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真面目か!その3〜医療を知ろう、そして俺の職種とスタンスを語ろう〜

我々は、明日も元気なはずだ
という根拠のない恒常性のもと暮らしてます

若い頃にはまったく他人事だと思っても
歳を重ねるたび、明日は元気じゃないかもしれない
と考えるようになるものです

ことに俺は、将来救急車に乗ることがあるなんて
想像もせずに生きてきました
でも昨年の11月、生まれて初めて救急車を呼んで
救急外来を受診しました

結果は、細菌性の胃腸炎だったので
そのままおかえりくだい、でしたが
自分がこうなることもあるんだ
と、身をもって体験したのです

この投稿を見てくださっている人の中には
病院で治療を受けたことがある人もいるでしょうし
考えてもみてなかった、という人もいるでしょう

ただ、考えてもみなかった人でも
年齢とともに
ないかもしれない確率よりも
あるかもしれない確率が高くなるので

今回、シリーズ真面目か!では
医療従事者でありながら
この歳になって身に沁みたので

超簡単な医療のシステムと
医療界屈指の無責任男山ちゃんが
医療職のあり方なんぞを
お話してみたいと思います

※すごいいらねぇー

もちろん俺が話すことですから
ちょー簡単な内容です
暇なときにでも、読んでもらえたら嬉しいなぁ

その前に、真面目か!シリーズのご紹介

今、リンクを貼って気づきました
初回、真面目か!
なんと、100いいね頂けておりました!
超うれしい、ありがとうございます

第2弾がこちら
なんとこちらも96いいね
てめぇは楽ちん料理の提案でもしてろ
と言われているようなnoteライフだったので
これは勇気をもらいましたよ
料理だけじゃない山ちゃん
重ねて、ありがとうございます


では、今回の本題にまいります

我々の医療は、健康保険で賄われています

子供と老人を除く
働いて社会保険料を納めている人は
治療費が10万円かかったとすると
3万円が自己負担となり
残りの7万円は国が負担してくれます

医療費の計算の仕方は
〇〇点というように厚労省が決めた
医療行為に点数ありまして
その合算で決まります

例えば、お医者さんに診てもらったら、1500点
薬を出してもらったら、285点
痛み止めの注射をしてもらったら、500点
※点数は適当です
みたいに、1500点+285点+500点=2285点
こうやって医療点数を算出します

上記のように合計2285点だとすると
この合算点数に0を1桁加えたものが金額となり
医療費の合計は、22850円となるのです

ほとんどの医療行為は
この保険点数内で行われますが
病院では保険適用外の医療もあります

代表は、インフルエンザワクチンです

インフルエンザワクチンは
病院によって値段がまちまちだって
知ってましたか?

それはどうしてかというと
治療ではなく予防だから保険適用外
ということなんだそうです

なので、病院が値段を決めていいですよ
ということになっており
この辺りで病院の善意が問われます

(笑)

ただ、相場は大体決まっているので
大きな価格の違いはないのが現状で
ネットで調べたところ
大きくても800円くらいの差なんだそうです

その昔は1500円で打てた記憶がありますが
現在の平均料金は、3000円なんだそうで

打たない俺としましては
物価高でビックリしました

あと皮膚科などで行っている脱毛や
婦人科の美容系の施術
歯科のインプラントなんかも、保険適応外なので
独自の料金体制となっているのかな

さて、じゃあ実際どのくらいかかるの
という話に移りましょう

自分が経験した一例です
冒頭にお話しした救急車に乗った時の話です
休日に腹痛で救急当番の病院に受診して

・診察
・痛み止めの点滴
・造影剤を入れたCTスキャン
・頓服として鎮痛剤カロナール8錠かな?

この治療を受けまして
自己負担額は約15000円でした
※造影検査が高額なんじゃないかな

自己負担額が15000円が30%なので
治療費の合算は、50000円だったわけです

腹痛でこれです
50000円

高いと思います?
安いと思います?

もし手術や入院が必要だった場合は
この何倍もかかるわけです

そうなんですよ
医療費は全然安くないんです

そこで、保険適用内の治療に限ってではありますが
多額の医療費がかかった人に
高額医療費というお助け制度があるのでした

日本は優しいですね

これが適応されると、ある一定の金額以上
かかった治療費は
返金(もしくは免除)されるシステムです

とても、ありがたい

その金額の上限については
所得によって変わります

一般的には、下の表の3段目
1世帯あたり月額大体85000円を上限に
余剰分が免除されるようです

お金持ちは、入院すると
毎月実費26万、支払うんですね


この制度は、原則自己申請で1年間有効ですが
今では、大きな病院であれば
病院側が先に申請してくれて
減額された額で請求してくれる場合もあります

してもらえない場合は

ご自身の保険証に書いてある
全国健康保険協会の各都道府県支部に
電話してみてください
ちゃんとアテンドしてくれて
スムーズにことが進むそうですよ

こういうのが苦手な人は
病院の窓口に聞いてしまいましょう
必ず答えてくれる人がいますから大丈夫

病衣や食事代金、おむつ代などは
自己負担になりますから
入院治療の8万5千+α
実質月10万以上の自己負担となるんです



さて、それでは次
山ちゃんの仕事についてです

山ちゃんは理学療法士といって
分かりやすくいうとリハビリ従事者です

英語で、physical therapistというので
頭文字をとって、PTと呼ばれています

このほか、リハビリ従事者には
作業療法士OT、言語聴覚士ST
柔道整復師、鍼灸マッサージ師があります

それぞれ専門職なので
俺の説明では不備があるかもしれません
詳しくはネット等👇でご確認ください


さて、PTの仕事内容ですが

朝起きて布団の中で
寝返りをうったり
起き上がったり
立ち上がって服を着がえたり
寝室からリビングまで歩いて移動したり

我々が何の不自由もなく
楽々と行っている動作が
病気やケガによって
努力しないとできなかったり
もしくは自分ではムリで
人の手を借りることが必要に
なることがあります

