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自己欺瞞について

こんばんは。
今日は表題にもあるように、
『自己欺瞞(じこぎまん)』
について話していきたいと思います。

この「自己欺瞞」というのは、
自分自身の経験でも、皆様の経験にも当てはまるごくありふれた事。
でもこの「自己欺瞞」ほど怖いものはない。
自己変革において1番重要と言っても過言がないと思っています。

◆「自己欺瞞」とは?

「自己欺瞞」とは自分を欺き、だます(瞞す)こと。
Googleで検索をかけると、
「自分で自分の心をあざむくこと。自分の良心や本心に反しているのを知りながら、それを自分に対して無理に正当化すること。」
と書かれています。

◆僕が「自己欺瞞」に出会ったキッカケ

初めて僕がこの言葉に出会ったキッカケは、
自分の小さな「箱」から脱出する方法
という黄緑色のカバーの本を読んで知った。

これは1社目に入社する前、まだ内定者だったときに、
当時の人事の教育担当だった人が教えてくれた本だった。
この本を読んで、これまで読んだ本とは違う感覚を味わった。
ああ、、自分が恥ずかしい・・・
と思ってしまったのだ。

◆「自己欺瞞」について詳しく知る

ここからは上記の本の内容も拝借しながら説明していく。
自分がつい最近、自己欺瞞に陥った(小さな箱に入った)瞬間をご紹介したい。

私は、昨日電車に乗った。仕事の疲れも取り切れておらず、
読みたい本もあったので1つ空いている席に座った。
それが優先席と知りながら。

2駅ほど進むと、多くの人が乗車してきた。
その中で1名、年齢が60~65歳くらいのおばあちゃんが乗ってきて、僕の目の前に立った。その時には、
「あ。席譲らなきゃ。」
と思ったが、すぐに譲れずにそのまま座ったままだった。

その時、僕は恥ずかしながらこんなことを考えてしまった。
「まあ、このおばあちゃんは元気そうだし、、それに、もう少ししたら多くの人が降りる駅だからこのまま譲らなくてもいいか。。」
と。

これと似たような経験をしている人もいるんじゃないかな。

しかし、しばしばこの様な「自己欺瞞」は様々なところで起こりうる。
例えば会社の新入社員。
自分が明らかにミスをして怒られた時、もちろん反省はするものの、
「でもあの時先輩もやっていたしな」
「なんで俺だけ言われなきゃいけないんだ」
「上司もちゃんと事前に注意してくれたら良かったのに」

なんて思ったりするものです。

なんとなく「自己欺瞞」がどういう時に起こるか理解してもらえましたか?

◆「自己欺瞞」が厄介なところ

1.気づかない
この「自己欺瞞」の最も厄介なところは、気づかない人は本当に気づかない。この「自己欺瞞」は、みんな幼い頃からの思考の習慣として身に着けてしまっているものであることが多いからだ。
親に怒られたくない、先生に怒られたくない、友達に嫌われたくない、
そんな気持ちが発端で、自分の気持ちに嘘をついてしまうのだ。

そんな人に、お前自己欺瞞だぞ、って言っても無駄。
これはあくまで自分で気づかないと、気づく努力をしないと気づけない。


2.現実世界を歪めてしまう

「自己欺瞞」の恐ろしいところがこれだ。
1度自分を欺いてしまうと、その基準で人は過ごさなくてはいけなくなる。
例えば先ほどのように、おばあちゃんに席を譲らなかったとすると、次に明らかに席を譲って欲しそうなご老人が来ても、「さっきも譲らなったし」と席を譲らない。そうすると明らかに疲れているご老人に対しても、
「この人はおれより荷物が少ないし」
「腰は曲がっていないから大丈夫だろう」

などなど、現実(=いまある事実)を歪めて物事をみてしまうのだ。

先ほどの新入社員を例にとっても、
「先輩が悪い」「職場環境が悪い」「業務内容が高度すぎる」
など、どんどん歪めてしまい、しまいには仕事を嫌いになる。

3.忘れる
昨日僕が体験したことも含めて、上記をすべて理解しても、
普段生活しているレベルで「自己欺瞞」は多数発生している。
いつも「自己欺瞞、自己欺瞞、、、」と唱えていない限りは、
ほぼ100%の人が忘れて、自己欺瞞をしてしまうことだろう。

◆「自己欺瞞」にならないためには

100%「自己欺瞞」にならないための方法は、はっきり言って無い。
というか、あるなら教えてほしいくらいだ。

ただ、せめて気づくこと、気を付けて過ごすこと、それはできる。それだけで、自分を変える大きな1歩になる。「自己欺瞞」に陥ると、他人からの助言も素直に聞けないことがある。
けれど、「あの時、自己欺瞞してたな」と思えると、「やっぱあの人が言ってたことは正しいな」と思いなおすことができる。これは僕もしばしば体験してきたし、非常にそのあと仕事面では成長できた。

1.「小さな箱=自己欺瞞」の存在を知ること
何と言っても、これからスタートする。
そもそも「小さな箱=自己欺瞞」ってどういうことかを認識するだけで変わる。

2.自分の「小さな箱=自己欺瞞」の例を出してみる
より「自分事化」して考えるために、自分にも当てはまりそうなこれまでの「自己欺瞞」の数々を出しみる。人は『習慣の奴隷』であるので、しばしば同じ行為をする。そんな時にここで頭に浮かべておけば、あ、やべ。って気づくことができる。

3.直感を大事にする
そもそも「小さな箱」に入るときには、最初に直感的に正しいことを思っていることがある。例えば先ほどの電車の席の話でいくと、
「あ。譲らないと。」
と思ったことから始まっている。その時に、直感を信じて即行動をすれば、
小さな箱に入らずに済む。

4.「箱」から出ている人を見つける
自分の周りにいつも「箱」から出ている人を見つけよう。
僕はもともと会社で気を遣うことが苦手だった。
「先輩にビール注ぐ理由が分からないっす。」とか言ってた。
でもある日、会社の同期が上司に飲み物を買ってきてと言われ、その上司の好きな銘柄の、適度な大きさのものを買ってきて、普通に渡している姿をみて、「あ、かっこいい」と思った時から、僕も会社で気を遣うようになった。

このように、だれか「箱」に入っていない人を見つけると、
「小さな箱」に入っている自分がアホらしくなって、脱出するきっかけになる。

◆まとめ

自己欺瞞とは・・・「自分を正当化し、現実世界を歪める行為」

自己欺瞞を避けるためには・・・
1.自己欺瞞のことを知ること
2.自分で例を出してみること
3.直感を大事にする
4.自己欺瞞にならない人を見つける

自分が恥ずかしい。
となってから、人は成長できます。

優秀な人は驚くほど簡単に自己否定ができます。
一方で、譲れないところがある、哲学を持っている人もいます。
そのバランス感覚が非常に大事。強く、しなやかに。

僕もそんな人間になりたい。

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