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映画 フライドグリーントマト

先日、懐かしい映画を観ました
ハリウッド女優、キャシーベイツ主演の映画です

初めてキャシーベイツを知ったのは
1990年公開のサイコホラー

ミザリー、でした

この映画の感想は
だいたい、みんな一緒だと思います

な、なんじゃこの主演の太ったオバちゃん
めっちゃくちゃ怖いやん

このミザリーでキャシーベイツは
アカデミー賞主演女優賞を受賞

太ったオバちゃんは、ヤバイ
と、世界に知らしめたのです

怖ぇぇぇ〜


そして、その翌年に公開になったのが
ご紹介する映画

フライドグリーントマトです

キャシーベイツに加え
80歳という最高齢で
アカデミー賞を受賞したジェシカタンディと共演です

あの恐怖の太ったオバさんが
今後は、アメリカ南部の田舎に住む
因習に忠実なオバさまに大変身

時々垣間見せる
澄んだ瞳はそのままなのに
怖い、と感じてみたり
美しい、と感じることもできるのです

この映画で、キャシーベイツが
全く違う役柄を演じるものだから
めちゃくちゃ興奮しました

お痛が過ぎる、南部のただの太ったオバさん役


キャシー演じるエブリンは
義理の母が入所している老人ホームで
スレッグウッドという女性と出逢います

このスレッグウッド演じるのは
共演のアカデミー賞主演女優賞の
ジェシカダンディです

しだいに、スレッグウッドの昔話に
感銘を受けたエブリンは
毎週、その昔話を聞きに面会に行くのでした

1930年代、黒人差別の真っ只中

白人女性で、自由奔放なイジーと
敬虔なキリスト教徒のルースの2人が
とある駅前に、カフェを開きます

そのカフェでは
イジーの家の使用人である黒人夫婦が働き
店の庭では、黒人にも食事を提供していました

特に黒人使用人の夫の
ビッグジョージが作る
バーベキューはソースが絶品だったのです

当時のアメリカは
黒人差別の真っ只中
黒人やヒッピーを受け入れる店は
社会的差別の対象だったようです

そんな中でも

イジーとルースは
使用人のビックジョージ
妻のジプシーとその娘
そして、近隣に住むヒッピーたちとも
互いに支え合う仲間
もしくは家族として
深い絆で結ばれていました

しかし、社会は厳しく
徐々に風当たりが厳しくなります

また、ルースは

カフェをオープンする前
フランクという差別主義者のDV男と結婚しており
フランクの子どもを身ごもっていました

ルースはイジーの助けで
命からがら逃げてきたのですが
粘着気質のフランクに見つかってしまいます

ある夜

フランクはルースの留守に
赤子を連れ去ろうとします

それを事前に察した
ビックジョージとイジーは
誘拐を阻止すべく急遽、ルースの家に向かいます

これが、ある夜の出来事でした

80歳でアカデミー賞主演女優賞をGETしたジェシカ・タンディ


老女スレッグウッドの話を通して
1930年代の人たちも
現代の人たちも

伝統と称した因習や
忌々しい清貧の誓いに
時代は違えど
息苦しい縛りを感じていたのでしょう

この映画は

因習に抗った女性イジーを
現在の因習に悩むエブリンが
自分に重ねることで
少しずつ自分らしさを取り戻す物語なのです

俺が初めて観た時は
15歳そこそこですから
きっと子供ながら衝撃だったのでしょう

映画ってこんな世界を見せてくれるんだ
俺、こういう物語好きだな、と
自分の好みのジャンルを自覚することができた
作品でもあるのです

ちなみに

この映画と同時期に
ウーピーゴールドバーグ主演の
Long Walk Homeという映画が公開になっていて
黒人差別がどれだけ酷かったのか
知ることができますのでご紹介

むちゃくちゃ、切なくなります

さて、物語に戻りましょう

あの夜

あの夜の出来事以降
ルースの赤ちゃんは誘拐されずに済みました
このことは、ルースには知らされていなかったのです

ところがある日

見知らぬ保安官がカフェにやってきて
夫フランクが、あの日から消息が絶っていると
ルースに告げられます

そう、あの夜の出来事以来
あの羞恥なフランクが、ルースに前に
姿を現すことはなかったのです

出来事の日
イジ―はビッグジョージにこう言いました

ビッグジョージ、そろそろ豚を煮る時間だ


こういったミステリー要素もあるのが
個人的にも、そそられます

少なくとも20回は観たのに
大好きな映画は何度観てもいいものです

原作は同タイトルの小説らしいのですが
原作の物語では
イジ―とルースの同性愛も描かれているようです

映画の本編では、友情、として表現されて
同性愛的な要素はかなり省かれているようです

でも伏線として、盛り込まれているような
気がしないでもない

え、イジ―はレズじゃないの?って
ふと思う場面が
幾度となく感じることができるのです

ルース役のメアリー・ルイーズ・パーカー


さて、山ちゃんが
この作品で
最も強調したいところは

敬虔なクリスチャン、ルース演じる
メアリールイーズパーカーです

大、大、大、大ファンなんです
そう、この映画で、ファンになったのでした
30年以上、愛しているんです

もちろん、演技も好きなんですよ
挙動不審に息を詰まらせながら話す
彼女ならでの演技は
いつもいつも心を鷲掴みされます

が、しかし

が、しかしですよ

なんといっても、美しいぃぃぃ⤵︎

姿が映るだけで、ため息がでます

↓ 俺のメアリー愛が過ぎて
  投稿したハゲエッセイです

最後に、この映画の中で
一番、大好きなセリフで〆たいと思います

ルース:

フランクに殴られた後でも
神に感謝を
神が暴力に耐える力を
与えてくださったと

母さんが毎日を生き延びたことにも感謝を
母さん自身は血を吐き
わたしに「いっそ殺してくれ」と
母さんの目が私にそう頼んでいた

でも私にできたのは、祈ることだけ、、、

でもさっき、バディ(息子)を抱いてて思ったの
もしフランクが現れて
私からバディを奪おうとしたら
祈りなど捧げずに

彼の首をへし折ってやる

山ちゃん:
う、う、美しいぃぃぃ⤵︎

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