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おやじも注目「ワンダフルプリキュア」

 娘が小さいころに、プリキュアシリーズを見ていましたが、日曜日の朝にチャンネルを合わせなくなり、10年以上が経過しておりました。今年2024年に入り、同時間帯で見るべきTV番組が無いことから、新作「ワンダフルプリキュア」が始まるということで、偶然ですが、視聴を開始しましたが、ハマってしまい、毎週、ストーリーを追いかける様になってしまいました。
 今作のプリキュアは動物をモチーフにしています。まず、プリキュアの一人は、飼い犬が人間に変化することが出来、かつその上でプリキュアに変身するという、シリーズ初の純粋な動物である犬が主人公の一翼を担っています。この発想は、古典落語の「元犬」が元ネタであるとされています。犬がプリキュアになったらどうなるかという考えが、主題となっている様です。後で触れますが、猫も出てきます。
 また、これまでのプリキュアとの大きな違いは、攻撃的な手段が使われないということです。これまでのプリキュアは、敵と戦う際に必殺技や攻撃を繰り出していましたが、今作のプリキュアは攻撃手段を一切使用せず、敵対する物も、敵対するグループの幹部が召喚したものではなく「闇の力に触れて凶暴化した妖精」とされています。
また、これは感想なのですが、人間模様の描写に加え、人間と飼い犬、飼い猫との関係性も細かく描かれており、物語が複雑になっています。シリーズを通して描かれている友情の大切さに加え、飼い犬、飼い猫との信頼が強調されています。
 プリキュアでは「ワンダフルプリキュア」が第21作となりますが、新たなアプローチとして興味深い要素を持つシリーズであると感じております。

 第一話では、主人公の犬養いろはは、愛犬のパピヨン犬のこむぎと海浜公園へと散歩に出かける場面で、敵対する対象である謎の怪物・ガルガルが出現しました。従来のプリキュアでは、主人公がプリキュアに変身し、怪物を退治するのですが、本作では、愛犬のこむぎが、プリキュアになるという予想できない展開でした。ここに心を奪われてしまいました。犬であるこむぎが、人間の姿になると同時に。そのままキュアワンダフルと名乗るプリキュアに変身し、ガルガルと対峙しました。また、従来のプリキュアと異なり、怪物に対しては、攻撃的な場面は無く、防御、突進を避けるといった対峙の姿の中で、最終的にはガルガルの苦しみを察知して優しく抱きしめることにより憎しみ?が浄化されて小さな動物の姿に戻って、一件落着ということで、これまでのシリーズから異を放つストーリーでした。パピヨン犬のこむぎは人間になれたことに歓喜する一方、飼い主のいろははその事に気づき、驚愕の声をあげて喜んでいました。愛犬と話せれば良いなという愛犬家の思いを実現する展開もあっぱれでした。加えて、飼い主家族に、愛犬が喋れること、人間に変身できることを、隠すという行為、悩みを描くこともユニークです。加えて、その後、愛犬こむぎが変身した人間こむぎは、飼い主のいろはの中学校に編入して、学校に通いだすという展開で、新たなサイドストーリーへの膨らみも持たせています。
 第二話では、再びの怪物ガルガルの出現に、愛犬こむぎの変身したキュアワンダフルが単身対峙する中、飼い主いろはは、「こむぎと一緒に戦いたい!」と願った結果、どこからともなくワンダフルパクトが出現し、これを用い、2人目のプリキュア・キュアフレンディに覚醒することが出来ました。2人はお互いプリキュアになれたことを歓喜し、絆を深めました。
その後の展開では、いろはのクラスに猫屋敷まゆという少女が転校して来ます。まゆの家は、引っ越しとともにコスメショップを開店しました。まゆは人見知りで恥ずかしがり屋な性格で、もじもじ、おどおどとしたキャラクターで描かれています。また、その名前も猫屋敷であり意味ありげですし、愛猫としてユキという白い気品あふれる猫が登場しました。まゆと猫のユキの出会いと、関係性が丁寧に描かれていることも意味深で、その後の展開が非常に気に掛かった次第です。
 猫屋敷まゆと愛猫ユキが怪しいと思いつつ、キュアワンダフルとキュアフレンディの二人のプリキュアで、11話まで引っ張っていきますが、第12話でいよいよ3人目のプリキュア キュアニャミーが登場します。青白いストレートのロングヘアーを備なえ、清爽な雰囲気ですが、これが強気で、他を寄せ付けない性格で描かれていることと、名前からして猫関係であることが予想されますが、この12話では正体は描かれませんでした。引っ張りました。
キュアニャミーの正体が愛猫ユキであることがわかるのは、なんと17話です。ユキもまた、シャイニーキャッツパクトを用いて人間へと変態可能で、さらにニャミーへと変身できるということです。また、その行動の目的がまゆを守ることであり、飼い主であるまゆにこれ以上危険な目に遭わせられないという考えから、犬飼いろはとこむぎとまゆが関係を持つことを否定していました。これに対し、まゆは「勝手に決めないで!」とユキの思いに反論し、2人の間に軋轢が生じる展開も描かれました。その後の展開では、キュアニャミーの危機に直面した場面で、まゆが「ユキを守りたい!」と発したと同時に持っていたコンパクトも光り出しシャイニーキャッツパクトが生成され、4人目のプリキュア・キュアリリアンへと覚醒してしまいます。ガルガルを退治した後、ユキはまゆに「一緒にいたい」と伝え、彼女もそれを受け入れ抱擁し仲直りする展開でした。
 この年で、プリキュアを見るのは恥ずかしいのですが、話の展開を追って行きたくて、毎週とは行きませんが、放送に注目しています。
 さて、本編ストーリーとは関連が低いエピソードですが、これまでのプリキュアで展開された肉弾戦は基本的に描かれていないことにはビックリです。ガルガルは、基本的に動物ですので、それを助ける話なので、敵を追いかけて暴走を止めようとする描き方に注意している様です。ガルガルを抱きしめて浄化、元に戻すといった展開となっています。更に驚いたのは、同じテレビ朝日系列で放送されている「クレヨンしんちゃん」とのコラボで、16話に野原しんのすけとシロがゲストに出てきたのはびっくりしました。また、追加の情報として、18話の放送で、過去シリーズから通算放送回数が1000回を達成したとのことです。多分、今作も50話以上の放映は期待されますが、今後の展開がどうなっていくのか? 今のところ、全く予想が付きません。

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