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ブラックパンサー ワカンダフォーエバー(2022)感想

・これは、すずめの戸締まりというよりはシュリの戸締  まり?


MCUによる亡きチャドウィックボースマンに捧ぐ


ワカンダフォーエバー


タロカン人がなんかナヴィ族のような?


⭕そして、喪失を受け入れ。


ネタバレ注意※


 今年もMCUな年でしたけど、本作の主人公は前回のティチャカ国王ではなくその妹のシュリが主役を勤めた映画でもあり、かなり思い内容な傑作でもあります。あの冒頭は実に重かったなと思いましたね。


 同じく11月に公開されたすずめの戸締まりと同じく、テーマは喪失でありましたが、同じテーマをMCUでも観れるとは思いませんでしたし、むしろワカンダフォーエバーは、すずめの戸締まりならぬシュリの戸締まりというタイトルでも充分通用するかなと思いましたね。


 自分としては、嫌だったのはやはりいきなり国王が心臓病でなくなりそれが、現実と地続きだったのが辛かったなのが本音でありやってほしくはなかった瞬間でもありましたね。(なぜか、葬式でワカンダの国民が楽しくダンスするのが余計に悲しいかったなという心境。)


 国王を失い母上であるラモンダが女王としてワカンダを納めることになりましたが、せっかく国王が勇気をもち橋を架けた途端に、アメリカ代表とフランス代表の方々が、ヴィブラニウムを欲しいがためにもワカンダの支援センターを襲った暴挙もありました。


 女王様によって襲った兵たちを拘束しましたが今度は、大西洋で船が襲撃され(それもヴィブラニウムを欲し差のために)ワカンダの責任にされそうになるなどの苦難がシュリたちに襲いかかって来ました。その、母である女王様と湖で国王のことを振り返ると湖から人間らしきものが出て。


 こう言いました、「おれの正体をばらせばお前たちの国を襲う。」と、その正体が船を襲撃したのが湖から出てきた人でもある。その名前はネイモア、

タロガンと呼ばれる海底人でもありその突然変異(ミュータント?)ですけど。


 足には羽が生えており、タロカン人は海中に特化したためマスクがないと地上で酸素は吸えないが、ネイモアは、皮膚で呼吸できるために地上にマスクなしでも平気です。強さは、ヘリコプターを持ち上げるぐらいですからヤバイ!


 確かに、なぜタロカン人が船を襲ったのかと言いますと、彼らも元々はメキシコにもとからいた人でしたけどこれにはヨーロッパの負の象徴であり、今も問題があちらこちらにある植民地化が関係していてネイモア率いるタロガン人もまさに被害者でもあります。


 アメリカ代表とフランス代表の方々が、ヴィブラニウムを欲しいがためにもワカンダの支援センターを襲ったことをかなり許せなかった女王様の気持ちもかなり分かりますし、実際の歴史の大航海時代もかなり負を残したのが今回のワカンダフォーエバーで描いているのが特徴かなと。


 特に、ネイモアが言っていた「病原体で、彼らは追われたんだ。」というセリフから述べたように

病原菌をヨーロッパの人々が持ち込んだせいで、絶滅の危機にひんしてしまいましたから、これは虐殺かもしれませんし、ワカンダフォーエバーが教えてくれます。


 ネイモアは、地上の世界を征服すべきだと主張していますが、シュリはそれに反対します。そうシュリが今度失うのが女王様であり母親という家族を待たしても奪われてしまうのですから、悲しみはかなり続きますね。


 なぜこうなったのかというと、そのウィブラニウムの発信器を製作したのが(CIAに依頼されて)

リリ・ウィリアムズというアフリカ系の大学生で

ネイモアは、リリを殺そうとしますが、それを阻止したのがシュリでした。


 それで、タロカン帝国に幽閉されましたが、それを救ったのがナキアで、そのナキアに依頼されたのが女王様でありました。ナキアがなぜ、葬儀に来なかったのは後で述べますが、ですけどナキアが見張っていタロガン人を撃ったことで、ネイモアは激怒し、ついにワカンダを襲いかかるようになりました。


 確かに、あの行為はナキアの責任とは限りませんし助けたのは良かったのかもしれないですけど、

一方でタロガン人も元はと言えば土地を追われたから被害者でもありますから、襲っても仕方がないは仕方がないかなと考えてしまいます。


 ネイモアも、そのワカンダを襲った結果

女王様が亡くなってしまい、失意にたたされるシュリは、その後どう行動するのか?それは作品を観てからのお楽しみかなと思いますけど、現実社会の戦争を反映させていますから辛い描写でもありますからね。


 述べたように、タロカン人が12月に公開されるアバターシェイプウォーターのシーンに似ていて驚きましたけど、内容を観てみればそこまで違和感はないですけど海中を再現したのもMCUとしてのクオリティーも上がったのかなと思います。


 確かに、MCUのヒーロー映画かなと思いきや本作は鎮魂歌でもあり、葬儀に模したMCUの中でも稀有な映画ですから、モヤモヤ考え多少あり、言葉では表せないようなショックもでかかったなとのが上回りましたね。


 終盤ですけど、ナキアがなぜ葬儀に出てこなかったのかというとナキアには国王との間に息子ができたので、その理由で参加できなかったからです。ですけど、その息子の名前はトゥサンという名前でハイチの独立の英雄としてハイチでは有名です。


 その息子がいつかシュリみたいなブラックパンサーになるか?その補佐役となるかはフェーズ5以降になりますが、それでもシュリはブラックパンサーとしての歩みを止めないと思いますから安心ですね。


 一方で、ロス長官もワカンダのためにも翻弄してくれて助けてくれましたが、長官にも元妻がいてその正体がヴァル(本作で、CIA長官)でしたからロス長官は捕まりましたが、その後オコエ達助けられましたけど、油断できない状況は増えてきましたね。


 ネイモアも、和平交渉を利用して地上を征服する気満々ですからあれも表にすぎないことが分かりましたからシュリの苦悩は続くばかりで辛いですけど、それでも亡き国王(チャドウィックボースマン)のためにもフォーエバーして欲しい。


令和のブラックパンサーとして、


Wakanda Forever!


ワカンダフォーエバー!


そして Chadwick Forever!


チャドウィック フォーエバー!

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