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風呂場で危機一髪 2/8の日記

オフの夜9時過ぎ。
晩飯と久しぶりのビールで心地よい気分で温泉に入って体を洗っていたら、いきなりざわめきが。

何席か離れた向こうで、横たわっている白髪の男性(70歳前後くらい)
近くにいたらしい男性が、中国語で何やら話しかけているが、僕を見つけて
「cup!cup!」と言っている。
近づきながら、対処方法を考える。
ほっぺたを叩きながら声をかける。
呼びかけにはギリギリ応じた。が、見る見る反応が弱くなる。
意識レベルは低下。
吐瀉を少ししているので、ひとまず気道の確保。
話しかけながら脈をとる。少し早い。が動いている。
外傷はなし、大出血もなさそう。
タオルをかけて、様子を見ていると、ホテルのスタッフも到着。
ここまできて、本人も落ち着いてきて、呼吸も意識戻ってきた。

この間、ほんの数分。
突然の緊急事態、しかもここまでいきなり切迫した状況は初めてだったけど、なんとか持ってる知識と経験で乗り切った。
意識を取り戻すまで、宿のスタッフが来るまで、すごく長い時間に思えた。
役立ったのは、山のガイドの仕事の関係で受講していた、ウィルダネスファーストエイドのメソッド。

まさかこんなところで、こんな風に役に立つとは。
思わぬところで学んだことが生きたこと、野外活動時には、手順を確認するノートを使うんだけどこれなしでやれたのは結構自信になった。

そして。。。言葉の問題は救助時は難しい。
これも講習中に何度か体験はしていたけど。
しかも今回は、中華系の人が一緒にいたから英語で話していたので英語で対応していたけど、意識が戻ってきたら、なんと日本語を発した笑

ガイド業からはすっかり離れているけど、こういう温泉や災害時、いつまた人の命と向き合うことになるのかわからない。
定期的に使える知識にしておかないとな、と改めて思った。

WFAの講義中の写真がなかったので、講師のTシャツの写真。
Face any challenge anywhere.
いいコピーだな。

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