見出し画像

勉強会から始めて社内スクラムコミュニティの発足までのストーリー

スタートアップでエンジニアリングマネージャーをやっているおーのAです。

先日、社内スクラムコミュニティ発足を宣言した。
これまで社内スクラムコミュニティを公言していなかったが、エンジニア全体ミーティングにて初めて公言(めちゃ地味に)。
本記事では、初めての社内勉強会から、ここに至るまでの活動を紹介する。

初めての勉強会まで

弊社のスクラム開発のはじまり

弊社のスクラム開発は4人のチームで始まった。この頃は全てが新しかった。チームはフレッシュ、メンバーもフレッシュ。研究開発のチームだったため、開発する内容もフレッシュ。学ぶことすべてが新しいため、この頃はチームが勉強会そのものだった。

2チーム目、3チーム目を立ち上げて気づいたこと

スクラムチームを複数立ち上げていると、レトロスペクティブに参加中、あることに気づく。「あれ?これ前のチームでも見たことある」と。そう。チームは立ち上げ時、大抵似たような課題にぶつかるのだ。
しかし、対処方法はチームごとに異なる。それが私としては学びがあると思っており、他の人にも学びを共有したいと考えていた。

他のチームの学びを共有できないか

この頃、3チーム目が立ち上がったこともあり、ぼんやりと社内コミュニティを立ち上げて、横串でチーム間の連携を取れる組織づくりを考えていた。
11月にスクフェス札幌に参加したこともあり、スクラムフェス的なお祭り要素のある勉強会をできたら良いなと考えていた。

はじめての勉強会を開催

スクラム好きのメンバー数名に協力してもらってスクラムフェスの名前を勝手に拝借して「第1回スクラムフェス xxx(社名)」のイベントを開催した。
このスクラムフェスは勤務時間外の扱いとして、野良イベントとして開催した。ちなみにコンテンツは下記。

  • ふりかえりの実践知を共有するワークショップ

  • 私の発表セッション「スクラムの理論の三本柱」

このイベントは結果だけ見ればそこそこうまくいってたと思う。特に、ワークショップのやり方を、独自に考えていたので、うまく行かないかも、という不安の中でのチャレンジだった。事後のアンケートでもそれなりに評価をいただけたので、成功だったと、言ってよいだろう。

始める業務時間内の勉強会

スクラ厶マスターの役割を移譲

この頃、チーム体制の再編があり、このタイミングで私はスクラムマスターを担当することをやめ、別の人にスクラムマスターのロールをお願いすることにした。2つのチームに2人のスクラムマスターが誕生した。

スクラムマスターから求められた「勉強の場」

前々項の2人のスクラムマスターとの初めての集まりの際に、スクラムを勉強する場が欲しい、という要望を受けた。そこで、業務時間内の勉強会の場を作った。業務時間内の勉強会は初となる。最初に取り組んだのはスクラムガイド2020の読み合わせだった。もう一つのチームのスクラムマスターに声をかけ、4人で勉強会をスタートした。
ちなみに、この勉強の場にはなんとなくカッコいいということで「Scrum Boost」という名前を冠した。

アクティブ・ブック・ダイアローグで「ゾンビスクラムサバイバルガイド」を読む会を開催

前項の「Scrum Boost」でのスクラムガイドの読み合わせが終わった後、参加メンバーから、継続しようと意見が上がった。
この頃、私がアクティブ・ブック・ダイアローグ(以下、ABD)に興味を抱いており、どこかでチャレンジしたいと思っていた。これを「Scrum Boost」で相談したところ、実施することが決定した。
そして、その後、主催を私ではない他のスクラムマスター2人がやることになりました。
彼らは、2人の努力により、スクラムマスター以外の開発メンバーを巻き込んだ、「業務時間内の勉強会」を実施できたのだ。
ちなみに、このときのイベント名は、「第2回スクラムフェス xxx(社名)」と冠した。

ふりかえりガイドブック読み合わせ

上記のABDと並行して、みんなで次のScrum Boostの次のコンテンツを考えていた。当時、ふりかえりカンファレンス2023に参加してた私は「ふりかえりのツールをもっと勉強したい」と思っていた。そこで、わたしからふりかえりガイドブックの読み合わせを提案した。すると、メンバーもふりかえりの停滞感を感じていたので、ぜひやりましょうという流れになった。
この際、私から他のチームのスクラムマスターや開発者へも声掛けを行うことを提案した。業務であるため、「聞き専NG」「途中入り抜け可」として、募集した。結果的に、7名の参加者で実施することとなった。なお、こちらは現在も継続中である。

メンバーの自主的な参加を促す活動

ランチ動画上映会の実施

私の中で密やかに計画していた「いきいきいくおさんの動画を毎日流す」という計画。
「いきいきいくおさんWeek」と、冠して、毎日視聴会を開催した。もちろん、参加は任意だった。私含めて、2、3人来てくれたら良いかなと、思っていたが、なんと、毎日6人ほど参加してくれた。やっぱり、いくおさんの話は引き込まれる。ちなみに、ランチの時間なので、上映会は完全に業務時間外の扱いで実施していた。

開発メンバーからランチ上映会の継続を希望

次の週、いきいきいくおさんWeekに参加していたメンバーの一人が「いくおさんWeek」やらないんですか?と聞いてきた。昼休み休みたい勢の私は、「とりあえず先週で一旦終わり」といいましたが、彼がぜひやりたいというので、週次のイベントとして開催することにした。こちらは、ランチ時間であることに加えて、業務に直接関係のない動画も見ることになるので、時間外の扱いで実施することとした。

社内スクラムコミュニティ発足の宣言

内実ともなってきたので、「社内スクラムコミュニティ」として宣言できる状況にあると判断し、このたび、コミュニティの発足を宣言した。コミュニティ名には「(社名) Scrum Booster」を名付けた。
ちなみに、コミュニティに入ることについて、メンバーの合意は取ってないので、これから取るわけだけど。

今後の期待

何よりも期待するのは、私主体の活動ではなく、他のメンバー主体の活動にすることだ。まず、2つの分科会を作ったが、3つ目の分科会の主催を私が担当するなどすれば、コミュニティの活動の幅をさらに広げることができる。やれることの幅が広がるのだ。

また、スクラムに限らず、社内の横串の活動が活発になる文化が醸成されることで、より良いエンジニア組織になっていくだろう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?