初夏の煩悩(箱根 養生館はるのひかり)

書きたいやつから書くと時系列が前後しまくるけどゆるしてほしい。
2021年7月 寺・マキ

夏がきた。
ということでマキヒサと二人で行ってきた。

急な誘いに応じてくれて、箱根湯本の喫茶店で現地集合ということになった。俺はJR、彼はロマンスカーで来るとのこと。
道のりを共有しないところ、大人の旅行という感じがする。

「養生館 はるのひかり」
例のごとく、BRUTUSの温泉特集をめくってたら見つけた温泉宿だ。宿名にもある通り、温泉に入って養生をするための湯治宿で、写真では現代風にリニューアルされたミニマルなデザインの内湯が大きく掲載されてた。「現代湯治」の見出しと共に。

合流してまずは何か食べようということになったが、養生館では動物性タンパク質や糖質の含まれた食材がほとんど出ないと聞いていたので、まずはピザを食べた。半熟卵が乗ってるやつと、ポテトも。おしゃれで美味しかった。冷製スープが異常に美味くて二人とも立ち上がってた。その後、ジェラートも食べた。

宿のチェックイン時間がまだ先なので、この間石川とも行った富士屋ホテルの日帰り温泉に入ることにした。前回と同じく空いていた。ここはマジで穴場だ。遠赤外線を謳ったサウナはクソぬるいけど。
ロシアのサウナは鉄の箱でできてて扉も床もまともに触らないくらい熱かったとマキヒサは語った。俺はロシアに行ったことがないので知らないが、ロシア関連の画像や動画を見るといつも「おそロシア」という言葉を本人たちが意識してるのかってくらい怖い世界が繰り広げられている。

ここの露天風呂はいい。ぬるいけど。川の流れる音と、竹林を抜けて吹く風が気持ちいい。水風呂ないけど。




さて、目当ての宿は駅からすぐのはずだ。
すぐのはずだった。

箱根湯本のお土産街道みたいなメインストリートを抜けた先で、思わぬ坂道が待ち受けていたり、ショートカットしようとしたら行き止まりだったりで、到着する頃にはもう汗だくだった。



チェックインを済ませ、LET'S 養生。



部屋はリノベーションされた和洋室。思ったより新しい。
そして、なんとこの部屋にはデスクや電源完備の集中ルームがついている。湯治をしながらの仕事なんていう贅沢なワーケーションができそうだ。

仕事するって言いながらネトフリのバイオハザードを全話見終わっていた人がいた。



さて、温泉。浴槽はぬる湯とあつ湯の二槽構え。交互に入って免疫力を高めるとか。
浴場は交代制で、初日の男湯は古い方の浴場だった。年季が入っていて、長方形の浴槽。公衆浴場っぽさがいい。

二日目はリノベーション済みの浴場。




かっこいい。
ぬる湯、あつ湯、もっとあつ湯の三段。

誰もいなかったので、湯船に浸かって熱くなったら浴槽のフチで寝て休憩もできた。

食事は野菜と大豆を使った料理が多く、動物性タンパク質は朝食で焼き魚が出ただけという徹底の仕方。
優しい味だけど、ご飯のおかわりもできてちゃんと男性でも満足いくようになってる。



2日目、大人の旅は現地解散。
俺はなかなか帰る気にならずに、箱根湯本の川で足を冷やしながら数時間読書した。

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