その基本的な動き
先ほども申しました

寝返ったり、立ち上がったり
そして歩いたりする練習を手伝うのが
理学療法士の仕事です

中には
プロスポーツ選手の指導・補佐や
子供たちの運動機能の評価や推進事業に
携わっている人もいますが

多くの理学療法士は病院や施設に勤めて
病気やケガで動けなくなった
もしくは動かなくなった
体の治療にあたっていると思います

なので、全体の治療の優先順位でいくと
ずっと後まわしになるのが我々なんです

死ぬか生きるかの時に
リハビリ云々はないですよね

医療職とは、国家資格保有者の集まりですが
大きく2つに分けられていて
この資格じゃないと業務しちゃだめですよ
っていう業務独占と
この資格がなくてもやってもいいけどさ
資格があった方が望ましいよね
という名称独占という資格に分かれます

これは、どこで見分けるかというと
医師、看護師、助産師、薬剤師、放射線技師
全部、師、でしょ
理学療法士、社会福祉士、介護福祉士
ほら、師じゃない、士です

ここに違いがあるわけです

つまり
リハビリの先生なんて言われていますが
医師の指示があって
看護師さんが代わりができるのであれば
それでも構わないのです
(ただし、リハビリ治療の点数はとれません)

さて、もうひとつ

25年以上医療職をやっていると
色んな事に鈍感になり(笑)
俺なりの医療者のあり方が出来上がってきました

これは、価値観の違いがありますから
それぞれ違っていていいんです
あくまでも、俺の思う医療職っていうやつです

なんか、ごめんなさい
まだこんな情熱が燻ってるらしいです
柄にもなく
こんな話したくなっちゃいました

さぁ、言うぞぉ

俺の医療職の在り方は
大きく2つです

①愛嬌:あいきょう

もうこれしかないと思います
急を要する医療機関は別として
多くの病院やクリニックは
スタッフの愛嬌なくして成り立たないと思うんです

我々は対人サービスなんですから
どうせやるなら、気持ちよく
冗談でも言いたいながらしてあげましょうよ

って、思いませんか?

患者にはパーソナリティに問題のある方が
一定数いますので
そういう場合は、ガン無視でよいと思いますよ

でも基本は、笑顔です

note仲間でPT仲間のたいちくんが
すっごくいいこと言ってくれてます
同じような思いを持ってる仲間がいることに
とても勇気づけられます

②誰のためなのか自覚する


これは難しいです、難しい話だ
自分を客観視しなければ、できないものでして

分かりやすく、悪い言い方をすると

患者や利用者を使って
自分の意見を通そうとしない

ということです

これは、当時、部下に分かってもらいたくて
相当、悩んだ時期がありました
何故かというと、自分がまさにこの典型例で
自己満足で失敗ばかりしてきたからです

当の患者さんは
大して求めていないのにも関わらず
このサービスが絶対必要だ、と
意固地になって
まわりを引っ掻き回す人のことです

困ったもんだ
患者さんも、自分のためだと言われたら
なかなかそうじゃないって
言えないじゃないですか

これは暴力でしかない

この傾向の強い人は
必ずこのセリフを言います

人間なんだから
教科書どおりにいくわけがない


これを言う人、よく恥ずかしげもなく言えるな
と思ってしまうのですが
一定数、いるんですよねぇ

もちろん、俺はあーそうですか
くらいで反論はしません

でも心で思ってしまうのです

そう言ってもいいのは

教科書をちゃんと勉強した人だけだ


でも、教科書をちゃんと勉強した人は
このセリフを言わないんです
言ったとしても、嫌味じゃないんです
あぁイレギュラーね
として、そこからアプローチを模索するんです

この発言の傾向の根本は
患者が求めているものなのか
それとも
自分が凄いねと褒めてほしいだけなのか

ここなんですよ
悲しー

40歳過ぎて、これを勘違いしてる人は
もう一生治らないので

医療職やめた方がいい
あらゆる機関に、迷惑です(笑)

とまぁ

ちょっと熱めに
俺の思う医療職を語ってみました
異論、あって然りですし
意見があれば、真摯に受け止めます

だって、色んな価値観の持ち主たちが集まって
治療はなされているんですから

さてさて

書くことない、書くことがないと
散々、言いながら
今までで、1番長い投稿になってしまいました

(恥)

つい先日、noteで
自分の仕事を語る人の記事を見て
すっごくカッコよかったので
マネしたくなったんです

読んでもらって
ありがとうございました

じゃーね

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