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ティーンエイジャーフォーエバー

高校のころから数えて10年近い付き合いの友人がいた。毎日ひたすら遊んで卒業してからも不定期に連絡は取り続けなんやかんやそれが気づけば2桁に入り。

なんとなく自分の中ではこいつと一緒にこのままのらりくらり過ごすんだろうなあと思っていた矢先に「結婚するんだ」と。
そうか、と。おめでとうと。
言った自分の表情筋が若干強ばっているのは分かった。

そういうことだった。つまり自分が抱いていた感情はそういうものだったという。
じゃあとっとと言ったら良かったのにとおもわれるけど同性だったのよね。結局ずっとひっかかってたのそれじゃんていう。
発売されるよりも何年も前の話だけどもし今ならKing GnuのTeenagerForever状態と言える。
本当に伝え方がわからなくて言葉を探し続けた結果がこれである。
言わなくても伝わる分かるはまじで伝わらん。こっちは住むとこなり役所の手続きとか結構本気で考えていたけれどそういえば伝えてない。
そして気づいたら数年経ってるし結婚おめでとうしゃあねえバウムクーヘン用意するか状態である。

式は挙げない奴に結局バウムクーヘンを用意することはなく祝いの言葉のみ渡してそれからこっちはこっちで別の相手が出来たり結局別れたりなんだりな日々を送っていると報告から数ヶ月後には離婚がなんだと相談を受ける。
まじかよはっやいな。

最初は親身になって聞いていた。が、それが回数を重ねれば重ねるほど相談を受ければ受けるほど重苦しいものになり。言葉の端々から「あなたは私の味方だよね」が伝わってきて刺さりまくり刺さりまくってるのを無視した結果私の精神状態はえらいことになっていた。そのえらいことから自分を助けるためにある日を境に連絡を絶った。
連絡を絶ってそれから約1年、これを書いている今はそのえらいことから浮上することができたのでまあよかったなあと。
元気でやってればいいなあとはもちろん思っている。
連絡をまたとろうとは今のところ思わない。
控えめに言って断絶である。

そんなこんななことを経験してしまった今、とにかく何かを伝えたい時はすぐに言うなりそれが難しい相手であるなら手紙を書くことにした。
それが物理的に以外にも距離のある相手だとしても。
叶わなければブログでもなんでもなにかしらにコメントを残した。もちろん迷惑をかけないことは前提で。特に手紙は一文字一文字にいろんなものを詰め込んだ。それしか手段がないのならば一筆入魂にもなる。返事が戻ってこないものもあれば戻ってくるものもあった。読まれようと読まれまいと結果がどうであれどちらにしてもやってよかったと思ったし今も常に思っている。

明日の自分が今日と同じように生きているとは思わないし明日の相手が今日と同じように過ごしているとは限らない。というわけで、ちゃんと伝えたい事あるなら媒体なんでもいいから早い段階で直接言ったり伝えたりをおすすめするよ。残る。残念ながら忘れることはない。
だから私はこれからも伝えたいことはすぐに言うなりなんなりやっていこうと思う。

あわせてその時のことを忘れられない自分のことを「まあしゃあないわな、どんまい」と許してやることにした。その時の選択を間違った選択だとは思わないけど悔いはないかと言われると返す言葉はきっと濁る。
それでも私は私を許そうとおもった。選んで結果断ち切った私自身を許して次に進むことにした。
そんな感じでいいんだとおもう。私はね。

これで伝えてたらどんな未来になってたんだろね。ほんと。
この国ではまだいろんなこと難しそうだなあとか考えてるのかな。


写真の紙コップはあんまり関係ないけどそれ心理状態表してるんですかとか言われたら「えーそうかもー」ってなるかもしれない。


では。


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