ミュージカルのすすめ

今年の観劇歴です!

簡単な感想を書いていきます。気になったら観てみてね。

レベッカ

@シアタークリエ

レベッカという女性が亡くなった事故の秘密に迫っていきます…その秘密が明かされると…

同名の小説『レベッカ』のミュージカル版です。白黒の映画版もあります。サスペンスなのでかなりゾクゾクします。音楽の効果を感じました。その「秘密」について語るシーンの引き込まれ具合が凄かった。

ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812

@東京芸術劇場

生きる希望がないピエールがその希望を掴みかけるお話。希望を〇〇に見出します。

これも小説があります。トルストイの『戦争と平和』です(読破できず)。とても刺激的だった作品。舞台と客席の境界を感じさせない空間でした。演出面でも物理的に。主演の井上芳雄さんが歌う「dust and ashes」、「the great comet of 1812」は圧巻です。

この作品は面白いところがたくさんあります。
舞台と客席の境界。舞台の中に客席があるというか、客席のなかに舞台があるというか。登場人物が客席に座ることもありました。
音楽。一曲目は登場人物の紹介。癖になるメロディーです。「複雑なロシア小説だから話について行きたければ勉強してね」とか「プログラム読んでね」とか歌ってます。
客席参加型でエッグシェイカー(マラカスみたいな卵)を使う場面があったり、ピロシキ、手紙(lettersというナンバーで)をお客さんに配ったり、お客さんにちょっかい出したり。

初めて立ち見した舞台です。疲れました。幕間はすぐロビーに座りに行きました。

Endless SHOCK

@帝国劇場

コウイチがアメリカのショービジネスの世界で最高のショーを追求する話。ライバルと衝突し、ある日舞台で…

みなさんご存知(?)の堂本光一さん主演のミュージカルです。初めて観た時は本当に衝撃を受けました。「ミュージカルを超えたミュージカルのようなエンタメ」という感想でした。本当にこれはミュージカルなのか?
フライング、ダンス、殺陣、一幕ラストの〇〇…

本当にオススメ。気に入らない人いないかも。観た記憶を消して、まっさらな気持ちで観たいランキング一位。みんなに見て欲しい。でも私も見たい。

キューティ・ブロンド

@シアタークリエ

白人で金髪の女子大生エル・ウッズが世間からの声を跳ね返して奮闘する話。

神田沙也加さん主演。当たり役だと思います。
映画「キューティ・ブロンド(Legally Blonde)」のミュージカル版。個人的には演出が残念。暗転が多く、観劇中にここが劇場であることを思い出してしまう。劇場であることが当たり前なんだけど、引き込まれるとそんなこと全く思わない。

ロミオ&ジュリエット

@国際フォーラムホールC

みなさんご存知(?)のシェイクスピア原作のロミオとジュリエット。

「ROCKでPOP」というメッセージが公演チラシに書いてあるようにノリノリの曲があります(「世界の王」、「仮面舞踏会」など)。「エメ」(ロミオとジュリエットのデュエット曲)、「世界の王」は音楽番組でも披露されることがあります。他にも魅力的な曲がいろいろです。

レ・ミゼラブル

@帝国劇場、博多座

みなさんご存知(?)の映画化もされている作品。バルジャンが司教様に救われ、生きていく話。

今年で日本初演32周年。「ライオンキング」や「オペラ座の怪人」と並んで定番ミュージカルではないでしょうか。「夢やぶれて(I dreamed a dream)」は数年前、スーザンボイルさんの歌唱で話題になりました。映画版ではアン・ハサウェイさんの演技が注目されましたね。アン・ハサウェイさんはファンティーヌの演技に対してアカデミー賞助演女優賞を受賞しました。

映画版を観て良いなって思った人!観に行ってみてね。

レ・ミゼラブルを観劇したのは8年ぶりでした。そのことについてはこちらのnoteをどうぞ。

エリザベート

@帝国劇場

オーストリア皇后エリザベートの物語。彼女を暗殺したルイジ・ルキーニが煉獄で裁判を受けている場面から始まる。彼は裁判官に彼女の死の真実を伝えるために死者を蘇らせて語らせる。彼女の死の黒幕は…黄泉の帝王だという…

これも名作。日本では宝塚版と東宝版があります(宝塚は1996年、東宝は2000年初演)。
ルキーニがストーリーテラーの役割を担っています。この作品の魅力は音楽と美しさだと思います。デュエット好きです。2015年の再演を機に、衣装、セットが一新されて、美しさを追求したような印象です。
来年は東宝版20周年記念公演で、東京だけではなく地方でも公演があります。

ピピン

@東急シアターオーブ

ピピンが「人生のやりがい」を求める。そして最後には…

城田優さん主演。アクロバットもあり目が楽しいミュージカル。本場ブロードウェイのキャストも参加していてサーカスのようでした。出演者の方がSNSで「すごいミュージカルなので観にきてね!」と宣伝していました。(これも作品の一部となる…ネタバレ…)
「corner of the sky」は希望にあふれているピピンをよく表している曲だと思います。城田優さんが歌うことの曲はApple Musicでも配信されています。

私自身も「人生のやりがい」を求めている時期に観劇しました。作者にとっての答えが提示されていますが、その時の私には刺さりませんでした。

SHOW BOY

@シアタークリエ

ある豪華客船でのショー開始90分前が舞台。いろんなことがありましたね…

面白いコメディーです。主な登場人物4人に焦点を当て、それぞれ開演までの90分間どこで何をしていたか追っていきます。一人目のパート、二人目のパート、と進んでいくうちにそれぞれのシーンが重なり合い、伏線が回収されていきます。話題になった「カメラを止めるな」の構造に似ています。

神田沙也加さんは支配人役でした。結構出ずっぱり。かわいかった。

ラ・マンチャの男

@帝国劇場

小説『ドン・キホーテ』の作者セルバンテスが宗教裁判にかけられる前、牢獄で囚人たちと芝居をやろうと言い出します。それが『ドン・キホーテ』。芝居が終わり宗教裁判に向かいます…

一番最近見た作品です。本当にいいミュージカルでした。良い作品です。私が好きなポイントは劇中劇であること、セットがシンプル、刺さるセリフがあったことです。
セルバンテス含め、牢獄にいた囚人たちが『ドン・キホーテ』の芝居をやることで変わります。その姿を、私(観客)は観て影響を受けました。ここが劇中劇の面白い点。セットがシンプル、というのも牢獄での話ですし、芝居の小道具は全てセルバンテスが持っていたものです。最低限。
そして、セリフ。書いちゃうね。「一番憎むべき狂気とは、あるがままの人生に、ただ折り合いをつけてしまって、あるべき姿のために戦わないことだ。」「事実とは、真実の敵なり。」この辺は定番ですが、他にもありました。言いたくないので気になる方は劇場へどうぞ(笑)、または個人的に。

今後の観劇予定

11月に2つ。

ダンス・オブ・ヴァンパイア

ファントム

です。

今後加筆します。

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