見出し画像

藍の星のリフレイン

人間の遺伝子の99.9%は
万国共通、同一のものなので
アインシュタインもあなたも
実はほぼ同一のものなのです

ただ、その遺伝子には
無数のスイッチがあって

ONなのか
OFFなのか

で、知能や能力の差であったり
健康的な体のリモデリングに
なったりするのです

と、あるサプリメントの講習会で
遺伝子の博士から教わりました

なるほどぉぉぉ

ずっと不思議だったのです

大方つくりが同じ人間なのに
(目玉が2つ、ちんちんが1本とかのレベル)
同じ年から同じピアノ教室で
同じ先生に習っているのに
A君は、凄まじく上手く
B君は、そうでもない
という、能力の差が
どうして生まれるんだろう?と

つまり、本来の素質は2人ともあったけど
たまたまA君はONになっていて
B君はOFFだった
ということなのか

と、ひとり勝手に納得したのでした

じゃあ、A君のように
どうやったらONにできるのでしょうか

その博士はこのサプリを飲め
と言うわけですが
今回はそういうことではなくて、、、

安藤さんの演技、好き


正月休みに
安藤サクラさん主演の
ブラッシュアップライフ
というドラマを一気観しました

この話は、主人公が
同じ人生を何度も繰り返して
どんどん能力が開花される、という内容です

ちょいネタバレ

1度目の失敗や死亡の原因を
2度目は難なくクリアするが
2度目には新たな失敗や試練があるので
3度目に持ち越される
そうやって回を重ねるごとに
徳を積んだり、危機を逃れたりしてるうち
勝手も良くなって
どんどん合理的に対処するようになる
最後にはパイロットになって
多くの人の命を助けようとする、が、、、

ほぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

なーるほど

人生で上手くいかない経験は
もしかしたら初体験、もしくは初心者で
すんなり上手くいっちゃったのは
すでに経験者か、はたまた玄人

つまり、このドラマは博士の言うところの
ONとかOFFとかを
繰り返しの経験に基づく
ボリュームの摘みみたいに
表現しているわけなのか

スピリットアビリティ評価表の例
0は初体験
30まで初心者ゾーン
60まで中級者ゾーン
90まで上級者ゾーン
100はプリマクラッセ



昔々

俺が健康食品の店に通っていた頃
(ちなみに漢方とハーブを買うため)
そこのコミュニティで知り合った
タエちゃんという
アトピーに悩むアラサー女子がいました

彼女は、アトピーもさることながら
両親との関係がひどく不良で
特に父と合わず
家を出てひとり暮らししていました

ところが
実家のような食生活ができず
アトピーがもっとひどくなり
この店にたどり着いた、とのこと

仕事はパートの傍ら
サプリメントを売ってそのマージンで
何とか生計を立てているんだとか

そんな彼女は、初対面の俺に
私はアンドロメダ星人だったのよ、と
笑顔で自己紹介してきたのでした

何でも

ずっとあちらの方面
(アンドロメダ星雲かしら)
の転生を繰り返し
何を間違えたのか
今回、この太陽系の地球に
転がり込んできてしまったとのことで
何もかもがはじめてで驚いている

と言うのです

彼女は
いたって真面目な顔して
話すのですが

俺としましては

コイツは国の権限で
精神病院にぶち込まないと
ヤバいことになるぞ
と、ガチで思ったことは確かです

そんなタエちゃんは顔の皮膚は赤黒く
アトピー特有の乾燥肌で
あちこち痛そうでした

そのひび割れた口びるが
父という存在もはじめて
人間と接するのもはじめて
何もかもはじめてで上手くいかない
と怒って嘆くのです

まさにあのドラマのような内容
俺は10年以上前に聞いていたのでした
努力して忘れてたはずだったのに、、、

その後、その健康食品の店で
何度か会って分かったのですが

タエちゃんがアンドロメダ星人で
身の回りに起きる多くの障害は
不都合ばかりの人間に生まれたので
対応できなかっただけ、と
店長さんが教えてあげたんだそうです

なぁーんだそれ
ただの適応障害じゃん
と拍子抜けしたのでした

がぁ

今思えばタエちゃん
生まれてこの方ずっと
身も心も限界だったんだと思うんです

藁をも掴め、ではないですが
この理不尽な世の中に
何でもいい自分を肯定できる光があれば
そんな気持ちだったのかなって

だからと言って
お前はアンドロメダ星人だとそそのかして
束の間の安堵を与えてもいいのか
と、なるのですが
自分を受け入れる過程のひとつとして
アンドロメダ星人である、という
緩衝材がタエちゃんには
必要だったんだなぁ、と思うのです

人には、それぞれ理解の尺度があるのだから

進化論と輪廻転生は
まったく別物だけど
なんかこの話だとすると、似てるよね



人に嘆き
アトピーに嘆く

山ちゃんもどうしてそんなに嘆いていたのか
分からないほど嘆いてましたが

俺みたいな人間には
嘆きの時期は必要なんだと思います

嘆いて嘆いて
それでも足りないなら
もっと嘆く

そんで

あれ?おかしいぞ
こんなに嘆いたのに
何にも変わらないじゃないか

なんだよ嘆いても意味ないじゃん
とあきらめがついた時
また一段、足を進めるんだと思います

当時のタエちゃんなら

アンドロメダ星人の次は
焼き殺された魔女狩りの犠牲者になる
距離的には何万光年も近づいた

その次は、殺された苦しみを果たすため
村に火を放った騎馬民族になる
する側される側を経験し
どっちの気分が良かったのか
判断できるようになったかもしれない

そしてまた次は
第一次世界大戦のドイツ兵になる
12月24日
丘の向こうの敵軍としばしの休戦
きよしこの夜をイギリス軍と合唱し
ひと時の平穏を経験したかもしれない

徳とは何か、分離とは何か
前回と似た経験や
新たな試練を幾度となく繰り返し

やがて時を遡って
今のタエちゃんに戻るまで
遺伝子のスイッチをONにしてゆく
中には、いくつかの能力部門で
プリマクラッセになってるかもしれない

今、再会したら
めっちゃ素敵な女性になってる
かもしれません

これもその類の話
メイクがめちゃくちゃ凄くて
混乱しました



タエちゃん、本日は
どの時代の先駆者になりますか

山ちゃんは、訝しむ一方
もしかしたらこれもアリかもなと
思うのでした

この記事が参加している募集

テレビドラマ感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?