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ハーレーのライディングスクールに、行ってきたぞ

■なんか、ちゃんと操れていない感
 
ハーレーを衝動買いしてはや半年が経過しています。

本当はもっと早く、車輌を入手したらすぐ行こうと思っていたのですが(納車のその日に足を骨折するという今の所人生最大のネタ級のヘマをやらかしまして)、今の今まで参加できす…ついに申込み、参加する日がやってきました!

結局、教習所を出てからハーレーに乗ってはいるものの、デカイし公道だし…ということであまり積極的に攻めたり、限界を知ったりという機会もなく。それはもう「乗られている」感、であったり「ちゃんと操れているのかしら」感でいっぱいいっぱいなわけですよ。

「もっと回していいんだぜ」とか「もっと倒していいんだぜ」とか、ハーレーから聞こえてくる(はずの)声すら聞き取れない状況。

参加したのはこちら!
ハーレーをプロのように操りたいなら RIDE LIKE A PRO JAPAN

■やったこと

朝8:45分とかにさいたまスタジアムに集合である。
前の日は10時には寝たよ。小学生か。勝手がわからないのでまだ日も登らぬうちに出撃。ハーレー乗りの朝は、早い。環七を北上、ひた走る。
 
参加者15名様くらいの、ちょうどよい人数で一日学んでいきます。しっかし…ほぼ皆さんツーリングファミリー系か、ソフテイルファミリー系。(いわゆるザ!ハーレー!な見た目の、上位に君臨するあれです。お高いんでしょお?ええ、とっても高いです。この人達は、つまりお金持ちです。)スポスタは僕入れて2台だけ。デカいと思っていた僕のハーレーが、もうマグナとかに見える…ww

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受付~ブリーフィング・柔軟体操の後、初回参加者組とリピーター組に分かれて早速ライディングスクール開始。

今日学ぶ基本動作は、たった3つ。
 ①クラッチワーク!
 ②曲がるときは頭(と肩)を思いっきり90度横向けろ!
 ③リアブレーキを軽く引きずる!


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Ride Like a Pro JAPAN代表のTomさん。全米が認めたハーレーライディングスクールにて日本人として唯一その伝道師としての資格をもつ。つまり、全米が泣いたインストラクターさんである。

Tomさんの動画なんかもあるぞ。
https://youtu.be/KH68TSz0LeE

Tomさんからひとつずつ課題としてコースが提供され、これでもか!と訓練していく。 
  
・速度調節の慣熟トレーニング
インストラクターさんの後ろについて、速度を早めたり、遅くしたりコントロールをクラッチだけでこなす。

・スラローム
体重移動ではなくクラッチを切る⇔繋ぐを繰り返しつつ、駆動力で切り返す。(実はこれが最後までよく分からなかった)
スラロームは午後に「オフセットスラローム」にレベルアップする。これが最高に楽しい! 倒しすぎると車体の底をこすってしまうハーレーは、バイクを倒すのではなく体を倒す、シートに体重をグッとかけて曲げていく感覚。

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いやーそれにしてもカッコイイな、僕のフォーティーエイトwww

・パイロン定常円旋回 
「顔を横向ける」がここで効く。パイロンをガン見するのではなく、目線は遠くを見る。午後になると、定常円は交差点を模した十字レイアウトで四箇所を回っていくスタイルにレベルアップする。さらに8の字旋回コースも登場してくる。

・急制動 
 フルブレーキングでタイヤをロックさせる体験。
 またはABSをがんがん効かせる体験。
 これもなかなか日常でできるもんじゃあないですよ。「あ、意外と短距離で止まれるもんですね」という気づき。「思いっきりブレーキを効かせる」ということを、体に叩き込む訓練でもある。

■【結論】これ、すげー良いよ!

 さいたまスタジアムの駐車場スペースを借り切って、完全クローズドコースで普段は絶対にやらない限界ぎりぎりのところ(むしろ限界を超える)まで攻めていく体験は、何者にも代えがたいものです。

バイクにはバンクセンサーというものがステップについていて(センサーというか、5cmくらいの鉄の棒が生えている)、車体を傾けたときこれがアスファルトに「がりっ」とこすると「傾けすぎかもだぜ」と教えてくれる…という至極シンプルなものなのですが。

バンクセンサー

公道で積極的にこれをこすらせるまで傾ける機会を設けようだなんて正直思わないわけです。だってこすったらどうなるのか?つまづいてコケてしまうのではないか?とか怖いじゃないすか。そもそも膝擦って奥多摩をぶっ飛ばす勢でもないし。

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が、自分しか居ない絶対安全な状況で、自分の車輌の限界を知ることができる今回は、話が違う。ナンボコケたって構わない。むしろ1回はコケたいと思っていた。そして、実際やってみるとこすってもべつにコケたりするもんじゃないこと・けっこう倒しても大丈夫、ということも分かる。

スクールも終盤にさしかかるころには、もうガリガリガリガリここぞとばかりにこする姿勢、こすらないでスムースに抜けていく姿勢、どちらもとれるようになってきて、ひたすら楽しい。

ただ…クラッチを握る手がひたすらキツい…。
前々からハーレーはクラッチ重いと思っていたけど…
これ、マフラーよりも先にクラッチ軽くする改造してもらおうかな…。

クラッチに関しては本当に学びが大きかった。ハーレー系のショップ動画を漁っていると陥りがちだったな…と改めて気づいた点として「動きがギクシャクするのは、インジェクションチューニングをしていないから、ではない。自分がそもそもハーレーの特性、ハーレーのなんたるかを理解していなかっただけ」だということにも気づきました。早めに学べて本当に良かった。

★一番良かったのは、同乗走行をさせてもらえたこと。
Tomさんの後ろに乗り、プロの走りを体験することができる。たかだか5分くらいだったと思うがこれが本当に良い学びとなった。見ると聞くとでは全然違うし体験させてもらうことはもっと違った。

9:00~15:00までヘトヘトになるまで走って、TRIPメーターみたらおよそ30km近く走ってました。それなりの広さがあるとはいえ、駐車場の中を30kmも走りまくる。そしてたくさんの学びが得られ、アフターフォローとして自分の走行動画を撮影しシェアしてもらえる。他の人の走りの動画もあわせてシェアして頂けるので、とても参考になる。


ハーレー・大型バイクに特化しかつ「全米」推しの講習は、なかなか見当たらない。なんて言っても欧米列強、こと米国は合理性の国。
バイク乗る前にスタンドを払え、とか言う謎ルールを強いてくる日本の教習所で覚える・教わることは、あくまで「公道で大型バイクを走行してもいいよ」というライセンスを取るため。そもそものスタンスが違う。

あの参加費(詳細はHPからお問い合わせを)で、クローズドコース貸し切りでイヤというほど走れて、一生モンの基礎スキルと考え方が手に入るという事実。もぅ、超お得だと思うのです。未体験の方は、ぜひ一度いってみると良いですよ!

そして「あーーー、行ってよかった」と心底思うのは、1週間ほど経ってから改めてバイクに乗った時である。明らかに以前と違う操縦が出来ている。

ハーレーから「声」がちょっとずつ聞こえてくる。

「そうそう、そうやって回転をキープするんだよ」
「そう、そうやって曲げていくんだよ。いいねぇ」


そんな瞬間に出会えます。以前より自信もって乗れるようになった気がするし、それはひいて言えばちょっとだけ以前より安全に乗れるようになった、と言える。

これからもっと上手くなって、もっと楽しく走っていきますよー^^

おしまい

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