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中国ロリータ服、ポトレで撮るか？アパレルで撮るか？【カメラ編vol.1】

乃木章

中国ロリータ服に魅了され、2019年から中国ロリータ服専門に撮影するようになったのが筆者です。撮影する洋服の数が年々増え、2021年は100着以上撮影しました。連載では、中国ロリータ服（を着用したモデル）を綺麗に撮るための、筆者の考え方も伝えていきたいと思います。

ポートレートで撮るか、アパレルとして撮るか

大前提として、中国ロリータ服をポートレート撮影として撮るか、アパレル撮影として撮るかで分かれます。ポートレート撮影で撮る場合は、基本的に大きな制限はありません。一方で、アパレル撮影であるなら、服のディテール、色味、全体のバランスがしっかりと分かる形で撮らなければいけません。分かりやすくいうと、極端なバストアップや、服が暗すぎたり色被りしたりは避けます。

【Lilith House】モデル：花宮いのり（Twitter：@inori_0118 ）／スカートタイプなら、できる限り、見切れは避けたい。

中国と日本のロリータ服宣材写真の違い

現在、中国ではロリータ服が流行しており、日本以上にブランド数が多く生まれました。広大な中国ではネットショップが主流で、宣伝手法はもっぱらSNS。ロリータ・ファッションモデルを起用した写真を投稿することです。そこでの宣材写真の大きな違いが、日本は基本的にスナップ撮影風で全身が分かれば良いという考えに対し、中国では絵画や物語性を意識した作品風が求められます。

【Lullaby摇篮曲】モデル：甜（Twitter：@Ten__050628）

中国ロリータ服では、写真のボケは絶対ではない

カメラのレンズ評価の一つに、背景が綺麗にボケることがあります。とくにポートレート撮影に関しては重要視される傾向が見られます。しかし、中国カメラマン風に中国ロリータ服を撮るならば、物語性を演出するためにロケーションが重要になるので、背景が分からないほどボカすことはあまりないです。さらには、レンズのF値を解放寄り（数字が小さくなるほど背景がボケる）にすると、洋服まで少しボケてディテールが落ちるリスクもありますから避けたい。

【THE FIELD CATS】モデル：しょこら（Twitter：@Chocolat_cos0 ）
【清水社】モデル：しょこら（Twitter：@Chocolat_cos0）

筆者は中国カメラマン風に中国ロリータ服を撮影する

中国ロリータ服を見事に着こなして高い表現を見せる中国ロリータ・ファッションモデル、さまざまなアイディアを駆使して最高の写真を撮る中国カメラマン。モデルと洋服が一つになった瞬間を感じさせる、そんな写真を私も求めているので、2019年以来、中国風に中国ロリータ服を撮影してきました。なので、その考えを大前提に、中国ロリータ服の撮り方を伝えていきたいと思います。

そして、そんな筆者が愛用しているレンズの画角は35mmです。これまで撮影した中国ロリータ服の写真の７割以上を撮ってきました。次回は、レンズの画角について話したいと思います。

衣装提供：Epetice（Twitter：@epetice）


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