やり抜くためには情熱が必要なのか?-GRIT やり抜く力を読んで-
こんにちは、おーのAです。
「GRIT やり抜く力」を読みました。読書記録と整理のために書いていきます。本の内容で触れている用語等、説明を省きますがご了承ください。
やり抜く力で勝ち取った成功を才能で片付けるのは間違っている
書籍の中で繰り返し語られているのが、才能とやり抜く力は明確に異なっているという話です。どれだけ才能があってもそれを活かせなければ成功することはできない。そのためにやり抜く力が必要だと語られています。
書籍で引用されているダーウィンの自伝の話はとても興味深いものでした。
ダーウィンの言葉を読んで、「あ、私もだ!」と思った人は多いのではないでしょうか。私も思いました。
人は他人の努力は見えず、その人が目標を達成するためにいかに努力をしているかに目を向けたくないから人を伝説のように扱います。
人を見るときに、「すごい人」として扱ってっしまうのは人として仕方のないことです。しかし、それは自分自身が向き合うべき現実からの逃避とも言えるかも知れません。
達成の方程式
著者は10年の研究の結果として、才能と達成についての方程式を導き出しました。
この方程式には2回の努力が現れてきます。才能を活かしてスキルにするのも、スキルを活かして成果にするのも努力が必要でこの「努力すること力」こそやり抜く力です。
私にやり抜く力はあるのか?
私は今40歳という節目の歳を迎えています。40年もしてから、今更ながらにやり抜く力を手に入れたいと思い、この本を手に取りましたが、それも私自身がやり抜く力が足りないと感じているからです。
「GRIT やり抜く力」を読んだ感想として、改めて、私は「やり抜く力」が弱いと思いました。
自分が目の前の課題に取り組むことは好きで、それに向かって情熱を注ぎ、努力することには力を惜しみません。一方で、その熱意を継続することが得意ではありません。これに関しては「GRIT やり抜く力」の中で触れている、人生哲学、つまり、自分がどんな人間でありたいか、どんな人生を送りたいのか、そのようなものが無いのです。
個々の課題や小さな目標に情熱を注ぐことができても、人生哲学がなければ、小さな目標を達成すると満足する、または失敗しても次の目標を立てれば良い、そのような考え方になります。
しかし、これはネガティブに捉えた側面です。ポジティブに捉えれば、失敗をしても立ち直れる力はあるということでもあります。
振り返れば、大学からほとんどの時間をエンジニアリングという枠組みの中でチャレンジしていることは明らかで、何かには向かおうという私なりのベクトルが存在しているようには感じています。
そのベクトルはどこに向かっているのか、人生哲学がわかるとき、私なりの「GRIT」が醸成されていくのではないかと思いました。
「好き」にならないと努力できない
人生哲学を見つけるとき、何をすれば良いのでしょうか。
「好き」になること、そして、楽しむことが大事とされています。内発的動機付けを刺激されるワクワクするようなものに取り組むべきです。
前述のダーウィンも観察が好きだったから継続し、情熱を持ち続けることができたのです。
好きを起点として人生哲学を見つけていけば良いのかなと思いました。私は今組織やチーム、そして人に向き合うことが好きです。これを継続して行った先に見える未来としてどんなものがあるのか、何を成し遂げていきたいのか考えていきたいなと思いました。
エキスパートの練習、「3つの流れ」
ある一点に的を絞ってストレッチ目標(高めの目標)を設定する。
しっかりと集中して努力を惜しまずに、ストレッチ目標の達成を目指す
改善すべき点が分かったあとは、うまくできるまで何度でも繰り返し練習する
これだけ聞くとよくある話のようにも見える。しかし、この当たり前を愚直に続けることが継続的に「やり抜く力」を育てていけるのではないかと思いました。
注意点として、自分の弱点を克服するように「ある一点に的を絞る」ことが大事なのだそうです。
終わりに
まだまだ書きたいことはたくさんあるのですが、本記事はここで終了としたいと思います。本記事をご覧になった方でご自身の「やり抜く力」が足りない、と感じている方はたくさんの学びがあると思いますので、ぜひ書籍を手に取っていただくことをオススメします。
最後までお読みいただきあありがとうございました。
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