮りましょうか・・・」と罪音子さんが諦めてしまい、可愛いんだけど悔いが残る撮影・・・で終わらせたくなかったので、「屋外でリベンジさせてください」と頼みました。

そして・・・

罪音子さんのリクエスト通りの写真を撮ることができました(涙)!日本に帰ってきて写真を送ったら気に入ってもらえて、SNSでも使ってもらえました。その後も「不軌不軌」含め、何度もメールインタビューやリモート取材をさせてもらっています。

この時の体験がある意味では、中国ロリータ・ファッションカメラマンとしてやっとスタートラインに立ったと言えると思います。中国ブランドへの積極的な取材アピール、信頼関係づくり、モデルさんの表現力に追いつく撮影スキル・・・幾つもの課題を持って日本に帰りました。

それからもう2年半も中国に取材しに行けない状況が続いていますが、年末こそ中国に再び行けると期待を込めています。そして、数年ぶりに罪音子さんを撮影したいです。

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