Twitter今日の一曲2019

Twitter「今日の1曲」連続投稿 2019.06.29 - 07.05

6月29日(土)
981年から82年にかけて、オリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」という曲が10週間連続で全米No.1になりました。で、今日はその「フィジカル」を……というわけでありませんで。

実は「フィジカル」の直前と直後にNo.1だったのは同じアーティストだったんですよ。当時人気絶頂だったあの男性デュオ・グループ。彼らはある曲で1位にいたのを「フィジカル」に奪われ、別の曲で1位を奪回したんですね。

そんなわけで、 今日の1曲はその「フィジカル」に蹴落とされた(笑)方の曲にしたいと思います。このグループの代表的なナンバーなんですけどね。

1981年11月の全米No.1ヒット曲。19時ごろに。

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【Private Eyes (1981-2)】
ホール&オーツの3枚目(全部で6枚あるそうです)の全米No.1ヒットだそうでして、同名のアルバムからの1枚目のシングルカットでした。そして彼らのこの次のシングル “I Can’t Go for That” がオリビアの連続No.1を10週で阻止することになります。https://youtu.be/JsntlJZ9h1U


6月30日(日)
昨日(6月29日)はエリック・ドルフィーの命日でした。1964年、渡航先のベルリンで糖尿病によるショックのために急死しました。36歳の若さでした。

アルト・サックス、バスクラリネット、フルートを弾きわけるアヴァンギャルドな演奏は、1960年代初頭の変わりつつあるジャズシーンの中でもかなりの異彩を放っていましたね。

今日の1曲はそのドルフィーが死の1月足らず前にオランダで録音した有名なライブアルバムからの1曲です。ちなみにこのアルバムが最後の録音だと思ってましたが、実はそうではないんですってね。

1964年6月2日の録音でした。19時ごろに

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【Miss Ann (1964)】
(動画の冒頭20秒ほど無音になってます)エリック・ドルフィーの『ラスト・デイト』アルバム(本当の最後の録音ではないそうですが)から。「音楽は終わってしまうと空中に消えてしまって再び捕まえることはできない」という彼の肉声が収録されています。https://youtu.be/Ge4j3s3TVTA


7月1日(月)
「ブリティッシュ・インヴェイジョン」という言葉がありまして、具体的には1960年代にイギリスのバンドの曲などがアメリカでヒットを大量に記録した現象を指すのですが、実は「第2次」ブリティッシュ・インヴェイジョンというのが80年代にありました。

第1次と同様に、イギリスのバンドやアーティストが数多くのヒット曲を生み出したわけですね。ポリスとかカルチャー・クラブとかビリー・アイドルとかデュラン・デュランとか、その他色々。シンセ・ポップとかそういうエレクトロニックな傾向が強かったのですが。

今日の1曲もそんな第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンの代表曲の1つと言われていますが、この曲はエレクトロニックな感じはほとんどなく、ケルティックなフィドル(バイオリン)が特徴的な曲です。

1982年から83年にかけてのヒット曲です。19時ごろに。

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【Come On Eileen (1982)】
デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズはイギリスのバーミンガムで結成されたバンドです。イギリスではいくつかのトップ20入りした曲がありますが、アメリカでも(イギリスでも)チャート1位になったこの曲がいちばん知られていますね。https://youtu.be/ASwge9wc-eI


7月2日(火)
10年以上も前の2008年の6月にロサンゼルスのユニーバーサル・スタジオで起きた火災で、実は数多くのアーティストの過去の貴重なマスター音源が焼失してしまっていた、というニュースが先月流れましたね。日本ではそれほど話題になってないですが、アメリカでは結構な騒ぎになっています。

実に50万曲に上るという話ですが、その被害の程度については報道とユニーバーサル側の主張が食い違うなど、良くわからないことがまだ多いですね。しかし、焼失したとされる音源をレコーディングしたアーティストのリストを見たのですが、ほんとに著名なアーティストの名前が続々です。

