画像1 『まだ咲かぬ 別れの花と 降る雨に断ち切れぬ恋 かさねて旅』 …ある漢詩を「花に嵐のたとえもあるぞ、さよならだけが人生だ」と名コピーに変換したのが井伏鱒二。その他、昔から叶えられない願いの喩えには、「月にむら雲、花に嵐、思うに別れ、思わぬに添う」みたいなのもある。どちらにしても別れや満たされない心の断面は直接に覗き込めばあまり綺麗なものではないだろう。けれどこうやって自然に重ねれば途端にドラマチックになる。なんとなく、それが「歌句」「詩」の本質のような気もするけれど、、。

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