見出し画像

料理から学べることがある

俺は

料理はイマジネーション

だと思ってます

こういう料理を作りたいな、という
ある程度の結果を想定して
その後、プロセスを組み立てていきます

慣れた過程のものであればあるほど
効率が良く、手間も細部までゆき届くし

初めての食材や苦手な調理過程ならば
なかなか都合よくならないことになる

そんな得手と不得手の工程を
頭の中で組み立てて
仕上がりのイメージが
徐々に鮮明になってゆくのです

そして

ここに、食べる人をリサーチです
次は、考える力です

家族なのか、友人なのか
初対面の人なのか

好き嫌い、何が好きで何が嫌いかを
知っておくといいでしょう

魚の骨を除けるのが苦手
梅干しの味がダメ
実家が養鶏場なので鶏肉は食べられない
ヴィーガン、てこともあり得ます

母親なら、柔らかいもの
最低ふた口で食べ切れるもので
高タンパク高カロリー

友人なら、目新しい食材を使って
特別感や非日常を感じられるもの

ヴィーガンなら、満足度に限界がある中で
どれだけ層のある食事を提供できるか

人から料理のメニューを考えるのが
俺は大好きだし、得意なんですね

他にも、考えることは色々あります

ひと口で、済まないものには
フォークやナイフが必要ですし
自分好みの大きさにカットできる、という
楽しみも体験してもらえます

ロールキャベツにナイフを入れて
中から肉汁スープが出てくると
上がるでしょう?

イベント的な要素もあるだろうし
お好み焼きのように
食べる側が参加することで
一体感という美味しさを味わえる

反対にそういうの要らない人もいますし
それはそれでぜんぜん構わないことです

他には

料理がそろってから食べたい人もいれば
何も考えずに乾杯する前から
美味しそうだなと、摘んでしまう人もいる

どちらかが気分を害するのであれば
料理は目の前におかず
先に乾杯をしてしまえばいいのです

なので、食べる人のことが分かっていると
また料理にひと工夫できて

当初のイマジネーションは
より具体性を持ち、鮮明になるのです

ぜんぜんヘルシーじゃないのに
ヘルシー風に見せると
おばさんたちはたいへん喜ぶ



料理の話からそれますが

人の話を聞くときは
相手の気持ちになってみよう
なんて、よく聞かされます

すると、ひねくれた人は
あんたに何が分かる、と言い出すものです

まったくもって、その通りだと思います

きっと、人の気持ちなど
完全に理解したり共感したりは

できないでしょ

でも、相手の気持ちになってみようとした
寄り添おうとしてみた
という姿勢が大事なのであって

いや、そうするしかないんであって

あんたに何が分かる、という人には
その姿勢が伝わってないか

そもそも、分かってもらおうだなんて
微塵も思ってないかの
どちらかなんだと思います

この寄り添う姿勢って
俺が料理を作るときに
とても大切にしているポイントです

梅干しが嫌いだと言ってる人に
いや、この梅は他とは違う
美味しい梅干しなのだから
ちょっとだけでも食べてみて

というのは、近親者がすればいいことで
俺の料理のあり方ではありません

食べる側の人間を
イマジネーションできていれば
そんなことにはならないはずで

汁気の多い丼ものに
木や塗りもののスプーンをそっと置くことが
自然とできるはずなのです

ワンプレートにするだけで
まるでおしゃれカフェにきた気分


自分で食べるのであれば
盛り付けなんか適当でもいいでしょうが
人に提供するのであれば
どう皿に配置したらより美味そうに見えるか

ここでもイマジネーションが問われている
と、俺は思うタイプなんです

難しいことを言ってるのではなく
自分が料理を出されたときに
お、洒落てるなぁ
あ、美味そうだな
ほほぉ、食べやすいな
って思えるよつな盛り付けに
すればいいだけです

今は便利な世の中です

画像検索でいくらでもオシャレカフェの
映える画像を閲覧できます

そのまんま、マネすればいいんです
マネすれば

長方形の皿に見立てて
なるほど
今度こんな贅沢な盛り付けを
してみたいものです


そうやって、鶏唐揚げになり
魚の煮つけが出来上がるのです

きっと、人間関係も
おんなじなんじゃないでしょうか

イマジネーション

家庭で酢〆は、、、
勇気がいる


じゃーねー

この記事が参加している募集

#スキしてみて

526,955件

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?