今日の1曲のアーティストもそんな火災でマスター音源が焼失したとされるリストにありました。超ビッグネームというわけではありませんが、1970年代を中心に活躍したフォーク・ロック系のシンガーで、当時ラジオの深夜放送などでこの人の歌もよく聞いたものです。

1972年のヒット曲でした。19時ごろに

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【I’d Love You to Want Me (1972)】
ロボというのはローランド・ケント・ラヴォアという人のステージ・ネームで『僕と君のブー』(笑)という曲やこの曲が全米でヒットし、日本でも深夜放送などでよく流れていました。今年75歳ですが、今でも現役で活動しているようです。 https://youtu.be/SrXToXuX1_s


7月3日(水)
昨年の話になるのですが、あるTV番組にジョン・メイヤーがゲスト出演して、その日誕生日だったホストのためにそのホストが大ファンのダイアナ・ロスの曲を歌ったのが、少し話題になったことがありました。

元の曲はディスコブームの最中のものでしたが、ジョン・メイヤーはアコースティック・ギター1本で歌っていました。これもなかなか良かったんですが……

今日の1曲はそのダイアナ・ロスの元歌の方です。それほど大ヒットした曲ではないのですが、レゲエ系のミュージシャンがカバーしたりしています。

1979年のナンバーです。19時ごろに

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【It’s My House (1979)】
ダイアナ・ロスの『ザ・ボス』アルバムからのシングルカットで、中程度のヒットでしたが、いわゆるラヴァーズ・ロックというレゲエの1ジャンルの系統のアーティストにカバーされたりしています。 ギターはエリック・ゲイルかな? https://youtu.be/QO93p3ZZ8Xw

それでは、ジョン・メイヤーさんの演奏の方も聴いてみましょう。https://youtu.be/TL16lsLCIZE


7月4日(木)
今日は7月4日、アメリカの建国記念日ですね。4th of July ってやつです。 今日の1曲は、4th of July というと私が思い出すのはあのバンドのあの歌なんですが……

といっても、アメリカ万歳的な愛国の歌でもなければ、反体制的な曲というわけでもありません。まあ、発表当時のこのバンドのスタンスからいえば、少なくとも体制迎合的ではなかったとは思いますが。

この曲のテーマは、そんな夏の休日に集う人々の賑わい、そこにある人のつながり。どちらかといえば、そんなより普遍的なことであるように思います。

1972年のヒットナンバーです。19時ごろに。

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【Saturday in the Park (1972)】
アルバム『シカゴV』からのシングルカット。それまでのシカゴの曲の中で一番のセールスを記録するヒットとなりました。一説によると1971年の7月4日にロバート・ラムはこの曲の着想を得たそうですが、実はその日は日曜日だったとのこと(笑) https://youtu.be/_Mnw9uiYggU


7月5日(金)
この前、シアトルに行ってきたのですが、シアトルを舞台にした映画にトム・ハンクスとメグ・ライアンが主演した『めぐり逢えたら』というのがありました。子持ちの中年シングル・ファーザーに勇気を与えるような内容でしたが(要約に偏りがあります)。

で、 今日の1曲はこの映画のサウンドトラックにある曲です。この映画は古いスタンダード・ナンバーが多く使われていましたが、そのうちの1つです。サウンドトラックではカーリー・サイモンが歌っていましたが、オリジナルを歌ったのはあのクルーナー。

『めぐり逢えたら』という邦題は、映画の中で昔の映画の『めぐり逢い』が出てくることからつけられたのだと思いますが、オリジナルのタイトルは全く違うことを言ってまして。その原題の意味に寄り添った内容の歌です。

1990年公開の映画でした。メグ・ライアン全盛期でしたね。19時ごろに。

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【In the Wee Small Hours of the Morning (1990)】
映画『めぐり逢えたら』(原題 “Sleepless in Seattle”)のサントラからカーリー・サイモンの歌で。オリジナルは1955年フランク・シナトラが歌いました。“Wee Small Hours” は夜明け前の朝早い時間という意味です。 https://youtu.be/UW67JolwoJY

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。