授業改善の一つの結果

改善って言い切っちゃうあたりに謙遜しろよ、と言いたくなるかもしれませんが、改悪とは思っていないし、改革とまではいかないので改善でいきます。

授業を変えることは目的ではなく手段です。
ではなにを達成するための手段か。
いくつも答えはありそうです。

1 成績向上

とはいえ、何をもってして成績とするのか。向上とは何を示すのか。定期考査であれば教師の匙加減でどうにでもなりそう。向上も平均点とするか上位層がふえることとするか、下位層が減ることとするか、まあいろいろあります。

2 授業評価

生徒による授業評価です。アンケートの数値改善や肯定的回答の増加もありますが、授業への参加態度など数値化できない感覚的な改善結果もありそうです。

3 授業満足度

教師による授業評価です。達成感とも言えます。やってよかった、楽しかった、などの肯定的感情を授業後に有することができるか否か。

4 働き方改革

授業準備が教師の業務の本丸ではあるものの、無制限に時間をかけるわけにはいかない。効率よい準備が可能になることも授業改善の結果の一つといえそうです。

5 他クラス(の担当者への)影響

自分が行う改善の価値や実行可能性が認められると、他クラスや他学年の中からマネする同僚が出てきます。この波及効果は大きいですよね。学校としても嬉しいし、良い効果を得られる生徒が単純に2倍、3倍に膨れ上がるわけですから。

他にもありそうですが、パッと思いつくのはこのあたりでしょうか。
そしてわたしも二学期からは中2の授業で試行錯誤をしてきました。その結果の一つとして、上記1〜3はある程度達成できたように感じています。
一発勝負の中間考査の平均点だけではとうてい物事は語りきれませんが、確かな手応えはありました。もちろん生徒の一時的な努力の可能性も否定はしませんが。

授業評価は概ね好評。学力差による異なる意見はあるものの、改善に対して根本からの否定的意見はなかった。こちらの意図の説明不足などさらなる改善の余地はあります。

一番大きいのは3です。一学期は「なんか違うんだよなー」と思いながら授業をしていました。めんどくさーい、と思うことも。今はその気持ちがだいぶ薄らいでいます。楽しみ!とまではいきませんが、後ろ向きな気持ちはほぼない状態。精神的にもすごく楽です。

さらに、生徒のアンケートから彼らの要望を少なからず把握できました。それを踏まえて、こんな活動ならやれるよ?と提案したら、絶対にこっちの方がいい!とすんなり受け入れられました。その時ばかりは、みんなで(参加してない生徒もいますが…)授業を作っている、という感覚が強くありました。

さて、中3をどうするか。こちらはまだまだ手付かずなのです。中2と同様に、とも思いましたが扱う英文が難しかったり授業時数が少なかったり、学年の色が違ったりで一筋縄にはいきません。なんとか、二学期後半では…

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