エコトーン

情報も興味関心も、広く浅いことがコンプレックスだが、それは強みであると思っている。

地域や何か1つのことに、深くjoinして、いわば人生をbetして、そこに根を張り草木を伸ばし、時間を費やしている人を尊敬している。

でも、人によってはマウントを取ってくる人もいる。

「ここは俺らの縄張りだ」と言わんばかりに、興味を持った人を経験と実績でねじ伏せる。

「お前みたいなもんが、地域とかコミュニティとか語ってんちゃうぞ」と言われると何も言えなくなるが、「興味を持った生活者」であり「ファンになってくれるかもしれない人」なのになんでそんなこと言うんだろうと思うことがあった。

敵対関係でもないのに、「マウントなんか取らないでよ」「むしろ、仲間だよ」と切に思う。

「すべてのジャンルはマニアが潰す」

新日本プロレスの木谷オーナーが、古参ファンに向けて「余計な口出ししないでね」というメッセージとして語られていた。

一部の熱狂的なコアファンの要望だけを取り入れていると、新規ユーザーが入りづらくなり、ジャンル自体が衰退していってしまうという話。地域やコミュニティ、お店の運営もそうだと思っている。

意識的に学ぶこともあれば、全く別の興味から点と点が繋がることもある。
ふと未漁っていた動画の中に、気になる情報が入ってきた。

それは環境問題系の話だった。
環境の中には 「Ecotone(エコトーン/領域)」と呼ばれるところがあるそうだ。

例えば「空」「海」「陸」はそれぞれの名前がつき、カテゴリには壁がある。
しかし、「空」と「海」の間は確実に存在しており、「海」と「陸」の間も確実に存在している。その「間」にあたるのが「エコトーン」。

そこには「空」と「海」、「海」と「陸」でそれぞれに生きる生物がグラデーションのように生きている。そして、そこではイノベーションが起こりやすく、別の生物が掛け合わさり新しい息吹が吹き始める。

生物多様性が最も多いのがこのエコトーン領域らしい。

そして、各カテゴリを分断すると、その間に生きている生物達は行き場を失ってしまうそうだ。その結果、どちらの生態系も崩れてしまうらしい。

地域やローカル、コミュニティにどっぷり浸かっている人はすごいが、その間に立てる人もわかりにくいすごさがあると思っている。

AとBをつなげるエコトーン的な人。
どちらも知っているからこそ、どちらも豊かにできることができる欲張りなギバーな人。

新しい風景やビジョンを描くディレクター、事象を言葉や写真に変えて届ける翻訳者や通訳者、歴史や未来を物語に繋ぎ直す編集者。

そんなプロフェッショナルなコーディネーターの価値が高まれば、風通しが良くなるんじゃないかな。

いわば、ソーシャルミーハー。
どれだけリスペクトを持っても、めっちゃマウント取られそうだけど。

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