父にいわれた「一生この家に帰ってくるな」の奥の奥のさきにある

2020年がはじまる夜明け前
あんなに強くねがった成功の2文字
めまぐるしい生活のなか
うすれてゆく決意にイラ立ちをおぼえる


ふくしまの海沿いで生まれたぼくのストーリー
16歳の春ボストンバックとギターをかかえて西へむかう
はじめての地下鉄の騒音イヤフォンで防音
改札前サラリーマンにぶつかり外れたイヤフォンきこえた舌打ち
都会の風はふくしまの寒さをこえた

水道水飲んで腹をこわした
野菜不足で中央線でたおれた
近所のべんとう屋がいつも揚げものをサービスしてくれた
カップメンの残り汁でたいた米はうまかった
ふとん干さなくてカビが生えた
炊飯器のお米くさらせた
東北の方言がつうじなかった
なまりが恥ずかしくて人とはなせなくなった
母からの1本の電話に泣きくずれた
成り上がりのつもりが
次第に人とあうのがこわくなり
ひきこもりに成り下がった


閉めきったカーテンのすきま光をみつめ続ける日々
上京する日 父にいわれた言葉を思いだした
「一生この家に帰ってくるな」
の奥の奥のさきにある優しさに
初めてきづいたあの日から
ほんとうの意味でぼくのストーリーは始まった

毎晩オヤスミのかわりに歴史をかえてきた偉人の名言を
噛みくだいて飲みこんで一晩かけて血液に溶けて
オリジナルにしてゆけ
眠れないんじゃない眠らないだけ
ネガティブを一周かけてポジティブにかえてゆく
明日も人生で最高の勘違いして

最高のポエムを用意している歌うたいがここにいるってことを忘れないでほしい
dear いつか出会うイヤフォン越しのあなたへ


誰といてもさびしさは雪のように積もる
明日にはふり積もるから大きな雪だるまにして
だれかの心を温めてあげよう
だなんて強がってはみたけど孤独を味わえるくらい強くなっても
新しい夜はおそいかかってくる


閉めきったカーテンのすきま光をみつめ続ける日々
上京する日 父にいわれた言葉を思いだした
「一生この家に帰ってくるな」
の奥の奥のさきには未来をみていたことに
初めてきづいたあの日から
ほんとうの意味で父の偉大さを思いしった

毎晩オヤスミのかわりに歴史をかえてきた偉人の名言を
噛みくだいて飲みこんで一晩かけて血液に溶けて
オリジナルにしてゆけ
眠れないんじゃない眠らないだけ
ネガティブを一周かけてポジティブにかえてゆく
明日も人生で最高の勘違いして

最高のポエムを用意している歌うたいがここにいるってことを忘れないでほしい
dearきっと出会うスピーカー越しのあなたへ


みんなのお陰でアサトアキラは旅を続け音楽を鳴らし写真を撮り続けられてます。 良い物を表現し続けられる様に精進していきます。 ありがとうございます! ※無料配信ライブの投げ銭もこちらで承ってます。