見出し画像

組織で新しいことを始めたいならやっちゃえ!これってマネージャーとして良いのだろうか・・・?

Qiita Engineering ManagerのAdvent Calenderシリーズ2の13日目です。空いてたので入れちゃいました。


SpecteeでVPoEをしておりますおーのAです。

私は組織に無いことでやりたいと思ったら、チャレンジします。

今年一年、社内勉強会、LT会、チームビルディングのワーク、メンバーをカンファレンスに誘う、社内Podcastなど取り組んできました。
しかし、「良さそう」程度で取り組んでおり、何でもかんでも闇雲にやっているのではないか、自分自身を疑うことがあります。それってどうなの?と常々思うことがあり、整理してみました。


私の取り組みは闇雲なんだろうか?

闇雲にやるって?

そもそも闇雲にやるってどう言うことだろうか。

先の見通しもなくむやみに事をすること。

Weblio辞書

マネージャーの仕事であれば、組織に与える影響を何も見通すことなく実行することになるだろうか。しかし、考えずに実行しているわけではなく、大なり小なり良い変化を想像して実行している。

私の感じている闇雲さを紐解く

私が自分自身に感じている闇雲さを紐解いていくと、以下の観点だ。

  • 直近で取り組まなければいけないかどうか考えていない

  • これに取り組むと良い!と言えるロジカルな裏付けがない

  • なんか楽しそうだからやっている

これらを読むと、確かに闇雲っぽい印象を受ける。しかし、一方で、イキイキとした組織・人を作りたい、との願いからの行動であって、それに向かっている方向性として間違った方向ではない。

直近で取り組まなければいけないかというと、必ずしもそうでは無い。一方で、組織の文化は一朝一夕で作れるものではないため、取り組んでも文化として醸成されるのは先になる。その意味では今取り組んでいることも間違いではなさそう。

他社の事例を耳にして、「こんな文化を作っていけたら嬉しいな」と思いながら行動している。あくまで「あ、これならウチでもすぐできそう」と思っているから取り組んでいるのであって、闇雲に始めてないと言えそうだ。

(ちなみに、イキイキを作るばかりやって、マネージャーの仕事をおろそかにしていたら問題だ。あくまで役割を果たした上で取り組むべきだ)

やってみること = 良い取り組みの探索だと考える

新しい取り組みの良し悪しは誰も分からない

新しいアイデアの利点と限界についてあなた自身の経験から情報を集めよう
新しいアイデアを実際に実行しながら学ぼう。実行してみて分かった長所と短所を記録しよう。

Fearless Change パターン-やってみる-

新しい取り組みなので、誰も良し悪しを評価できない。良い悪いを言っているなら、想像で語っているだけだ。取り組みの良し悪しは組織の状況に依存する。実施した結果なんて想像しても無意味だ。

私自身、やってみた後にすぐやめたこともたくさんある。タイミングが悪かっただけかも知れないし、単に私のやり方が悪かっただけかも知れない。良い取り組みを探索することに意味がある。自分がやりたいと思うならばやってみれば良い。

新しい取り組みはやってみないと何も分からない。チャレンジして、今の組織にマッチするかどうか初めて判断材料が手に入る。

新しい取り組みは良い取り組みの探索だ。

やってみること≠継続すること

やってみることが継続を意味するわけではない。むしろ思考停止で継続することの方が悪だろう。

いま立ち止まって、最もすべきことをしているか考え直すより、今やっていることをそのままやり続ける方がずっと簡単だ。

Fearlesss Change パターン-ふりかえりの時間-

弊社Specteeでの例を挙げる。LT会を1回目にやった時も、継続するか否かは考えずにとりあえずやってみたことを覚えている。その後、LT会を不定期実施してきた。しかし、必ずしも継続しようと考えていない。むしろ、今のLT会は見直しが必要だと考えている。

新しいことを始めたいならやっちゃおう!
Just do it!!

新しい取り組みなら、とりあえずやってみるのが良さそうだ。

私が気をつけている条件を洗い出してみた。

  • 内発的動機づけであること

  • 誰かを巻き込める見込みがあること

  • うまくいかなかったり怒られたらやめられる、謝れること

やっちゃえば良い条件①:内発的動機づけであること

「やりたい」が大事だ。内発的動機づけが必要だ。これやったら自分が楽しそう・ワクワクしそうと思えるものか否か。
「組織かくあるべき」駆動で実施をすると、自責ではなく「組織のため」とか思いがちだ。組織のためと思っていると、「組織のために自分はこんなに頑張っているのにううまくいかない」という思考に陥る。この思考は息苦しい。

だからこそ、失敗しても成功してやって良かったと思えることが大事で、そのためにワクワクを感じて自分が楽しめるものでなければいけない。

楽しそうにしていると周囲にも伝播していく効果も見込める。

やっちゃえば良い条件②:誰かを巻き込める見込みがあること

誰かを巻き込めないと「なんか良く分からないけど一人で頑張っている人」になる。

一人で取り組んではいけない。特にマネージャーやリーダーは要注意だ。メンバーに向き合う時間が最優先であり、「メンバーの困りごとに寄り添わずに一人で別のことをやっている」と思われてしまい、信頼を損なう恐れがある。これは避けるべきだ。

そのために、誰かを巻き込んで一緒にやっていれば組織のためにやっていることを示すことができる。もちろん一人で始めても良いが、誰かを巻き込める見込みは必要だ。

やっちゃえば良い条件③:うまくいかなかったり怒られたらやめられる、謝れること

うまくいかなかったり、怒られたりしたら謝れば良いです。そんな話をスクラムフェス大阪2023のキーノートの太田さんがしていたので、埋め込んでおく。

太田さんはかなり大胆だとは思う。(個人的には怒られて降格されるようなことや周囲の信頼を損なうようなことは避けた方が良いと思う)

なお、私は今まで新しいことを始めて怒られたことはほぼ無い。むしろ新しいことを始めた時こそ賞賛される。的外れなことをやっていなかっただけかも知れないし、あるいは、怒られたことを忘れているだけかも。

意外とそんなもんだ。

マネージャーの「やってみる」は組織の変化をもたらす

最後に、私の経験談として、組織の変化を述べておく。
今まで組織で新しいことにチャレンジしてきたが、これらの経験は組織の変化につながってきた。1年間かけて私が色々トライしてきたため、エンジニア発信で新しいことへのチャレンジが始まるようになりました。今月からテスト駆動開発のモブ勉強会をスタートするようです。

エンジニア発信で何かを始めることが当たり前に行われるような雰囲気が作られていくと嬉しいな、と思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?