すべて、ハンバーグ
どうして
ピーマンに肉を詰めてしまったのだろう
どうして
何の疑問もなく
肉をキャベツで巻いてしまったのだろう
ピーマンが器のような形をしてたから?
キャベツが布袋みたいだったから?
でも所詮
中身は全部
ハンバーグ、でしょ?
そ、そそそそそ、そんことないよ
とか言いつつも
結局のところは
そんな小細工はせずに
ただのハンバーグで出せば
いいことなのだ
だって、ハンバーグの方が
美味いのだから
あれ?
そういえば
日本男子が必ず言う
彼女に作って欲しい料理No.1は
なぜ、肉じゃがなの?
いや美味しいですよ、肉じゃが
うん美味しい
ただ、ただですよ
よく考えてみてください
肉じゃが、No.1ですか
そんなに大好きですか?
そこまでお母さん
毎日毎日
肉じゃが、出してきた?
母ちゃん
今日もまた肉じゃがなんだ!♫
めちゃくちゃ嬉しい
明日も肉じゃがでよろしく!
なんてこと、なかったはず
日本の肉じゃが神話
ゼレンスキーとグレタは
火星人に操られている
っていう隠謀論より
疑わしい、世論調査だと思います
山ちゃんは
ハンバーグはまとめて作って
冷凍しておきます
ざっと大きく8つくらい
そのまま
焼いて食べるのはもちろん
ミートソースにしたり
キーマカレーにしたり
ロールキャベツにしたり
ピーマンの肉づめにしたり
使い方は色々だから
つまり、俺の中では
これらの料理はすべて
ハンバーグだと言って
差し支えない
それなら、ハンバーグ食べてろよ
と言う話になる
どれもこれもハンバーグだというのなら
それは
きっと、みんなの味覚は
イレギュラーな方が都合いいんだと思う
弁当に入れると見栄える
とか
嫌いなピーマンを食べさせられる
とか
そして
ここでひと手間、かかってます感
とか
要は作った人の承認欲求
だから人は
ピーマンにハンバーグをつめてしまったのだ
何度も言う
本来は、ハンバーグでいいのだ
ピーマンの肉づめに騙されて
子どもはついついピーマンを食べてしまう
おいし〜、ママありがと〜
ママは思う
そりゃ美味しかろう
だってそれは
お前の大好きなハンバーグなのだから
必死になって野菜を食べさせようと
努力を惜しまない親たちからしてみると
ハンバーグをピーマンにつめると
1度の食事で
少なくともピーマン1つは食べさせられる
その点で非常に優秀だから
世のママたちは
やたらとピーマンに肉をつめだすのだ
ある若ママ:
ピーマンをいっぱい食べさせられるから
肉づめ、ホント神ぃー
意識高い系のママたちは
子どもに野菜を食べさせるべく
白目を充血させ
玉ねぎやら、にんじんやら
コーンやらを入れたひき肉を
ピーマンにつめ始める
もう、ワケが分からなくなっているのだ
だが
正直なところ
正直な、ところ
子どもたちは
ごちゃごちゃせんで
ただのハンバーグ出せと思ってる
忙しい忙しい言ってるのなら
ピーマンに
つめなくていいんだよ
ママ
そう言ってるうちに
ピーマンの肉づめができあがった
noteを書いていたら
俺がピーマンの肉づめを
作ってしまったのだ
では、頂きます
ん?
なんだこりゃ
めちゃくちゃ、美味いやないか
ピーマンの歯応えと味があふれて
お肉のジューシーさが
じゅわーて
あれれ
こ、こりゃ
いっぱひとからげ
ハンバーグで片付けられない
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