見えるものしかみない、しかし目を皿のようにして見る。
こんにちは、じゅくしんです。
某サイトでたまたまおすすめに上がってきたナンシー関のドラマを観ました。
学生時代にナンシー関の本をお小遣いでコツコツと購入しては、何度も繰り返し読むくらいのファンだったのですが、実はあんまり本人のことをよく知らなかったので、改めてこういう人だったのか…と。
ドラマの中で何度も引用されているのが、自らを顔面至上主義と謡っている部分。この文章が載っているコラム自体は読んだことがあるのだけど、結構サラッと書かれていたので、普通に読み飛ばしてました。
でも改めてこのドラマでクローズアップされることで、この文章にナンシー関の観察眼のすばらしさが表れていたんだなとしみじみ感じました。
「そこで私は「顔面至上主義」を謳う。見えるものしか見ない。しかし、目を皿のようにして見る。そして見破る。それが「顔面至上主義」なのだ。なお、この「顔面」は「上っ面」という意味である。顔だけ、っていうのはちょっと辛いんで、全体のビジュアルというか見た目という意味ってことでひとつ。(愛川欽也 大御所の正体は「小心者」『何をいまさら』に収録 1993年)」
テレビ批評というめちゃくちゃ色褪せやすいネタなのに、文章が面白くて何度でも読んでしまうし、なるほどなぁといつも感心してしまいます。もっと長く生きて、たくさんの批評を書いて欲しかったし、読みたかったなぁと思います。
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