血管迷走神経反射に悩まされているわたし。後編
前回の前編に続き、後編です。
入学式早々、アイツがやってくる。
時は大学の入学式。会場での式を無事に終え、家へ向かう電車の中。アイツは突然やってきた。
私は大学進学を機に、地元を離れて生活している。越してきたのは、入学式の2日前。知らない土地で、なれない電車移動。そして、入学式という大勢の人が集まるイベント。今思えば、血管迷走神経反射の症状が起きてもおかしくはない状況だった。
式を終え、母親と電車に乗っている時、血の気が引く感覚が急にやってきた。冷や汗が止まらず、手が冷たくなってくる。自分でも、「きてしまったか」と焦った。しかし電車は快速電車、次の駅まであと5分はある。私はすぐに母親に体調が悪いことを告げ、次の停車駅で下車することにした。
その後も幾度となく。。。
その後も新幹線や電車の移動中で、症状は月に2、3回程度出ている状態だった。電車の中で、気を失って倒れてしまったこともある。(幸いにも、電車の遅延には影響しなかった)
私は電車移動がすごく怖かった。また気分が悪くなってしまうのではないか。私のせいで電車が遅延したらどうしよう。などなど。悩みは尽きず、急いでいる時以外は普通列車にしか乗れない生活になってしまった。
自分でコントロールできないこの状況を、ずっと貧血だと思い込んでいた私はある日衝撃の事実を知る。
血液検査が示したもの
生理周期が乱れていたこともあって、病院で検査することにした。その時に行なった血液検査で、私は貧血ではなかったことが判明する。
先生からも「特に異常はないから、生活習慣に気をつけてね」と言われたくらいだった。
今まで私が悩んできたことはなんだったんだろう。何か別の原因があるのか。
急に不安になってしまった。そして、ネットを駆使し調べ始めた。
血管迷走神経反射を知る
ある日映画館を見ていた時、腹痛に襲われた。「変なもの食べたっけ?」と呑気に考えていたがその痛みはおさまらず、上映終了まで耐え続けた。
上映後フラフラになりながら歩いていると、アイツが来そうな予感がした。
案の定その予想は当たる。帰りの電車に乗っているとき、血の気が引く感覚と視界が黄色くなる症状が出始めた。幸いにも近くに空いている座席があり、すぐに座った。
座ってからは段々と落ち着きを取り戻したが、いつもとは違う感覚だった。腹痛からの症状。これはやはりアイツの前兆なのか?と疑問思いながら、調べたところ、血管迷走神経反射を知ることになる。
前兆になる症状とは
①あくびが増える
②突然の腹痛や吐き気
③強いストレス
これらが血管迷走神経反射のトリガーになって、発症してしまうということがわかった。たしかに、症状が出る前に欠伸も多かったし緊張する場面も多かった。私の場合は空腹状態に起こりやすいが、これもきっと関係しているのだろう。
そんなことで私が今まで悩まされてきたアイツの正体がわかったのだ。
あの時血液検査をしてなかったら、映画館で腹痛に襲われなかったら。色々考えてしまうが、結果この症状を知ることができた。
血管迷走神経反射は、命には別状はないもの。しかし、他の危険な失神もあるため、注意が必要だそうだ。
兎にも角にも、自分自身の生活改善やストレス解消を行い、この症状とうまく付き合っていくことが、今後の私の課題になっている。
このnoteを読んで、少しでも「血管迷走神経反射」について理解が深まればいいなあ。
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